(メイン詳報) [パンクラス] 7.27 後楽園 (1/2):猛虎打線復活!高橋、完封ファイトで王座防衛
パンクラス "Sammy Presents PANCRASE 2003 HYBRID TOUR" 2003年7月27日(日) 東京・後楽園ホール
【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・パンクラススレッド]
◆ 通常ワンマッチ (ネオブラッドトーナメントは別ページに掲載)
DAY TIME(13:00〜)第7試合 メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 5分3R ○高橋義生(パンクラスism/初代王者) ×小澤 強(禅道会/1位) 1R 終了時 TKO (ドクターストップ) ※高橋が王座防衛
黄色のコスチュームに金髪。トラキチで知られる高橋は、今年の阪神タイガースの快進撃にあやかり、頭からシューズまで全て黄色で統一してきた。対する小澤の髪の色はオレンジ。ジャイアンツを意識したのだろうか? 因縁の対決ムードに火がつく。
開始早々の打撃戦の後、小澤は水車落としのような形で高橋を投げ、先制したかに見えた。だが高橋は「変にこらえて受け身に失敗したくなかったので、自分から転がっちまえばいいやと。何も恐くなかった」と余裕。すぐスタンドに戻り再び打撃戦に応じ、「一発当てて20秒で終らせるつもり」という予告通り、20秒過ぎに豪快な左ストレートを小澤の顔面にぶちこむ。
KOの手ごたえはなかったというが、これで小澤をマットに吹き飛ばすことに成功。タックルをがぶる体勢をしばらく続けた後、サイドに素早く周り込み、頭に膝を一発叩き込む。ハーフガードに移行すると今度は執拗にパンチを連打。小澤は大量の鼻血を噴出。マットが赤く染まり、小澤のマウスピースが寂し気に傍らに転がる。「『ウー』という声が聞こえ、相手の心が折れたのが分かった」という高橋は、「15分みっちり殴り続けて、起きてリングから帰さないように」するため、ねちっこくパンチを落とし続ける。
3分近く殴られた小澤はゴングが鳴っても立ち上がれない。レフェリーに引っ張られてようやくコーナーに戻るが、ドクターチェックでも目の焦点が定まらない。まだまだやる気まんまんの高橋。リングサイドカメラマンに勝ち誇ったようなファイティングポーズを取り、小澤の戦う意欲を湧かせようとする。高橋に中指を立て怒りをあらわにする小澤のセコンドを尻目に、ドクターは試合終了を宣告。高橋は戦い足りなかったというが、阪神の試合に例えてみれば10対0ぐらいの完封勝ち。本来の実力差を誇示するには十分過ぎる内容だった。
「12月の敗戦は自分の問題。テンションが上がらず練習してなかった」という高橋。前回より1.1kg軽いだけの91.1kgだったが、今回は「自分の体が軽すぎて地に足が着いていなかったのが恐かった」というほどの好調ぶりで、試合前日には「25・6歳の頃(約8年前)のスタミナに戻せた」と豪語していた。 小澤に借金を返した今、高橋は新たなチャレンジに目を向ける。具体的に戦いたい相手は明かさなかったが、近藤や菊田らと共闘し、最前線の選手として外部の選手と戦いたい考えだ。引退やプロレス転向のつもりは全くないのだが、高橋は「会社から年寄り扱いされている」と苛立っており、8.31両国での10周年記念大会も「テレビの解説らしい」と苦笑い。「両国は社長が出てくれと言わない限り、僕から出たいとは言わない」とスネてみせたが、「社長に『高橋で勝負したい』と言わせたい。フリーエージェント権を行使して、社長とゆっくり話をする」つもりだ。尾崎允実社長も8.31両国の出場について高橋と話合う意向で、夏の終りの“虎フィーバー”の再来を期待したい。
★ NIGHT TIME(18:00〜)
第4試合 ライトヘビー級 5分3R ○KEI 山宮(パンクラスism/7位) ×ネイサン・マーコート(米国/コロラド・スターズ) 判定3-0 (30-29,30-29,30-29)
第3試合 ミドル級 5分3R ○石川英司(パンクラスGRABAKA) ×門馬秀貴(A-3) 判定3-0 (30-29,30-29,30-29) 第2試合 ライトヘビー級 5分2R ○渋谷修身(パンクラスism/9位) ×秋元駿一(和術慧舟會岩手支部) 判定3-0 (20-18,20-19,20-19)
第1試合 ウェルター級 5分2R △小沢 稔(V-CROSS) △熊谷真尚(禅道会) 判定1-1 (20-20,20-19,19-20)
パンクラスゲート フェザー級 5分2R ×築城 実(P'sLAB東京) ○村田卓実(A-3) 2R 2'37" 腕ひしぎ十字固め
(ネオブラッドトーナメントは別ページに掲載)
Last Update : 07/28
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