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(レポ&写真) [パンクラス] 2.6 後楽園:三崎、國奥下し武士道参戦に名乗り

パンクラス "PANCRASE 2004 BRAVE TOUR"
2003年2月6日(金) 東京・後楽園ホール
観衆:2,150人(満員・主催者発表)

  レポート:井原芳徳  写真:湯本恵子
  【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板スレッド]

第8試合 ミドル級 5分3R
×國奥麒樹真(パンクラスism/4位)
○三崎和雄(パンクラスGRABAKA/5位)
2R 1'31" TKO (ドクターストップ:スタンドパンチによる左目尻のカット)


 細かい動きからジャブとローを的確に放つ三崎。飛び膝にタックルを合わせられ下になってしまうも、脇を抱えて國奥のパウンドを封じ、三角やオモプラッタ狙いで逆にプレッシャーを掛け続ける。全く國奥にパスガードを許さないまま1R終了。2Rは右ストレートを着実に当て続け國奥の鼻から出血を誘い、最後も右ストレートで國奥の左目尻をカット。ドクターチェックで傷が骨膜に達していることが判明し、三崎の勝ちとなった。
 元王者を下した三崎はマイクを持つと「パンクラスのミドル級の日本人で誰が一番強いかわかったと思う(※正確には2位に竹内出がいる)。パンクラスのミドル級を代表して、外のもっと大きな大会に進出したい。菊田さん、郷野さん、佐々木に続いて、三崎和雄をアピールします」と発言し、PRIDE武士道進出を表明した。

第7試合 ライトヘビー級 5分3R
○渋谷修身(パンクラスism/9位)
×アート・サントーレ(米国/チーム・クエスト)
判定2-0 (岡本29-29/廣戸30-29/梅木30-28)


 渋谷がハーフからのギロチン、オモプラッタを使ってのリバーサル等、寝技師らしい華麗な動きで観客を湧かせる。だが毎ラウンドにバックを取るものの、スリーパーを極めきれず。パンクラスの尾崎社長も、渋谷と大石がこの日何度もチャンスがありながら一本を取れなかったことを指摘していた。岡本ジャッジが29-29と付けたのは謎だ。

第6試合 ウェルター級 5分3R
△大石幸史(パンクラスism/1位)
△ヒース・シムズ(米国/チーム・クエスト)
判定1-0 (梅木29-29/廣戸29-29/岡本30-28)


 最近メキメキとボクシングの腕を上げている大石。1Rは右フックとストレートでシムズを追い詰めることに成功する。2、3Rもペースを握るが、3R終盤にストレートの連打を浴び一転劣勢。結局1Rは大石、3Rはシムズが取る格好となり、惜しくもドローに終った。

第5試合 ミドル級 5分3R
○石川英司(パンクラスGRABAKA/6位)
×井上克也(RJW/CENTRAL)
判定2-0 (梅木20-19/廣戸20-20/岡本20-18)


 石川がリバースしてからのアームロック、立ち上がり際の顔面への膝蹴り、離れ際の右フックと、“際”の動きが冴え渡る。ここ1年、石川の打投極の一連の流れの動きは急激に進化を遂げている。突出したテクニックは無いが、トータルバランスだけ見れば、国内の全団体全階級の選手の中で、最も完成度が高いと言ってても過言ではない。対する井上も直前のオファーながらも、いつもどおり豪快な投げを駆使するファイトスタイルは健在。随所に見せ場を作り、好勝負を演出した。

第4試合 スーパーヘビー級 5分2R
×セハク(RJW/CENTRAL/4位)
○高森啓吾(パンクラスMEGATON)
1R 1'25" KO (スタンドパンチ)


 高森が大振りのフックでひたすらセハクを戦意喪失状態に追い込み完勝。

第3試合 無差別級 5分2R
○ハー・スン・ジン(韓国/ネオファイト/93.3kg)
×アレックス・ロバーツ(米国/KJK/Justiceマネージメント/105.0kg)
1R 1'22" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)


 ロバーツが鋭い右ローを会場に響かせるも、ハーはすかさず膝蹴り一撃でロバーツをふらつかせ形勢逆転。ロバーツは上になるが、ハーの防御を崩すことができない。ハーはここで突然ロバーツの頭を抱え、反則の頭突き一撃を放ち、イエローカードをもらう。鼻血を出したロバーツのドクターチェックの後、スタンドから再開すると、ハーはパンチを振り回しイケイケの状態。ロバーツは既に目が泳いだ状態。ハーが上になってパンチを放とうとしたところで、ロバーツが意識朦朧状態であることが確認され、レフェリーストップ。ロバーツは担架で運ばれるほど膝蹴りと頭突きのダメージが大きかった。反則は良くないが、ハーの格闘家としての気の強さと素質の高さの感じられた試合だった。

第2試合 フェザー級 5分2R
○志田 幹(P'sLAB東京)
×砂辺光久(HYBRID WRESTLING武∞限)
判定3-0 (廣戸20-18/松宮20-18/梅木20-18)


 志田が素早いコンビネーションからパンチを叩き込み、テイクダウンを奪ってからも、着実な寝技でバックを奪い優勢。2Rもバックを取りチョークを狙い続け、砂辺にほとんど何もさせないまま完勝した。志田は昨年のネオブラッドトーナメント決勝で前田吉朗と接戦を繰り広げており、前田同様力を着実に付けている。いずれ志田が前田に追い付き追い越したとしても決しておかしくはないだろう。

第1試合 フェザー級戦 5分2R
×REIJI(HYBRID WRESTLING 武∞限)
○山本 篤(KILLER BEE)
判定0-3 (廣戸19-20/松宮18-20/梅木18-20)


 山本が何度かバックを取りパンチを叩き込み、試合を優位に進めた。

パンクラスゲート フェザー級 5分2R
△島田賢二(P'sLAB東京)
△井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン)
時間切れ

Last Update : 02/07

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