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(レポ&写真) [修斗] 12.14 NK:宇野薫、新王者シャオリン挑戦に名乗り。ルミナ秒殺負け

サステイン "クリムゾン・プレゼンツ プロフェッショナル修斗公式戦"
2003年12月14日(日) 千葉・東京ベイNKホール
認定・インターナショナル修斗コミッション   [Jスポーツ放送スケジュール]

  レポート:石動龍 古谷わか  写真:井原芳徳  【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板スレッド]

第7試合 世界ウェルター級チャンピオンシップ 5分3R
×ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア/王者)
○ビトー・“シャオリン”・ヒベイル(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界1位・米大陸1位)
2R 2'37" 肩固め
※シャオリンが新王者に


 開始からシャオリンがテイクダウン、パスガードと柔術テクニックで王者を翻弄。ハンセンはガードからシャオリンを殴って反撃するも、大きなダメージは与えられない。
 ハンセンは2R序盤にバックを取りかけるも、シャオリンはバランスよく振り落としてトップポジションに。そこからサイド、ハーフと次々にポジションを奪い、最後は肩固めでフィニッシュ。王者にチャンスらしいチャンスを与えず、底知れぬ実力を見せ付けた。

 第4試合終了後には第4代ウェルター級王者の宇野薫がリングインし、修斗復帰を宣言。タイトル戦の勝者との対戦を希望した。だがこの日3位の雷暗を撃破した新鋭・川尻達也が、宇野発言に反発。シャオリン・宇野・川尻が、来年の修斗ウェルター級の話題の中心となりそうだ。

◆シャオリン「99年に初来日してから修斗のチャンピオンになることが目標だったので満足しています。一本勝ちすることができて良かったです。(ハンセンの印象は?)打撃とホールドする力がすごく強かったですね。
(防衛戦について)シューターとして、修斗の選手誰でもかかってきなさい、という気持ちです。今日勝ったことで知名度も人気も上がるだろうけど、これからも自分のスタイルでやっていきたいですね。(ノゲイラへの対抗意識は?)特別な意識はないです。同じブラジル人の仲間ですから。
[ここでハンセンが乱入。笑顔でベルトを奪うパフォーマンスをした後で両者は握手と抱擁を交わし、ハンセンは去る]
 ベルトを取られないようにしないといけませんね(笑)
(柔術の王者になった時とどちらが嬉しいか?)今日の方が100パーセント嬉しいです。日本語を勉強して、ファンに感謝の気持ちを伝えたいです。 (
防衛戦の相手は頭にあるか?)宇野選手のカムバックは嬉しいです。明日からトレーナーと相談して考えたいです。」

◆宇野「(心境は?)懐かしいとかそういった気持ちはもう終りにして、切り替えていこうと。(復帰はすんなり決まった?)ここでベルトを返上してから、自分の中ではずっと決めていたことです。UFCは続けますが日本で戦うのは修斗だと。(来年からは?)できればアメリカと日本を又にかけて。(具体的な試合予定は?)坂本(サステイン)代表におまかせしてあります。UFCについても今は特に。(バッティングした場合は?)それはそのときに考えます。
(今日のウェルター級王者戦は?)はい、戸井田選手に解説してもらいながら見ていました。両方とも強いですね。自分が戦うと想定すると…。慧舟會のパターンで『ヤバイ』って感じて練習しまくるような感じで…。(川尻選手が復帰戦でタイトルマッチということに異議を唱えていたが)『今日の勝者と戦いたい』というのは自分の気持ちを言っただけです。(もう一度修斗のベルトを?)ベルトには興味があります。負けて返上した訳ではありませんから。UFCのチャンピオンシップではドローでしたが。修斗では負けてないので。川尻選手が先かもしれないし、それはおまかせして。
(きっかけは?)修斗のことはずっと思っていました。UFC以外のオファーはお断りしてましたし。ライセンスもずっと更新していました。口では言いませんでしたが態度で示してきたつもりです。セコンドとして試合会場に足を運んでいて関係者の方も嫌な顔をせず受け入れてくださっていましたし。
(試合はいつ頃に?)明日はウルフレボリューションもありますし。すぐは辛いですね。時期がきたら。12月31日は慧舟會恒例の試合より大変な練習がありますので。(今日のルミナ戦については?)1ファンとして楽しみました。ノゲイラ選手が強かった、ということだと思います。」


