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[PRIDE] 11.9 東京ドーム:吉田・桜庭らミドル級選手、全員計量を一発パス

DSE "PRIDE GP 2003 決勝戦" 11月9日(日) 東京ドーム  [→掲示板・PRIDEスレッド]

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(11/8 up) ミドル級(-93kg)の試合の前日公開計量が都内ホテルで行われ、全選手が一発でパスした。
ジャクソン(92.8kg)×リデル(92.9kg)
吉田(92.8kg)×シウバ(91.3kg)
ヘンダーソン(89.2kg)×ブスタマンチ(92.8kg)
桜庭(90.5kg)×ランデルマン(92.9kg)
 シウバがやや軽めなこと、ブスタマンチが今回はこの階級に合わせて体を作ってきた所がポイントか。
 吉田は計量が終り試合に向けての意気込みを聞かれると、開口一番「とりあえず腹が減りました」。8月の開幕戦の前々日会見と同じ言葉を発したが、禁酒をした程度で、無理な減量はしていないといい、引き締まった体を披露していた。

 桜庭のトランクスのお尻と裾にはドラえもんの絵が書かれており、Tシャツを脱ぐと、なぜかお腹には四次元ポケットが。「相手は強そうなので、ドラえもんの四次元ポケットの中から道具を出して勝ちます」と挨拶し、計量を見に訪れたPRIDEファンクラブの人達を笑わせた。
 ジャクソンはなぜかくわえタバコ。「誰かライターを持ってませんか?」とつぶやき、計量後の記者会見で理由を聞くと、「ただやってみたかっただけ」と答え、周囲を煙に巻いた。桜庭にも「マリオからドラえもんに変わったのか?」という質問が飛ぶと、桜庭はジャクソンを真似て「ただやってみたかっただけ」と答え、またファンを爆笑の渦に包んだ。
 当日券は14時より発売。RRS 30,000円、スタンドS 16,000円が主に売り出され、VIP 100,000円、スタンドA 7,000円はほぼ売切だという。(井原芳徳)

フジテレビでのOAは16(日)24:35-26:05に

(11/8 up) DSEは当初、フジテレビでの放送日程を11/16(日) 24:45-26:05と発表したが、16(日)24:35-26:05に訂正した。東海テレビでは11/23(日) 16:05-17:20の放送を予定している。

ヘンダーソン×ブスタマンチ、ヒーリング×山本等決定

(10/29 up) DSEで29日、会見が行なわれ、追加カード3試合と試合順、およびPRIDE-GPのラウンド制とリザーバーの優先権が発表された。
 新たに追加されたのは、GPのリザーブマッチ・ダン・ヘンダーソン vs. ムリーロ・ブスタマンチ、ヘビー級ワンマッチのヒース・ヒーリング vs. 山本宜久(憲尚から本名に改名)、ゲーリー・グッドリッジ vs. ダン・ボビッシュ。これで全カードが決定。試合順はページ末尾のカード一覧参照。

 ヘンダーソンは怪我がなければ間違いなくGP開幕戦にエントリーしていた強豪のため、リザーブ権が与えられた。ブスタマンチは開幕戦に直前のオファーながらも出場し、ジャクソンと接戦を繰り広げたことが評価され、なおかつ本人もリザーブマッチを志願したことから、DSEも二つ返事で出場を認めた。リザーブマッチだが、準決勝の2試合に負けない好カードだ。
 GPのラウンド制は、選手の体調を考慮し、1R10分、2R5分の2R制が採用される。これは準決勝だけでなく、決勝もリザーブマッチも同様。判定はマストシステム。準決勝敗者が負傷リタイアをした場合、リザーブマッチ勝者が決勝出場権を得る。リザーブマッチ勝者までもが負傷リタイアをした場合、反対ブロックの敗者が、決勝で準決勝の相手と再戦することとなる。その反対ブロックの敗者もリタイアをしてしまった場合は、リザーブマッチ敗者に出場権が与えられる。準決勝の勝者双方が怪我をした場合は、敗者双方が決勝で戦うこととなる。

