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Report

2001.10.30 パンクラス後楽園「東京・横浜vs GRABAKA 5対5対抗戦」直前企画

「このリングは俺のものだ!」

▼石井大輔インタビュー

−−今回佐々木戦が決まりましたが、意気込みをお聞かせ下さい。
石井「次の試合に勝てば、自分の中で一つ納得できると思うんですよね。佐々木さんは技術的にも凄い強い選手なんで、それにしっかりした形で勝てればいいですね。僕は格闘技のキャリアが元々無くて、やっとパンクラスで4年経って、それで次勝てば、一つ形になると思うんで。とりあえず次勝って、それからどんどん自分のしたいことをやっていくステップだと思ってるので。自分を納得させるためにも必ず勝ちたいですね」

−−佐々木選手のどういったところが強いと思いますか?
石井「何回か練習してる選手で。佐々木さんって、普段の顔と、あのポスターの顔と(後楽園大会のポスターを指さす)全然違うじゃないですか。普段優しい顔してるけど、リング上がるとあの顔になるっていうのは、普段抑えているものをリングに持ってくると思うんで。まあリングに上がって肌を合わせないとわからない部分もあると思うんですけど、練習してる範囲でわかるのは負けず嫌いだし根性の強い選手ですね。だから、最終局面では気持ちでの戦いになると思いますよ」

−−「気持ち」ということで言いますと、9.30横浜文体の菊田×美濃輪戦は物凄い「気持ち」の出た試合でしたよね?
石井「そうですね。やっぱり菊田さんは強いなあというのは感じましたね。美濃輪さんも信じられない逃げ方をして寝技の強さも感じたんですけど、冷静に分析すると、菊田さんと寝技だけで勝負すると正直言って活路は無いんじゃないかなと思いましたね。菊田選手とか、グラバカの選手に勝つのなら、やっぱり殴り勝つしかないのかなと思ってるんで。それの完成形を、シュートボクセの選手に近い完成形を目指していきたいですね。美濃輪さんもあそこでカウンターの膝とかパンチとか出せたらなとか、僕は菊田さんと戦う身になって見ていましたね」

−−シュートボクセの選手のようなファイトスタイルの話が出ましたが?
石井「PRIDEで戦うときのシュートボクセの選手の肩書きにムエタイって書いてあるじゃないですか?。もろ立ち技で」

−−やはりストライカー志望の石井選手としてはシュートボクセの活躍に感化される物があると。
石井「グラバカの選手に殴り負けるようでは僕のやってきたことの意味がないんで。シュートボクセの選手って立ち技だけじゃなくて寝技もできますよね。今は結構ルタ・リーブリも柔術も合体してきて、オランダもキックの強い選手が総合に出てきてますし。そういう人にも殴り負けない、蹴り負けない選手になりたいと思いますね」

−−殴って蹴ってというアグレッシブな戦い方といえば、8月のクラブファイトでの試合が印象的ですが、あの戦いで得たものは何かありますか?
石井「あの戦いでは相手があきらめるかな?ってぐらい追い込んだつもりになった時に、一気に疲れが出たんですよ。でもそこで守りに入ったら終わっちゃうんで、常に攻めて攻めて。美濃輪さんとも話してるんですけども、試合が終わったらヘロヘロでいいから、リングの中では全て使い果たして、って。その結果パンチもらって負けちゃってもいいから。お客さんがお金を払って見に来ている以上は、それ以上の物を僕達は見せないといけないと思うんで。だからその見せ方としては、僕はパンチとキックを出して、タックルを切ってという戦い方をずっとやってきたんで、それを完成させたいです」

−−今回の試合はクラブファイトから戻ってきた石井大輔を試される場面でもありますよね。
石井「自分にとっての一つの分岐点になると思いますね」

−−佐々木戦が終われば、またクラブファイトに?
石井「戻ります。またあれば出ますし、他にももっと戦いたい所もあるので、これから勝っていって、自分の戦いたいと思っている所で戦いたいと思いますね」

−−具体的には?
石井「UFCですね。84kg以下(ミドル級)で。デイブ・メネーとかユージン・ジャクソンとか。ティトだと階級が上なんで」

−−さっき佐々木選手と練習したことがあるという話が出ましたが、グラバカへの出稽古はわりとされていたんですか?
石井「はい。ほんと佐々木さんは人間的にもいい方で。郷野さんとか佐々木さんとかはホントはやりたくないですね(苦笑い)」

−−一時期セコンドに付いていたこともありましたよね?
石井「バンテージ巻いたり。郷野さんは僕のクラブファイトの試合も入場ぎりぎりまで横に一緒にいましたから。3月に佐々木戦が決まった時はぜんぜん乗り気じゃなかったんですよ(※この試合は佐々木の怪我で中止となった)。でも最近はもうグラバカに練習に行ってないですし、一端友達っていうことは無くして、向こうも全力で来てくれると思うんで、リングでやる以上は全力で戦いたいですね」

−−対抗戦の他の試合はどうなると予想していますか? 特に注目している試合とか?
石井「全部結構注目してますね。たとえば第1試合なら三崎さんのパワーと伊藤さんの動きですね。石川さんと窪田さんの試合も窪田さんはそんなに簡単に倒されないと思うので勝つならパンチが決め手になると思います。中堅の渡辺さんと佐藤さんは、佐藤さんがタックルしてずっと上キープして殴るのがうまいんで、渡辺さんがそこからいかにうまく逃げて、やっぱパンチとキックが鍵になってくると思うんですね。僕はタックル切って殴る作戦になると思うんですけど。最後(山宮×郷野)はわりとストライカー同士の戦いじゃないですか?郷野さんはキックボクサースタイル、山宮さんはボクシングですよね。どっちが殴り合いで強いのかわからないですね。全体的に、前回の美濃輪さんと菊田さんの試合もそうですけど、これだけのカードがパンクラス内で組めるのが凄い誇りに思うんですよね」

−−こうやって見るとライトヘビー級の選手が多いですね。
石井「日本では強い選手が多いですからね。郷野さんは世界に通用する選手だと思いますから」

−−佐々木選手に勝てば郷野選手とも戦う可能性は高まりますよね。
石井「バンテージ巻いたりしてますから、戦いたくないですよね。できれば対・外人でそろそろやりたいですね。強い外人と」

−−あるいはクラブファイトで全く知らない選手と戦うと。
石井「そうですね」◆◆◆

【特集表紙】 【佐々木有生インタビュー】 【郷野聡寛インタビュー】 【菊田早苗&対抗戦出場選手ショートコメント】

 【10.30後楽園大会・全カード&チケット等情報】

取材:BoutReview編集部  写真:飯島美奈子,石渡知子,井田英登

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