第4試合 ウェルター級 5分3R
×雷暗 暴(米国/PUREBRED大宮/世界3位・環太平洋2位)
○川尻達也(日本/チームTOPS/世界4位・環太平洋3位)
1R 4'21" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)


 ゴング直後に雷暗がタックル。川尻は切ってコーナーでの差しあいになるが、雷暗のヒザが川尻の急所に入りブレイク。再開後、雷暗の左フックがヒットし、川尻がぐらつく。チャンスと見たか雷暗は前に出て追撃を放つも、「狙っていた」という川尻の左フックがカウンターとなってクリーンヒット。雷暗はもんどりうって崩れ落ち、カウント6で立ち上がるも足元がおぼつかず、ダメージが残る。

 さらに川尻は離れてはパンチ、組んではヒザと打撃でラッシュをかけ、苦し紛れのタックルに来た雷暗にパウンドを連打したところでレフェリーが試合を止めた。

 試合後、川尻は自らマイクを要求して「日本のウェルター級は僕が守る」と力強くアピールした、だが直後、復帰とタイトル挑戦を宣言した宇野に対しては不快感をあらわにし、「いきなりのタイトル戦は許せない。戦ってみるのも面白い」と挑戦状を叩き付けた。

◆川尻「とにかく打撃で行く事しか考えていなかった。途中ブレーキがかかってしまったけれど、最終的には狙い通りになりました。完璧に。雷暗選手は左フックから組み付いてくるパターンが好きだな、と研究したので、それに合わせてカウンターで行こうと。タイミングはドンピシャでしたね。とにかくパンチでKOすることしか考えていませんでした。ディフェンスは堅いですし、寝技でも難しいと思ったので。また、向こうも自分が打撃で来るとは思っていないだろうと踏んだので。
(これでさらに上を目指せますね)前回は膠着でつまらない試合をしてしまいましたが、今日はKOできたので。はい。(宇野選手の修斗復帰が決定しましたが?)えっ?本当ですか?[語気を荒げて](今日のチャンピオンと戦いたいと…)それはちょっと? いきなり復活してそれでチャンピオンシップってのは許せないです。俺はイーブス・エドワーズ、雷暗選手と下から這い上がってきたのに…。まずはオレとだと思いますよ。一番欲しいのはベルト、そのためにも世界レベルで戦ってきてネームバリューもある宇野選手と戦いたいです。面白そうですね。」


第6試合 ライト級(ノンタイトル戦) 5分3R
○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター/世界王者)
×佐藤ルミナ(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/世界8位・環太平洋7位)
1R 0'41" ネックロック


 ペケーニョの右ミドルをルミナが捕まえ片足タックルで突進。だがペケーニョはそのまま必殺のギロチンに捕まえ、引き込んでのネックロックであっさり一本。ルミナのお株を奪うような秒殺劇を繰り広げた。

◆ペケーニョ「(ステファン・パーリングと8月の試合後に交換した「Jesus is Lord」ロゴのシャツを大切そうに膝に広げながら)カリスマ対ジーザスと言われた一戦でしたが、神の思し召しで勝つことができました。フィニッシュは、一度ルミナ選手は抜けましたが、自分の力でねじふせて極めました。このような展開を予想していたわけではありません。自信に満ちていましたし、自分の意欲の結果です。試合前に展開予想はしませんし、作戦もまったく考えないのです。どのような戦いになるかは『神のみぞ知る』ではないですが、とにかくリングに上がって集中するだけです。
 実は2週間ほど前にリオでバイク事故に遭い、肩、膝、足首、を痛めていました。こんな状況で勝つことができたのも神様のおかげです。もちろんトレーニングはハードに積みましたが…。
 ルミナ選手というカリスマに勝てたこの試合は特別な一戦になりました。次の対戦相手は自分では選びたくありません。誰でも挑戦してきてください。KID選手ですか? 少しイヤミを言わせて貰うと、自分は今回のようにどんなに悪いコンディションでも戦う人間です。『来るならどうぞ』という感じですね。ブラジル修斗もどんどん伸びてきています。これからも成長できるように頑張りたいです。」