 ヘビー級のワンマッチに出陣する山本は、9月にPRIDE武士道出場権を賭けての道場マッチを制覇したが、その試合で右肘を怪我したため無念の欠場。1週間ほど前から練習を再開し、モチベーションを落とさないためにと東京ドーム大会出場を志願し、出場が許可された。会見に出席した山本は「どうして本戦に出られるのだ?という疑問や批判をくつがえすような試合をしたい」と語った。ヒーリングは山本が選んだ相手。山本は「野性的な直感で戦う選手なので、技術を超えた試合になると思う」と話した。
 初参戦のボビッシュはカリフォルニアの金網MMA大会・キング・オブ・ザ・ケージ(KOTC)の元無差別級王者。97年のUFC17ではブライアン・ジョンストンに勝ち、マーク・ケァーに敗れた。かつてはマイク・タイソンのボディーガードとスパーリングパートナーを2年間つとめた経歴もある。現在は日本のWJプロレスで活躍中で、WJもPRIDEにボビッシュを快く送りだしたという。150kg近い巨体が最大の武器。KOTC時代からPRIDE出場を志願しており、友人のドン・フライの推薦もあったようだ。
 なお、出場が計画されていた藤田和之は相手が決まらず欠場。大会のフジテレビでの放送は、総選挙投票日等の影響もあり、11/16(日) 24:4535-26:05に決まった。(井原芳徳)

桜庭和志×ケビン・ランデルマン決定

(10/22 up) 桜庭和志の対戦相手が、ケビン・ランデルマンに決定した。ミドル級GPのリザーブマッチとはならず、通常のワンマッチとして行われる。
 桜庭は22日、都内の高田道場で記者会見。ランデルマンの愛称が「リアル・ドンキーコング」であることにちなみ、桜庭は「樽を転がせば勝手に跳んでくれると思うので、そこでドロップキックを放つ。マリオのように口ヒゲを伸ばして試合しますよ」等とファミコンネタのジョークを飛ばしたが、「シウバとやる時とは違ったプレッシャーがある」と表情を引き締める一時も。ただマスコミで書かれるような「復帰戦」といった気負いはない。「今は怪我がなく調子がいい」という桜庭は、師匠の高田延彦・PRIDE統轄本部長が16日の会見でも明かしたように、練習の中で目標を設定できずにいる。そこで組まれたランデルマン戦は、ごくごくシンプルに、ファイターとしてのモチベーションを上げるための一目標といった感じだ。
 「ランデルマンは僕とは違うタイプで、まともに当たれば飛ばされそう。裏技を使って1面をクリアしたいです」とファミコンネタにこだわる桜庭。「1面をクリアしても2面にまたドンキーコングが出て来ると思うので、何回かクリアしてエンディングを見たい」とも語るように、3連敗中の桜庭にとって、とにかく裏技を使ってでも「1面クリア」しないことには、先の展望が開けない。今回の桜庭は、特に勝ちにこだわったファイトを見せることになりそうだ。
 一方のランデルマンは3月のPRIDE.25でクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンに敗れ、ミドル級戦線で一歩後退。GP出場を逃した。ジャクソン戦直後に出た「次に負けた時は引退する」という言葉は、テンションの上り下がりの激しいランデルマンが異常に落ち込み、とっさに口走っただけの言葉にすぎないと思われる。だが桜庭同様、いつも以上に勝ちにこだわったファイトを見せることは間違いなさそうだ。
 残りカードはGPリザーブ戦、ヘビー級ワンマッチ1〜2試合を予定。週明けには発表される模様だ。(井原芳徳)

