(レポ&写真) [M-1] 7.9 新宿:山内、クンタップに勝利。パリンヤー引分
M-1 MC "M-1 FAIRTEX SHINGHA BEER ムエタイチャレンジ Legend of Elbows 2006 July 9" 2006年7月9日(日) 東京・新宿FACE
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第8試合 メインイベント(3) 68kg契約 3分5R(インターバル90秒) ×クンタップ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/前WMC世界ウェルター級王者) ○山内裕太郎(AJジム/全日本スーパーウェルター級王者) 判定0-3 (梅木48-49/勝本47-49/和田48-49) ※2R偶然のバッティングによりクンタップに減点1
両者とも距離を取っての攻防が続いたが、2R中盤、接近してのパンチの打ち合いでクンタップの頭が山内の右目尻に当たり血が流れる。傷は深く無かったが、クンタップは傷口狙い、山内はドクターストップ回避の思惑で、短期戦を望む展開にガラリ。激しくパンチと肘が交錯するように。 3R、山内がボディブローの連打でクンタップを苦しめるが、クンタップも右ミドルとパンチを返し一進一退。会場は大歓声に包まれる。4Rはクンタップが右ミドルと膝を効かせやや優勢だったが、5Rは山内がローも絡め、パンチの連打で何度もクンタップをロープとコーナーに追いつめる。 判定では山内に軍配。減点1点分の差でかろうじて手にした勝利とはいえ、5Rの鬼気迫るラッシュは、勝敗を超えた感動を全ての観客に与えたはずだ。昨年10月のゲンナロンとの大接戦、今年4月の全日本スーパーウェルター級王座奪取と、ここ最近の活躍は目覚ましい。今年後半の飛躍に期待したい。(※7/14追記:山内は試合後の診断の結果、左肋骨を2本骨折し、全治8週間の怪我を負っていたことが判明した。詳細はこちら)
第7試合 メインイベント(2) ミドル級 3分5R(インターバル90秒) ○ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/プロボクシング元WBF豪州ウェルター級王者) ×中村高明(藤原ジム/全日本ミドル級1位) 2R 終了時 TKO (ドクターストップ:肘打ちによる顔面のカット)
5月のJ-NETの肘無しの試合では日本人相手に初のダウンを喫したゲンナロンだが、肘有りなら怖い物無しだ。中村は右ストレート、アッパーを当てるが、ひたすら肘一辺倒のゲンナロンは2Rに右肘で中村の鼻柱を深くカット。これで止められても不思議ではなかったが、ドクターチェック後、さらにゲンナロンは中村の額も切り裂く。ラウンド終了後、中村は口からも血を吐き出すほどで、インターバル中の加療もむなしく出血が止まらずドクターストップがかかった。
第6試合 メインイベント(1) 女子ライト級 肘・顔面膝無し 3分3R △パリンヤー・フェアテックス(タイ/フェアテックスジム) △高田 結(峯心会) 判定0-0 (梅木30-30/朝武30-30/勝本30-30)
性転換手術を施してから約7年。全体の体型は完全に女となったパリンヤーだが、筋肉質な足は男の面影を残す。威力は落ちたももの、ピンポイントで高田の急所をとらえるミドルとローの技術の高さはさすがだ。 とはいえ「女優は顔が命」とばかり、距離を取っての攻撃主体。首相撲でも顔をそらし、接近戦では極力パンチをもらわないようにする。静かな攻防が続き食い足りなさも残ったが、高田にほとんど攻めさせず、ムエタイの真髄の一端を見せつけた。
第5試合 セミファイナル(2) ミドル級 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R) ○ランボー・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム) ×ニック・ヒョード(アメリカ/和術慧舟會総本部) 判定3-0 (和田30-27/梅木30-27/朝武30-27)
開始早々、ランボーが右肘打ちでダウンを奪取。その後も左ミドルを何発も当て続け、2Rには左ローでヒョードをたびたび吹き飛ばし、ヒョードを翻弄した。日本デビュー戦となった5月のJ-NETでは、直前のオファーだったことも災いし1R KO負けと不本意な結果に終わったが、今回は実力の高さをアピール。日本人の中量級勢との対戦が楽しみだ。
第4試合 セミファイナル(1) 70kg契約 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R) ○貴之ウィラサクレック(WSRフェアテックスジム) ×吉川哲志(和術慧舟會総本部) 3R 0'14" KO (右ミドルキック)
第3試合 59kg契約 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R) ○堀口貴博(WSRフェアテックスジム) ×遠藤智史(AJジム/全日本フェザー級6位) 判定3-0 (和田29-27/勝本29-27/朝武30-27) ※2R回転肘打ちで遠藤に1ダウン
第2試合 ライト級 3分3R △杉本たけゆき(WSRフェアテックスジム) △鈴木真治(藤原ジム) 判定1-0 (30-30/30-29/30-30)
第1試合 バンタム級 3分3R ×赤田 潤(WSRフェアテックスジム) ○小野寺紘也(DRAGON GYM) 判定0-3 (28-30/28-30/29-30)
オープニングファイト第2試合 70kg契約 2分3R ○加藤幸司(WSRフェアテックス三ノ輪) ×古賀正紘(WSRフェアテックス池袋) 判定3-0 (30-28/29-28/29-28) ※1R右ストレートで古賀1ダウン
オープニングファイト第1試合 66kg契約 2分3R ○一戸総太(WSRフェアテックス三ノ輪) ×脇坂 雄(WSRフェアテックス九州) 2R 0'27" TKO (タオル投入) ※2R右ローキックで脇坂に1ダウン
Last Update : 07/11 13:42
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