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[パンクラス] 2.6 後楽園:「ハートは最後の武器」プロ初戦の“第2のシュルト”に聞く

パンクラス "PANCRASE 2004 BRAVE TOUR" 2月6日(金) 後楽園ホール  [→掲示板スレッド]

(2/6 up) “第2のセーム・シュルト”アレックス・ロバーツが金曜のパンクラスでプロデビューし、韓国の剛腕戦士・ハー・スン・ジンと戦う。アメリカ国籍のロバーツは千葉で英語教師をする傍ら、空手等の打撃系格闘技を中心に練習し4年。一昨年、昨年と、北斗旗全日本空道無差別選手権大会3位入賞を果たし、今回待望のプロデビューとなる。194cm/108kgの恵まれた体格、北斗旗からパンクラスというキャリアの積み方は、元パンクラス無差別級王者のシュルトを思い起こさせる。昨年6月にはキングダムでMMAも経験したが、打撃のみで勝利している。対するハーもテコンドーをベースにしたストライカーのため、激しい打撃戦が期待できそう。今回は試合間近のロバーツにインタビューを試みた。

−−去年の大道塾(北斗旗)無差別が終わって、プロ転向を表明していましたが
「そう。ホントは大道塾優勝してプロなりたかった。けど、ダメ。できなかった。ザンネン」
−−もう一回北斗旗に挑戦する気は?
「いや、もうイイネ。大道塾は経験積みたかった。山崎サン強かった。でもルール、ちょっとボクのしたい総合と違う」
−−じゃ北斗旗は卒業?
「そう。これからはプロで戦って行きたい」
−−今回の参戦は、非常に急な話でしたが
「ずっと準備してたから。ダイジョブ。大道塾終わって、キックもオファーあったけど、パンクラスは前から上がりたかった」
−−大道塾も寝技はありますが、時間制限がありましたね。今回、パンクラスルールは本格的な総合格闘技ルールですが、それも大丈夫?
「そう。自信ある。練習はずっと総合でやってるから、問題ない。キックもいいけど、今は総合の方がスキ。大道塾は(ブレイクが掛かって)クリンチからヒザできないけど、パンクラスはOK」
−−得意な技術を見せる事ができる場所だと?
「そう。一番得意なのは打撃。この人(対戦相手のハー・スン・ジン)は凄く得意? だからイイ。でも寝技もやってみたい。」
−−どちらかというとミルコみたいなタイプ?
「んー彼(ミルコ)より寝技は好き(笑)ボクはオールラウンダー。すーごい全部は得意じゃナイけど、オールラウンダー」
−−日本語が凄く上手なんですけど、こっちで暮らしはじめて何年ですか?
「もう4年?(と師匠である空柔拳会館の土田館長と確認しあう)そう。4年」
−−日本に来たのは仕事で?留学で?
「大学に居た時ポスター見た。英会話教えるヒト、日本行けるチャンスあるって。やってみよう、と思った。日本の文化、映画見たり、本読んだりで、多分オモシロイ。興味あった」
−−なるほど。日本に来てみて一番印象的だったのはなに?
「シケ」
−−?
「シッケ」
−−ああ、湿気ね(笑)
「そうそうそう(笑)スゴイ。ボクは、子供の頃ちがう国一杯行ったけど、スゴイ、ショックだった(笑)それに狭い(笑)最初、トーキョーのシブヤ行った時、ヒト多い!ビビった(笑)昔、ロンドン住んでた。でもあんなスゴイのヒトはない。トーキョーは好きだけど、住むトコロじゃない。今、チバに住んでるけど、多分、ずっとチバがイイ(笑)」
−−最初は剣道をやっていたと聞きましたが。
「(笑)ケンドーは少しだけ。元々はテコンドーをやってて、日本に初めての時はケンドーを1年」
−−それがどうして総合格闘技に?
「ボクはずっと格闘技スキだった。TVでUFC見て、ホイスの試合。やりたい!と思った。初めて日本来た時、ボクの家の近く道場全然ナイ。空柔拳ある、わかってすぐ入った。格闘技の一番大事なモノはパンチ。最初の一年半は打撃練習した。寝技あまりしなかった。でもそれから寝技するようになった。先生は両方教えてくれる。一番イイ。」
−−これからどんな選手と闘っていきたいですか?
「今は誰でもイイ。まずステップアップ。マイナーの選手から。イッポイッポ。最初、デビュー。次、フルタイムのファイターになる。次、パンクラスのランカーなる。次は、パンクラスのチャンピオン。ジョシュ・バーネット、イイね。一年後ぐらい? でも、今はデビューの事だけ考える」
−−なるほど、アマチュア戦績は抜群なのに、凄く地道なんですね。今回、デビュー戦、ハー・スン・ジン選手に決まりましたけど、どういう選手か知ってます?
「ちょっとだけ。タカモリ闘った人。多分、強いパンチある。テコンドーの選手」
−−彼とはどういう闘いになりそうですか?
「ボクはいつもの打撃からやりたい」
−−キングダムで高野選手と闘ったみたいに打撃オンリーになりそう?
「いや、イッポン取りたい。一番大事な事は、勝つこと。二番はイメージとかあるけど。でも大事なのは勝つこと。それが出来たら、もちろんKOとか、イイ試合とか見せたい」
−−シビアですね。今、格闘技もいろんな選手が出て来ていて、強さよりパフォーマンスを見せたい人とかもいますけど
「それもいいけど。ボクは格闘技の技術から有名になりたい」
−−要するにファイターとしての技術でリスぺクトされるような選手になりたい?
「そそそそ。それが一番大事なこと」
−−なるほど。そうなるためは何が必要だと思いますか?
「多分一番大事なのは練習。毎日練習するハート。できない人はダメ。ボクは毎日仕事終わってから4時間練習する。くたくたになる。お腹すく。すぐ食べたい。カノジョとかいない。自分で作る。毎日スパゲティね(笑)」
−−(笑)でもそういうアスリート的なストイックさって大事ですよね
「ボク、スポーツずっと得意だったけど、イチバンの人じゃ無い。子供のころから大学までサッカーしてたけど、イチバンなりたかった。だからいつも練習してた。大学ではラグビーもした。イギリスだったから、クリケットもよくやったネ。イギリスのスポーツ」
−−へえイギリス育ちなんですね
「そそ。最初は生まれてから4歳まで。次は7歳から13歳まで。20歳から三年間も居た。スポーツはよくやった」
−−スポーツ少年?
「そそそ、毎日ね。アクティブ」
−−こうやって話してると、ただスポーツだけやってる人というより、もう少しアレックスは喋り方も落ち着いていて、モノをよく考えて話す人だなあと感じたんだけど
「んー、ボクはスポーツスキだけど、それだけじゃよくない。バランス。今は毎日格闘技だから、趣味余りナイ。けど、映画スキ、読書、美術館いくとか、スキーもする。いろんなことがスキ」
−−すごく知的ですね。学校の先生だし当たり前か(笑)
「(笑)まあ、まあ、フツーにね(笑)」
−−じゃ、ルーティンですが、最後にファンに一言
「ボク、まだファンとか居ないけど(笑)だんだんステップアップします。応援してください」
−−まあ、これからデビューだし、居ないか(笑)じゃあ、プロとしてお客さんにこれだけは見て欲しい物とかありますか? ハートとか、技術とか
「技術。ハートは見せたくない」
−−見せたくない?(笑)
「ハート見せる時は、技術で勝てないホントにスゴイ強い相手とか。あ、ヤバいと思ったらハート見せるのイイ。最初の下の時は、まず技術見せたい。ジョシュとか、ホントめちゃくちゃ強い選手と闘う時、ハート見せたい。それ、ホントにギリギリの時。今は自分がもってる技術を見せたい」
−−いいですね。“技術がプロの出発点。ハートは最後の武器”ですね。凄くいい心がけだと思います。今の一言で、ぐっとデビュー戦が楽しみになりました。がんばってください。
「アリガト。がんばります 」