ヒョードル欠場。ミルコ×ノゲイラで暫定王者決定

(10/16/ up) DSEは16日会見を行い、エメリヤーエンコ・ヒョードルが右手の負傷により11.9東京ドーム大会を欠場するため、ミルコ・クロコップとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラによるPRIDEヘビー級暫定(ざんてい)王者決定戦を行うと発表した。勝者はPRIDE.27(来年2月1日に大阪城ホールで開催予定)でヒョードルと王座統一戦を行う。ただしヒョードルの怪我の回復状況によっては統一戦が延期する場合もある。さらに桜庭和志の11.9ドーム出場も発表された。相手は後日発表。
 ヒョードルは8月のグッドリッジ戦で右手親指の付け根あたりを負傷。8月下旬からミルコ戦を見据えトレーニングを再開したが、9月15日に再び同じ箇所を負傷し、「右手第一掌骨基底関節内骨折および関節滑膜炎」と診断された(写真:DSEが公開したレントゲン写真。赤丸部分が負傷箇所)。10月5日のPRIDE武士道にはロシアン・トップチームのパコージン代表がセコンドとして来日し、DSEと相談。DSEはヒョードルとミルコをどちらもベストの状態で戦わせたいと考え、11.9東京ドームでの対戦を回避した。
 そこで急遽ノゲイラがミルコの対戦相手として浮上。ノゲイラは二つ返事で了承したといい、高田延彦・PRIDE統轄本部長は「噂によるとノゲイラはブラジルにいる打撃の強い選手をみんな呼び寄せ、ミルコの左ミドルと左ハイ対策を始めているという」と語った。
 ミルコ vs. ノゲイラの勝者には暫定王座のベルトが渡され、ヒョードルの右手の怪我が順調に回復すれば、PRIDE.27には両コーナーからベルトを持った王者が登場する。最近UFCでもティト・オーティスとランディ・クートゥアの間でライトヘビー級統一王者決定戦が行われたが、これと同じケースだ。
 桜庭のドーム出場は自ら志願してのもの。師匠の高田本部長によると桜庭は体調が良く、相手は誰でもいいと語っているという。高田本部長は「今回は顔見せでなく試練。ヤバいんじゃないの?という相手を探している」と述べ、マスコミの「UFCトップファイターが相手になる可能性はあるか?」という質問に、榊原信行・DSE社長は「ありますね」と語っている。(井原芳徳)

準決勝は吉田×シウバ、ジャクソン×リデル

(10/1 up) PRIDE GP決勝戦の組合せ抽選会が1日、都内のキャピトル東急ホテルで行われ、吉田秀彦 vs. ヴァンダレイ・シウバ、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン vs. チャック・リデルで準決勝が争われることが決まった。大会では決勝まで行われ、ミドル級最強の男が決まる。チケットは10月4日(土) 一斉発売開始。

 吉田 vs. ヴァンダレイは、8月のGP開幕戦後にDSEが実施したファンへのアンケートでも、2位のヴァンダレイ vs. ジャクソンを大きく突き放しての断トツ人気の組合せ。榊原信行・DSE社長は「組合せの決め方に悩んだが、気持ち良く抽選会を行うことに決めた」といい、この日の抽選会がセットアップされた。
 抽選ではまず、1から4の番号の書かれたボールを各選手が箱の中から引き、その番号順にクジを引く。4枚のクジの中には1枚だけ当りがあり、当りを引いた選手が対戦したい相手を選択する権利を獲得する。選択権者に選ばれなかった残り2人は、自動的に対戦が決まるという仕組みだ。
 まずボール引きでは1番リデル、2番ヴァンダレイ、3番ジャクソン、4番吉田に。その順にクジを引いた結果、選択権はなんと吉田が獲得した。

 まさかといった様子で苦笑いを浮かべた吉田は、しばらく相手選びに悩んだが、結局ファンの希望の多かったヴァンダレイの前へ。吉田は「どうせやるならチャンピオンとやりたい。チャレンジャーの気持ちで戦います。まあ、ファンの見たい試合をするのがプロですから」と説明。抽選の進行役の高田延彦・PRIDE統轄本部長は「秀彦、お前男だよ!」「小泉総理じゃないけど、感動したね」と讃え、榊原社長も「先代の森下社長の言われたプロとしての心構えを吉田君は自問自答し体現してくれた。アッパレな選択」と高評価した。
 吉田 vs. ヴァンダレイの勝負の鍵を聞かれた高田本部長は「ずばり立つか寝るか。立てばシウバが有利で、寝れば吉田が有利。ビギナーファンにとっても見やすい試合になる」と発言。吉田も「シウバの打撃に警戒したい」、ヴァンダレイも「これまで以上に柔術の練習を強化する」と対策を語った。ヴァンダレイは5日のPRIDE武士道でアスエリオとショーグンのセコンドに付くため、来週初めまで日本に残留。「彼らの試合と共に、シュートボクセが一番の集団であることを示す。11月9日は私が優勝して、本当のチャンピオンであること証明してみせる」と、己を鼓舞するように力強く語った。

