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[Dynamite!] 8.28 国立:(6) ホドリゴ・ノゲイラ×ボブ・サップ

Dynamite! 2002年8月28日(水) 国立競技場  [→カード一覧に戻る] [→掲示板・PRIDEスレッド]

『剛柔対決を制し、ノゲイラ王者の威厳を証明。“青い目のケンシロウ”頂点対決に名乗り』
第6試合 PRIDEルール(4ポイント膝なし) 1R10分,2・3R5分 
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップ・チーム/191cm,104.9kg)
×ボブ・サップ(米国/モーリス・スミス・キックボクシング・センター/200cm,160kg)
2R 4'02" ギブアップ (腕ひしぎ十字固め)

 ノゲイラは4ポイントでの膝なしルールを活かし、タックルで先手をとってグラウンドに持ち込もうとするが、サップは抜群の反応でこれを潰して、逆に抱え上げてパワーボム風にマットに叩き付ける。この技は来日後の最終チェックにあたる練習でも見せていた動きだが、数日後にセットされた全日本プロレス参戦のための大業の特訓かと思っていただけに驚いた。さらにガードの上からパンチを落としてくるサップを、蹴り離してスタンドに戻すノゲイラ。

 シュアなワンツーパンチでサップの顔面を捕らえるノゲイラだが、サップは動じない。なんとかテイクダウンしてサイドを取りアームロックを狙っていくノゲイラだが、怪力と腿をテコにしたディフェンスでこらえるサップ。逆に体を返して、ノゲイラの顎を蹴りあげようとする。

 サップの流血が激しいため一旦ドクターチェックの後試合再開となったが、ここでサップはサイドに付いたノゲイラと上下を入れ替え、逆にバックに付いてスリーパーを狙う。しかし、ノゲイラは、試合後にサップが「あの顎と首の強さには驚いた。あのチャンスに付け込めなかったのが失敗だった」と言うほどの我慢で、このピンチを耐え抜く。パンチを放つと、単体スタンドに戻ったサップは、アリ猪木状態から、中量級のようにジャンプしてのパスガードを狙ってみせる。こうした一連の展開でサップは、テクニック面でも見るべきものがあることを伺わせてくれた。

 ノゲイラは下からの三角絞めを狙うが、怪力のサップが持ち上げ叩き潰し、ポジショニングも関係なく重いパンチを降り注ぎノゲイラを苦しめる。ここでノゲイラは左目の下をカット。だが、ドクターチェックを受けるノゲイラを尻目に、ニュートラルコーナーに立つサップの息は荒い。どうやらスタートからのラッシュで、早くもスタミナが切れが近いようだ。1R終了際にはサップが上から重いパンチを連打し続け最大のチャンスを迎えるが、ゴングにノゲイラは救われる。

 2Rもサップがノゲイラのくり出す、三角絞め、アームロックを潰し、ひたすら猛爆パンチを振るう。顔を紅く染めたノゲイラは万事休すかという状況に追い込まれる。サイドポジションに周り込む事に成功したノゲイラは、パンチを落す。そして一気に腕十字の体勢へ。サップは腕のロックをなかなか外さなかったが、ついにはノゲイラがこじ開け、サップはすぐタップした。

 見事な大逆転勝利をおさめたノゲイラに観客は熱狂。ノゲイラは「私が世界で一番強いことがこの試合で証明できた」とマイクアピール。するとサップのセコンドについていた“幻のUFCヘビー級王者”ジョシュ・バーネットがマイクを取り、PRIDEのリングでノゲイラへ挑戦すると表明。ノゲイラもその場で受けて立つ意向を示すと、日本のアニメ好きのジョシュは、彼のヒーローである「北斗の拳」の主人公・ケンシロウの決めセリフ「オマエハモウ、シンデイル」と日本語で挑発。世界の頂点を巡る戦いに名乗りをあげた。



Last Update : 08/29

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