(井田英登)

ダンヘン一押しの成長株来日

(2/5 up) ランディ・クートゥア、ダン・ヘンダーソンも所属する米国の名門・チーム・クエストから参戦する、アート・サントーレ(左)とヒース・シムズ(右)が4日、P's LAB東京で練習を公開した。
 シムズは既に佐々木戦で実力を示しているが、初参戦のサントーレもトータルバランスの良さを披露。昨年KOTCで4戦し、3勝はいずれも打撃によるTKO勝ち、1敗も裂傷によるTKO負けで、「金曜の夜も打撃戦を見せるよ」と宣言。「1R4分50秒で仕留める。ラウンド終了間際まで追い詰めて、渋谷(修身)のファンに『あともうちょっと耐えれば』と思わせたところでドカンと行く方が盛り上がるだろ?」と不気味な予告をしてみせた。集合写真を撮るときも、ダンヘンにおどけて抱き着くなど性格は陽気。キャラクター面でも魅せてくれそうだ。
 シムズの方は佐々木戦の後、フランスで行われたグレコローマンの国際大会に出場し3位に入賞したという。週5〜6日の練習をコンスタントにこなしてきただけあって、動きは上々。練習パートナーのダンヘンを何度もタックルで投げ飛ばし、大石幸史とのレスラー対決に期待を抱かせた。
 なお、石川英司と対戦予定だったチーム・クエストのネイサン・クォーリーは、練習中のケガにより欠場し、RJWの“和製カレリン”井上克也が石川と対戦することが決まっている。井上は昨年DEMOLITIONで3連勝しており、パンクラスismの金井一朗も下している。

