(レポ&写真) [シュートボクシング] 2.9 後楽園:宍戸・土井が完勝
シュートボクシング協会 "NEO OPΘPOZ(オルトロス)Series 1st." 2006年2月9日(木) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第9試合 メインイベント エキスパートクラス 70kg契約 3分5R ○宍戸大樹(シーザージム/SB日本ウェルター級王者・S-cup 2004準優勝) ×アンドレイ・ジダ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー) 判定3-0 (大村50-46/平50-47/北尻50-46)
ジダは1R、大振りのフックやバックスピンキック等の大技で先手。パンチでスリップする場面もあった宍戸だが、公開練習で相手を見ていたこともあり、このラッシュは読み込み済みだった。冷静に距離を取ってローを当て続けると、2Rには早くもジダが失速。何度も組み付いてダウンをしのぐように。 宍戸のKO勝ちも時間の問題かと思われた。しかし攻撃の精度に欠き、なかなかダウンを奪うことができない。4Rに前方への投げでシュートポイント1を獲得したものの、結局ダウンは奪えないまま終了のゴングを聞いた。 試合後の宍戸は「うぬぼれやすい自分に負けた」と反省。K-1 MAX日本代表決定トーナメントを制した佐藤嘉洋らから高く評価されたことで慢心してしまったという。この日はシーザー武志・SB協会会長が、11/3 両国国技館で70kg契約トーナメント・S-cupを開催することを発表。宍戸は「今年は全大会に出る」と話し、試合を経験してくことで慢心を振り払い、優勝を目指す姿勢を示した。
第8試合 エキスパートクラス 70kg契約 3分5R ○土井広之(シーザージム/前SB世界ウェルター級王者) ×ダスティン・ジョンソン(アメリカ/チーム・ブードゥー) 1R 1'44" KO (左ローキック)
ジョンソンは前日のルールミーティングで肘有りを要求。土井を警戒させたが、勢いを見せたのは序盤の伸びのあるハイとフックだけ。土井のローをカットできず、数発で足元がフラフラに。土井が前方への投げでシュートポイント1を獲得した後、左ローで2連続ダウンを奪うと、そのまま立ち上がれなかった。 マイクを持った土井は「緒形の無念な気持ちの分頑張った。SBは僕らが引っ張っていく。若い奴らには負けません」とアピールした。
第7試合 エキスパートクラス 70kg契約 3分5R −緒形健一(シーザージム/SB日本Sウェルター級王者) −ジョニー・エドゥアウド(ブラジル/ボクセタイ・チーム・ミノタウロ) 中止
当日計量後にエドゥアウドが倒れ病院に運ばれ、意識消失発作と診断されたため試合中止に。急遽アンディ・サワーとのエキシビジョンマッチが行われた。終了後マイクを持った緒形は「今日の気持ちをS-CUPにぶつけたい。それまで負けない。サワーともう一度戦う時は僕が倒します」と宣言した。
第6試合 エキスパートクラス 70.5kg契約 3分5R ×菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級1位) ○大野 崇(正道会館/ISKA世界ミドル級王者) 4R 1'45" KO (右飛び膝蹴り)
両者ともサウスポーの構えから左ローを何発も打ち合う展開。菊地の足が何度か流れ、大野がやや優位に。だが2R中盤、菊地が左フック一発からパンチラッシュで大野をダウン寸前まで追い詰める。 とはいえ大野は右ボディとローで持ち直し、3Rはほぼ互角のパンチの打ち合いに。右のテンカオも駆使していたが、この技がフィニッシュの伏線となる。4Rもパンチの打ち合いを繰り広げると、接近戦での飛び膝で菊地のアゴを撃ち抜き、見事KOに成功した。 SB参戦後、好勝負を繰り返すも勝ち星に恵まれなかった大野だが、うれしい初勝利。シーザー会長も大野戦をこの日のベストバウトだと絶賛しており、S-cupに向け、幸先のいい1年のスタートを切ることができた。
第5試合 エキスパートクラス特別ルール 59kg契約 3分3R ○石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位) ×KAWASAKI(リアルディール/IKUSA GP -U60 2005 3位) 判定3-0 (茂木30-27/平30-27/北尻30-27)
石川が序盤から何度も投げを放ちペースをつかみ、左右のフックも当てダメージを与える。1Rと2Rには前方への投げでシュートポイント1ずつ獲得。KAWASAKIは接近戦になると石川に組まれるため得意のパンチ主体のトンコツドロドロファイトに持ち込めず、最後までペースがつかめなかった。
第4試合 エキスパートクラス特別ルール 68kg契約 3分3R ×関本 宏(寝屋川ジム/SB日本スーパーウェルター級4位) ○尾崎圭司(チームドラゴン) 判定0-3 (大村27-30/茂木28-30/北尻27-30)
序盤から関本が右ローを何発も当て、ストレートの連打やアッパーも当て手数多く攻める。尾崎も右ローを打ち返すもののなかなかペースをつかめず。だが3R、後方への投げを決め2ポイントを奪取。その後も何度も投げを狙い続け勝利をものにした。
第3試合 エキスパートクラス特別ルール 59kg契約 3分3R ×歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位) ○ナグランチューンマーサM16(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級3位) 判定0-3 (平28-30/大村28-29/北尻27-29)
1R、蹴り中心の歌川にナグラは右フックを当て、終盤にダウンを奪取。2Rには歌川が2度目のローブローを当ててしまい、与えたダメージが大きいため減点1が宣告される。その後歌川はパンチ主体の攻めに変更。3Rはポイントを取りダウン寸前まで追い詰めたが、それまでの失点が響き判定負けとなった。
第2試合 フレッシュマンクラス ヘビー級(契約体重なし) 3分3R ×岩下雅大(龍生塾) ○西脇恵一(チームドラゴン) 判定0-3 (24-29/24-29/25-29)
第1試合 フレッシュマンクラス 57kg契約 3分3R ○センカン大和(湘南ジム) ×岩崎晃久(大村ジム) 1R 2'22" TKO (3ダウン:パンチ連打)
Last Update : 02/10 03:11
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