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(レポ&写真) [パンクラス] 7.10 横文:高橋、関節技で勝利。今泉完敗

パンクラス "SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR"
2005年7月10日(日) 神奈川・横浜文化体育館  観衆:4,500人(満員:主催者発表)

  レポート:井田英登&井原芳徳  写真:井田英登  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第9試合 ヘビー級 5分2R
○高橋義生(パンクラス/前王者)
×桜木裕司(掣圏会館)
2R 3'01" ギブアップ (アームバー)


 派手な打撃戦を期待された両者の対決。だが、高橋はPRIDEでのボブチャンチン戦の敗北から、「ただの『日本の殴者(PRIDEが付けた高橋のキャッチコピー)』じゃないことを証明したい」と考え、あえて打撃を封印。再三モーションの盗み合いからタックルを仕掛けた高橋が、桜木の打撃を完封。袈裟固めから、両足で桜木の左腕をロック。二年ぶりのパンクラスマットで白星を飾り、旗揚げメンバーとしての意地を示した。
 なお現在、高橋は謙吾、アライケンジとチームを組んでいるが、チームとしての名称を特に付ける考えはないという。高橋は「旗揚げメンバーで今、パンクラスに残っているのは俺だけ。旗揚げの当時、所属名は『パンクラス』しかなかった。今、俺が『パンクラス』だから」と説明している。


第8試合 ウェルター級 5分3R
○北岡 悟(パンクラスism/1位)
×トーマス・シュルツ(アメリカ/ファイターズ・イン・トレーニング)
1R 1'11" ギブアップ (ヒールホールド)


 「世界の格闘家にパンクラスの寝技で対抗したい」と語る北岡が、その意気込み通り、KOTCライト級王者のシュルツを相手に、引き込みからの足関節で“秒殺”勝利。
 返す刀で、試合後「みなさん、HERO'S見たかな? ちょっとカッコ悪いよね」と、ウェルター暫定王者・井上克也の惨敗を批判。いよいよ目前となった王座取りに本腰を入れる構えを示した。


第7試合 ヘビー級 5分2R
△松井大二郎(高田道場)
△エルビス・シノシック(オーストラリア/マチャド柔術)
判定1-1 (廣戸20-19/梅木19-20/松宮20-20)


 1R、テイクダウンに成功した松井に対し、柔術家のシノシックは下からの三角絞め、バックマウントからの腕十字でチャンスを作る。
 2R、フックでフラッシュダウンを奪ったシノシックだが、直後に息を吹き返した松井はタックルを仕掛け、首をフロントチョークに取ったシノシックをマットに叩き付ける。さらに下から得意の三角絞めを狙うシノシックと、パウンドを落とす松井。個々の攻撃の効果か、それとも全般の攻勢かを巡って判定は三者三様にわかれ、結果はドローに終わった。


第6試合 無差別級 5分2R
○佐藤光留(パンクラスism/85.2kg)
×小椋誠志(パンクラス・チーム玉海力/143.6kg)
1R 4'16" ギブアップ (チョークスリーパー)


 佐藤は今回もライフワークとなりつつある無差別戦を志願。60キロ差に乗じた小椋に組み敷かれて苦戦の様相を呈するが、バックからのスリーパーを切り返しマウントを奪ったワンチャンスにパウンドラッシュ。これを嫌った小椋のバックに付いてスリーパーでタップを奪った。
 試合後マイクを取った佐藤は「俺たちの守って来たパンクラスという名前を名乗ってる事が許せない」とチーム玉海力批判をぶち上げ、リーダー玉海力との決着戦を迫った。


第5試合 スーパーヘビー級 5分2R
○河野真幸(フリー)
×玉海力剛(パンクラス・チーム玉海力)
1R 1'10" レフェリーストップ (アームロック)


 河野が全日本プロレスからの参戦ということで話題になった一戦。組み付いて来た玉海力をフロントチョークに取った河野が、そのまま倒れ込んだグラウンドで下からのアームロックを極め、秒殺。
 この試合の直後、玉海力は、大会4日前に判明した網膜剥離を隠して「最後の試合のつもりで」試合を行っていた事を明かしている。パンクラスとしても、選手の安全管理上、こうしたケースの防止対策が課題になりそうだ。


第4試合 フェザー級 5分2R
×今泉堅太郎(SKアブソリュート/修斗フェザー級(-60.0kg)世界2位&環太平洋1位)
○DJ.taiki(K.I.B.A.)
判定0-3 (和田19-20/小菅18-20/廣戸18-20)


 修斗フェザー級のトップコンテンダーであった今泉のパンクラス参戦は、今大会の目玉の一つ。だが対戦相手の宮川が直前の交通事故で欠場となり、急遽抜擢されたDJ.taikiが、図らずもパンクラスの“門番”の役割を果たす展開となった。
 今泉参戦は、言うまでもなく前田吉朗戦への伏線であったわけだが、ふたを開けてみるとDJ.taikiが大健闘。NJKFのOGUNI GYM仕込みのストレートと膝蹴りで攻め、グラウンドでもキツいパウンドを浴びせる。2ラウンド、今泉はようやく訪れた腕十字のチャンスもモノにできず。パウンドで反撃され、まさかの判定負けを喫してしまった。


第3試合 スーパーヘビー級 5分2R
○アレックス・ロバーツ(空柔拳会館/4位)
×山岸正裕(YMC長野)
1R 0'27" KO (スタンディングパンチ)


 試合開始早々、右フックをもらいスリップ気味にヒザを突いたロバーツ。だがダメージは無かったといい、すぐ立ち上がると、怒濤のヒザ連打とガード下から打ち上げるアッパーで一気に勝負を決めてしまった。


第2試合 フェザー級 5分2R
○山本 篤(KILLER BEE)
×のぶゆき(和術慧舟會RJW/G2)
1R 3'14" ギブアップ (フロントチョークスリーパー)


 このところ活きのいい試合ぶりで兄貴分のKIDを彷佛とさせるオーラを放ち始めた山本。この日も切れのいい右ミドルでのぶゆきにプレッシャーを掛けていく。最後は伸びのある左フックでのぶゆきをひるませた後、相手がタックルで組み付いて来たところを、フロントチョークで切って落とした。会心の圧勝劇に、山本はリング上でのバク転三連発を披露。


第1試合 パンクラスアテナ(グラウンド頭部打撃無し) -52kg契約 3分3R
○WINDY智美(パンクラスism)
×瀧本美咲(禅道会)
判定3-0 (松宮29-29/和田30-28/小菅30-28)


 得意の打撃戦でアドバンテージを取ったWINDYが、終始スタンドでペースを握る。グラウンドで活路を開きたい瀧本だったが、タックルはことごとく潰され、2Rに掴んだバックから腕十字のチャンスも切り返されてしまう。決定的な局面はなかったが、確実に自分のテンポでポイントを重ねたWINDYに軍配があがった。

パンクラスゲート ウェルター級 5分2R
○横田一則(GRABAKA)
×石島大悟(RKJ数見道場)
1R 4'41" レフェリーストップ (腕ひしぎ十字固め)

Last Update : 07/11 03:43

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