チーム・クエストと対抗戦。國奥×三崎も

(1/26 up) 今年一発目の後楽園大会の主要カードが決まった。前ミドル級王者の國奥麒樹真は、GRABAKAの急成長株・三崎和雄と激突。パンクラスとチーム・クエストの3対3対抗戦には、渋谷修身、石川英司、大石幸史が出陣する。
 渋谷の相手のアート・サントーレ[Art Santore]は、KOTCミドル級3位の31歳で、MMA8戦7勝1敗。ハビエル・バスケスらとともにミレニア柔術でも練習している。石川と激突するネイサン・クォーリー[Nathan Quarry]も同じく31歳で、マチャド柔術で紫帯を取得。MMA5戦4勝1敗でKOTCミドル級5位。昨年6月のKOTC 25ではグスタボ・シムの相手に抜てきされ、判定負けを喫している。大石の相手は、昨年8月両国で佐々木有生に敗れたヒース・シムズ。佐々木戦は緊急に参戦したため、約10kgのハンデがあったが、今回は本来の階級での試合となる。
 他にもパンクラスMEGATON所属となった高森啓吾が、RJWのセハク(多田尾秀樹から改名)に挑む。(井原芳徳)

 

パンクラス "PANCRASE 2004 BRAVE TOUR"
2003年2月6日(金) 東京・後楽園ホール
開場/17:30 開始/18:30


第8試合 ミドル級 5分3R
國奥麒樹真(パンクラスism/4位)
三崎和雄(パンクラスGRABAKA/5位)

第7試合 ライトヘビー級 5分3R
渋谷修身(パンクラスism/9位)
アート・サントーレ(米国/チーム・クエスト)

第6試合 ウェルター級 5分3R
大石幸史(パンクラスism/1位)
ヒース・シムズ(米国/チーム・クエスト)

第5試合 ミドル級 5分3R
石川英司(パンクラスGRABAKA/6位)
井上克也(RJW/CENTRAL)

第4試合 スーパーヘビー級 5分2R
セハク(RJW/CENTRAL/4位)
高森啓吾(パンクラスMEGATON)

第3試合 無差別級 5分2R
ハー・スン・ジン(韓国/ネオファイト)
アレックス・ロバーツ(米国/KJK/Justiceマネージメント)

第2試合 フェザー級 5分2R
志田 幹(P'sLAB東京)
砂辺光久(HYBRID WRESTLING武∞限)

第1試合 フェザー級戦 5分2R
REIJI(HYBRID WRESTLING 武∞限)
山本 篤(KILLER BEE)

パンクラスゲート フェザー級 5分2R
島田賢二(P'sLAB東京)
井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン)

※パンクラスゲートは1試合追加予定


■ 入場料金:
SS \12,000- A \9,000- B \6,500- C \5,000- D \4,500- 立見\4,000-
※当日券は一律500円増しとなります。

■ パンクラスからのお年玉
2月6日(金)後楽園ホール大会、2月15日(日)梅田ステラホール大会のチケットをご購入のお客様に、ご来場時に\1,000-のグッズ商品券をもれなくプレゼント!!
(※大会当日のみ有効です。お釣りは出ません。一部除外グッズもあります。)

■ チケット発売所:
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード594-040)
ローソンチケット 0570-00-0403(Lコード36855)
CNプレイガイド 03-5802-9999
イープラス http://eee.eplus.co.jp/ (パソコンもケータイも同じアドレス)
後楽園ホール 03-5800-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
大山アメリカン 03-3962-6443
レッスル渋谷 03-3464-0078
レ?スル池袋 03-3989-0056
ビデオショップチャンピオン 03-3221-6237
水道橋・マニア館 03-5276-0304
アイドール新宿 03-3371-5211
ファイター 03-3354-1903
フィットネスショップ水道橋 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
格闘技・プロレス図書館 闘道館 03-3512-2080
イサミ尚武堂 03-5214-6487
ゴールドジム 03-3645-9434
焼肉ドロップキック 03-5368-8474
パンクラス 03-5792-0815
※ぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイドは全国各地の窓口でお買い求め頂けます。

■ お問い合せ:パンクラス 03-5792-0815

Last Update : 02/05

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