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(レポ) [新日本キック] 10.22 後楽園:菊地王座奪還。後藤戦で判定混乱

新日本キックボクシング協会 "MAGNUM 12"
2006年10月22日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:本庄功志  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第13試合 メインイベント 日本フェザー級王座決定戦 3分5R
○菊地剛介(伊原/1位)
×小原祥寛(藤本/3位)
判定2-0 (石川50-48/三浦50-48/富沢50-50)

※菊地が新王者に

 両者打ってはクリンチの展開が続き、なかなか試合は動かない。序盤のラウンドは左右のローで攻めていた菊地だったが、4Rに入り左右のフック、カウンターの右ストレートをヒットさせパンチで主導権を握る。5R目には菊地の右ローで小原の足元がふらつく。パンチ、ローを返す小原だったが威力が感じられず、徐々にエンジンがかかってきた菊地が手数多く攻め、3月に失ったフェザー級王座を奪還した。

◆菊地「思い通りに動けませんでした。調子はよかったです。(相当苦しい時期もあり、ベルトを取って報われた?)そうですね。(前の試合から改善した部分は?)気持ちの部分です。今日の相手はもっとやりにくいと思いました。(慎重にいきすぎた?)そうですね」

第12試合 メインイベント 63kg契約 3分3R
○石井宏樹(藤本/日本ライト級王者)
×中尾 満(伊原/日本ライト級8位)
判定3-0 (杉江30-28/三浦30-28/富沢30-28)

  
 膠着気味の展開が続いていたが、最終ラウンドに入りいきなり試合が動く。満コールが聞こえる場内だったが、石井が右フックで中尾をぐらつかせ一気に攻勢。石井はパンチを連打し、左ハイも何発かヒットさせ試合を終わらせようとしたが、絶えず前に出る中尾を仕留めることができず判定へ。
 三者の支持を得て勝利した石井だったが、王者として課題の残る内容だっただろう。


第11試合 セミファイナル 54kg契約 3分3R
△深津飛成(伊原/日本バンタム級王者)
△大川俊彦(トーエル)
判定0-0 (石川30-30/高谷30-30/富沢30-30)

 
 バンタム級王者とノーランカーの対戦で、王者の深津が横綱相撲を展開すると思われたが、試合は手数多く攻める大川の印象が強かった。大川のヒット&アウェー戦法に深津は深追いせず、近づいてきた相手に細かいパンチを返す。自ら仕掛ける場面が少なく、ほとんどが様子見の展開だった深津。そのせいか、大川はのびのびと試合をしている印象に見られた。
 試合はドローに終わり、判定後大川は「よくやった!」と言い自らを好評価した。


第10試合 セミファイナル ヘビー級 3分3R
△内田ノボル(ビクトリー/王者)
△嚴 士鎔[ゲン・シヨウ](伊原/2位)
判定0-0 (石川30-30/三浦30-30/富沢30-30)


 試合はクリンチが多く静かな展開が続く。ワンツー、ローと攻撃する内田に対し、嚴はパンチ主体で攻め、投げを多用し相手のスタミナを奪っていく。しかし全ラウンド通じて両者一発を狙いすぎたか、決定打無く試合は終了した。


第9試合 セミファイナル 68kg契約 3分3R
△正木和也(藤本/日本ウェルター級王者)
△クリストファー・メルテンス(フランス/伊原)
判定0-1 (三浦29-29/石川29-30/富沢29-29)


 正木は常にプレッシャーをかけ続けるも、メルテンスのガードは固くフットワークを使われ上手く逃げられてしまう。しかし会場から「腹を叩け!」という言葉が発せられると、正木は相手のボディを攻撃し始めメルテンスの動きを止めにかかる。だがメルテンスは距離を潰してくる正木に、細かいパンチを当てヒジも絡める。
 3Rにメルテンスがヒジで正木の額をカットさせるも、判定はドローに終わった。


第8試合 日本王座挑戦者決定戦 ウェルター級 3分3R(延長1R)
△タカオサミツ(伊原/1位)
△SHING(治政館/2位)
4R 0'35" TKO (ドクターストップ:タカの肘によりSHINGが額をカット)

3R 判定0-0 (高谷28-28/三浦28-28/富沢28-28)
※本戦判定はドローだったため、公式記録は引き分け

 9月のK-1 MAXで全日本キック前ライト級王者のサトルヴァシコバに秒殺KO負けしたタカが、再起戦となると同時に念願の日本王座挑戦に向けての試合に臨む
 試合はSHINGが右ストレートでタカからいきなりダウンを先取。だがダウン後のタカは前蹴りで距離を取りながら、落ち着いてSHINGの追撃を対処する。
 2Rに入りタカの右ローでSHINGの左足が大きく流れる。最終ラウンドも右ロー主体で攻めるタカに、SHINGは足が効いていて前に出れない。タカは右ローで1Rのダウンを挽回し、試合は延長戦へ。
 延長ラウンドに入りいきなりタカの右ヒジがヒット。SHINGは額から出血し、タカは大きくガッツポーズ。そのまま試合終了が宣告され、タカが正木和也の持つウェルター級のベルトに挑戦することが決定した。
 

第7試合 日本王座挑戦者決定戦 ミドル級 3分3R(延長1R)
△後藤龍治(伊原/IMFスーパーウェルター級王者)
△阿佐美義文(治政館/日本ミドル級1位)
判定0-0 (石川30-30/杉江30-30/富沢30-30)

※当初発表は判定0-2 (石川29-30/杉江29-30/富沢30-30)で阿佐美の勝利。数試合後に上記裁定に変更

 試合は両者単発の攻撃で膠着状態が続き、阿佐美が若干手数多く攻め、右フックを度々ヒットさせるも決定打はなし。静かな展開のまま試合終了。判定0-2で阿佐美が勝利したものの、延長戦になってもおかしくない内容だったため、敗れた後藤も観客も納得がいかない様子。伊原信一協会代表がジャッジ陣と話し合う場面が見られ、数試合後に三者ドローの裁定に変更された。松本哉朗の持つ王座への挑戦権は試合内容とランキングが考慮され、阿佐美に与えられた。


第6試合 日本王座挑戦者決定戦 ライト級 3分3R
○石原裕基(伊原/4位)
×鈴木 敦(尚武会/6位)
判定3-0 (石川30-29/三浦30-29/富沢30-29)


 1R、石原の右フックで鈴木がぐらつき、石原がまずは試合の主導権を握る。2Rは両者クリンチが多く、ブレイクになる展開が続く。最終ラウンドは鈴木がパンチ主体でヒットを重ねるも、石原が右ローで確実に相手を削り判定勝利をおさめた。


第5試合 ミドル級 3分2R
×英雄マクシマス(アメリカ/八景)
○喜多村誠(伊原)
判定0-3 (17-20/17-20/17-20)
※1Rパンチ連打、2R右アッパーでマクシマスにダウン2

第4試合 ライト級 3分2R
△松村清次(伊原稲城)
△平野一誠(トーエル)
判定0-0 (20-20/20-20/20-20)

第3試合 ライト級 3分2R
×坂梨隼人(伊原)
○松本芳道(八景)
判定0-3 (18-20/18-20/19-20)

第2試合 ライト級 3分2R
△福岡冴介(治政館)
△垣原卓也(伊原土浦)
判定1-0 (20-19/19-19/20-20)

第1試合 フライ級 3分2R
△KAZUKI(伊原大阪)
△上羽優希(トーエル)
判定0-1 (20-20/19-20/20-20)

Last Update : 10/23 22:51

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