 一方のジャクソン vs. リデルもド迫力の打撃戦が期待できる好カード。ジャクソンは「UFCのチャックと戦えてうれしいね。PRIDEがナンバー1だと証明してやるよ」と発言。宿敵ヴァンダレイとの激突は持ち越しとなったが、吉田から相手に指名されなかったことを会見で聞かれると「俺の事が恐かったんだろ?」とけん制。「最近は柔道も練習している」とも発言しており、決勝に吉田が上がっても勝てる準備を整えるようだ。UFCからの刺客・リデルは“アイスマン”の異名どおり「誰と当たっても良かった。クイントンとはいいファイトができると思う」と淡々とコメント。ちなみにジャクソンもリデルも「チーム・パニッシュメント」所属を名乗っていた時期がある。お互い顔見知りで戦いにくくないか?と筆者が質問したところ、リデルは「よく誤解されるんだが、クイントンと同じトレーナーに付いたことはないし、一緒に練習したこともない。同じ人間とスパーリングをしたことはあるかもしれないけどね」と説明。現在はジャクソンにはコリン・オーヤマ氏、リデルにはジョン・ルイスがトレーナーに付いている。

 なお、ヘビー級のスペシャルワンマッチ出場予定選手として、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの3人が発表された。ヒョードル vs. ミルコは、ミルコの5日の武士道のドス・カラスJr.戦の結果待ちとなる。他にも藤田和之の出場も計画されており、来年のヘビー級GPをにらんだマッチメイクとなる模様だ。(井原芳徳)

 

ドリームステージエンターテインメント "PRIDE GRANDPRIX 2003 決勝戦"
2003年11月9日(日) 東京・東京ドーム
開場・15:00 開始・17:00

第8試合 PRIDE GPミドル級決勝戦 1R10分・2R5分

第7試合 PRIDEヘビー級暫定王者決定戦 1R10分・2R&3R5分
ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・スクワッド)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

第6試合 ミドル級 1R10分・2R&3R5分
桜庭和志(日本/高田道場)
ケビン・ランデルマン(米国/ハンマーハウス)

<休憩>

第5試合 1R10分・2R&3R5分
ヒース・ヒーリング(米国/ゴールデン・グローリー)
山本宜久(日本/高田道場)

第4試合 PRIDE GPミドル級リザーブマッチ 1R10分・2R5分
ダン・ヘンダーソン(米国/チーム・クエスト)
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

第3試合 PRIDE GPミドル級準決勝 1R10分・2R5分
吉田秀彦(日本/吉田道場)
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)

第2試合 PRIDE GPミドル級準決勝 1R10分・2R5分
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(米国/チーム・オーヤマ)
チャック・リデル(米国/ピット・ファイトチーム)

第1試合 1R10分・2R&3R5分
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)
ダン・ボビッシュ(米国/バート・ベイル・シュートファイティング)


◆チケット情報 (入場料/全席指定・消費税込み)
VIP(ビップ) 100,000円 【特典:専用入場ゲート・グッズ付】 完売
RRS(ロイヤルリングサイド) 30,000円  
スタンドS 16,000円  
スタンドA 7,000円  
吉田秀彦応援シート 16,000円(応援グッズ付き)
※吉田応援シートは、ドリームステージ、PRIDEオフィシャルサイト、PRIDE携帯端末オフィシャルサイトのみで販売します。

■発売日
9月14日(日) 10:00〜19:00 特別先行電話予約 03-5749-9900
9月14日(日) 20:00〜9月16日(火) 12:00 PRIDEオフィシャルサイト先行 
10月4日(土) 一斉発売

■発売場所
ドリームステージ 03-5464-1531
PRIDEオフィシャルサイト
PRIDE 携帯端末 オフィシャルサイト i-mode/J-PHONE/ez
チケットぴあ 0570-02-9999
 (スポーツ専用)0570-02-9977
 (Pコード予約=594-700)03-5237-9966
ローソンチケット 0570-06-3003
 (Lコード=30111)0570-00-0403
CNプレイガイド 03-5802-9999
イープラス
楽天チケット
新日本プロモーション
<以下店頭発売のみ>
サンクス、高田道場,グレート・アントニオ,レッスル渋谷店,レッスル池袋店,書泉ブックマート,フィットネスショップ格闘技,チケット&トラベルT−1,後楽園ホール,BbG,相鉄ジョイナスプレイガイド,公武堂,

<全てに関するお問い合わせ>
株式会社ドリームステージエンターテインメント 03-5464-1531

Last Update : 11/08

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