◆ルミナ「(お疲れ様でした)あまり疲れてないです。(試合を振り返って)ギロチン、入っちゃいましたねー。始めは普通に頚動脈を絞められたんですが、1回抜けかけた後、徐々にひねってきて、フェイスロックのような形で。スルスルーっと入ってきて今までにないような絞められ方でしたね。ネックロックとスリーパーの複合のような感じです。上に昇ってきてからの足の絞め付けも凄かったです。パワーというよりボディバランスの使い方ですね。自分から行かないように…と想定していたんですが、勝手に身体が動いているというか、自然に身体が反応してしまって。蹴りでわざと隙間を作られたところに入ってしまった。ノゲイラ選手は誘ったんでしょうね。相手の作戦通り、解ってはいたんだけれどノッちゃいましたね。
 こちらの作戦としてはインロー、ローで足を弱らせてスリーパーでの足の絞め付けが効かないようにして、寝技に持ち込もうと…。グラウンドでのスリーパー、ネックロック対策はしていたんですが、スタンドでの対策はあまりやっていませんでした。もうちょっとやりたかったですね。お互い汗を出すくらいまで技術の攻防をしてみたかったです。
(今日のマッチメイクについて)自分でいいのかなぁ?という感じでした。下からやっていくのが筋だと思ったので。でもいきなりチャンピオンと戦えるなんて美味しい話だな、と。(ライト級王者と戦ってみて)うーん。最低1ラウンドはやってみないとわからないですね。今日の試合についてはあまりに短かったのでなんとも言えないです。でもライト級のチャンピオンと向き合って、そんなにプレッシャーも緊張もなかったですし、雰囲気をつかむことができました。予想よりも小さいなーという感じです。プラスに考えて、続けていかないと。
(宇野の復帰について)特には。修斗が盛り上がるでしょうし、宇野選手が試合すれば観客も増えるだろうし、いいんじゃないですか?」


第5試合 世界バンタム級初代チャンピオン決定戦 5分3R
×漆谷康宏(日本/RJW/CENTRAL/世界1位)
○マモル(日本/シューティングジム横浜/世界3位)
判定0-3 (28-29,28-29,28-29)
※マモルが王者に。フェザー級に続く2階級制覇


 パンチで前に出るマモルに対し、漆谷はローを返していく。スピーディーな打撃戦が展開されるが、多彩なパンチと鋭い右ハイキックで徐々にマモルがプレッシャーをかけていく。
 中盤、漆谷がマモルの右ハイをキャッチしてテイクダウン。一気にバックを奪い、スリーパーを狙いながらパンチを落とす。マモルは落ち着いてディフェンスしながら反転し、漆谷がマウントからパンチを連打したところで1R終了。

 2R、漆谷がタックルからバックを奪いかけるが、マモルが振り落として上を取る。体を離して猪木・アリ状態から漆谷の足へローを連打。密着してはパンチを落とし、確実にダメージを与えていく。
 両者1Rずつを支配し勝負となった3R、一進一退の攻防が続くが、マモルのパンチが漆谷の目に入り(下左写真)、試合が5分ほど中断するアクシデントが発生。再開直後にマモルがテイクダウンに成功し、パウンドを連打。結局3Rを支配したマモルが勝利を収めた。

 マモルはリング上のインタビューで開口一番「ちょっちゅねー」と言い、今回のコンセプトが元WBA世界J・フライ級王者・具志堅用高を意識してのものだったことを明かした。最後は「ワシが修斗二階級制覇・マモルであーる!」と「魁!男塾」の江田島平八風の絶叫で締め、コミカルなファイターを演じきった。

◆マモル「嬉しいですね。最初にバックを取られましたけど、盛り返すことが出来て良かったです。ただ、対策してきたことがほとんど出せなかったのが残念です。一緒に対策に取り組んでくれた坂本先生に申し訳ないですね。今後の試合に生かせれば良いな、と思います。
 チャンピオンにはなりましたけど、ホビーニョには負けてますからね。次にやることになるのは間違いないと思います。今日の試合よりさらに厳しい戦いになると思うので、今まで以上に練習して、技術や気持ち、全ての面において強くなりたいです。すぐに負けるようなチャンピオンにはなりたくないですからね。
(今日の作戦は?)アウトローで相手の奥足を蹴って、足を止めてパンチで攻めるつもりでした。作戦通りにはいかなくて、最後に自分を助けてくれたのは今まで積み重ねてきたパウンドでしたね。
 相手の目にパンチが入ったのはアクシデントだと思います。オープンハンドで打ってはいないです。もしかしたらグローブのエッジの部分が入ってしまったのかもしれないですね。
(3階級制覇は?)いや〜これ以上下の階級には落とせないですね。上も全然、違うと思います。またフェザーに戻るのならあるかもしれないですけど。

◆漆谷「(判定について)2Rと3Rを取られてしまったんで仕方ないと思います。3R勝負だと思っていたんですけどああなってしまったんで。終わった時にダメだなぁ、と思いました。気持ちで持っていかれてしまいましたね。
 今日は相手の得意な距離で戦ってしまいました。間合いを潰されてしまって、苦し紛れのローをキャッチされて転ばされてしまいました。自分としてはもっと距離を取って戦いたかったですが…。
(自分の力は出せたか?)今日はタイトルマッチということで固くなってしまいました。3Rで上になりかけた時に上になられてしまって、ペースを失ったと思います。相手はパウンドが上手くて、徐々にボーっとさせられてしまいました。一発が効いたパンチはそんなになかったですけど。

第3試合 バンタム級 5分3R
○ホビソン・モウラ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/世界2位)
×生駒純司(日本/直心会格闘技道場/世界4位)
判定3-0 (30-27,30-27,30-27)


 突如舞い込んだNK参戦、しかも相手はノヴァウニオンの軽量級トップ、ホビーニョである。しかし生駒純司は決して阿部マサトシの代打として抜擢された「シンデレラボーイ」(シンデレラ漢?)ではない。一昨年から華麗な一本勝ちで白星を飾ってきた戦績を思えばこの場所に立ってもなんの不思議もないのである。柔術黒帯ホビーニョに「一本勝ちの生駒」はどう挑む?
 序盤は打撃戦。生駒の左ストレート、前蹴りにホビーニョは左パンチからタックル。コーナーでの差し合いからホビーニョが無理矢理パワーで押し倒し上のポジションに。落ち着いて対処する生駒だったが、ホビーニョは徐々に上がって行き、ついにパスすると上半身を密着させてプレッシャーをかける。生駒がブリッジで跳ね返すもサイドにまわり首〜肩を極めようとする。さらに上四方にまわったところでゴング。
 2R タックルをガブった生駒だがホビーニョが巧みなポジショニングでサイド〜マウントを奪うと、体重をのせながらボディにパンチ。極めどころを探して、上四方、サイド、マウントとポジションを移動する。生駒もなんとか下から応戦し、猪木・アリ状態に。猪木の生駒が下から蹴り上げれば、アリのホビーニョもキック。ここでゴング。
 3R、前に出て引き込んで下になる生駒。なんとか勝機を見出したいがホビーニョのグラウンドコントロールの前に防戦を強いられる。長いリーチの足を駆使して陥落を食い止める。ラスト、肩固めを狙うホビーニョだが体重を散らして極めさせない生駒。再びホビーニョがマウントで仕切り直そうとする中でゴングが鳴った。
 判定3-0。グラウンドで優位なポジションをキープし続けたホビーニョに軍配。3Rを闘い抜き、極めさせず、且つ極められなかった両者がお互いを讃え合う姿が印象的だった。

◆ホビーニョ「生駒選手はとても強かったです。自分より足が長いので足関節を狙われると思いましたが、グラウンドでは注意して自分のペースで運ぶことができました。生駒選手がタフで極めさせてくれなかったので一本は取れませんでしたが、自分のペースで闘えたので満足しています。ラストの肩固めが極めきれなかったので柔術の練習をもっとします(笑)
 NKホール大会という大きなイベントに参加できた事を光栄に思います。この先、ベルトを取れるように練習をしていきます。(試合後、トイレで戻していたようだが、体調不良?)はい。食事をとる時間が遅かったのと昨日に比べて寒かったので試合中から頭痛がしていました。なので試合運びも押さえ込み中心の安全な作戦になったのかもしれません。寒いのはキライ。ブラジルではこんなに寒くないので(笑)」

第2試合 ライト級 5分3R
×バオ・クアーチ(米国/チーム・オーヤマ/世界6位・米大陸2位)
○門脇英基(日本/和術慧舟會/世界10位・環太平洋9位)
3R 4'40" チョークスリーパー


 パンチでプレッシャーをかけるバオに対し、門脇はタックルから寝技に持ち込む展開。1・2Rは寝技で上を取り合う一進一退の攻防。3R、亀になったクアーチを門脇は腹固めの体勢に捕らえ、そこからスリーパーを仕掛ける通称“門脇スペシャル”に移行。粘るバオを絞め落とした。

◆クアーチ「門脇選手はとても高い技術を持っていて自分より優れた選手でした。ラストは、バックをとられておやおや?という間に不思議な入り方をされて。(目尻の傷は?)1週間半ほど前にチームメイトとのスパーリングでカットしてしまいましたが、試合には全く影響はありませんでした。(門脇と植松を比べて?)う〜ん。強いて言うならば身長。手足の長さでしょうか。とにかく門脇選手のスペシャルなホールド『ハラガタメ』からは逃げられませんでした。」

第1試合 フェザー級 5分3R
○塩沢正人(日本/和術慧舟會/世界3位・環太平洋3位)
×アレックス・カンバビアン(米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
2R 1'04" チョークスリーパー


 ゴング早々片足タックルで余裕のテイクダウンを奪う塩沢。軽々とパスをしサイドにつき、首〜肩を狙いながらバックマウントへと移行。身体を反転させグラウンドになるとスリーパーで早くもキャッチが入る。秒殺か?と思わせなるが、柔らかい身体を活かしてなんとかカンバビアンも脱出する。
 スタンドでの再開から再び軽々とタックルでテイクダウンを奪う塩沢。中腰の状態からカンバビアンの足をまとめ、パンチを振り下ろしていく。パスからサイドにつくとチョークを狙いに行くがまたもカンバビアンは脱出。残り1分あまりで打撃の攻防に。左ストレート、ワンツーから塩沢が組み付いてテイクダウン。サイドについて一本を狙おうというところでゴング。
 2R、スタンドで勝機を見出したいカンバビアンの打撃をかわしながら塩沢がタックルでテイクダウン。中腰からパンチを落としつつジャンプ気味にパスしてサイドにつくと素早くバックに周り、身体を後ろに倒しながら喉元に腕を滑り込ませる。カンバビアンは堪らずタップアウト。先手先手を読みながらノンストップで動く塩沢のセンスを魅せつける一戦となった。

◆塩沢「最高です。練習どおりで。1本目は逃げられちゃったんですけれど、あの形は何百回も練習してきたので極めることができました。
 僕にとって修斗は寝技も立ち技もない、自分をぶつけるだけ。今日は打撃が得意な選手だったので注意はしていましたが。目標は同じ選手に10回当たって10回勝てるようになること、それが僕の理想です。死ぬまで修行、死ぬまで努力です。
 上、下関係無く、ライセンスを取得している選手だったら誰とでも戦いたいです。僕との試合のオファーを受けてくれない選手なんて、怪我している選手は別にしてライセンスを持っている選手だったらいないと思いますよ。試合数が少なくても毎日100%の練習をしてモチベーションを保っています。今日だけです、勝者なのは。明日からまた練習。」

Last Update : 12/18

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