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(レポ&写真) [J-NET] 10.1 後楽園:魂叶獅とTOMONORIが決勝へ

J-NETWORK "MACH GO! GO! '06 〜フライ級最強決定トーナメント準決勝〜"
2006年10月1日(日) 東京・後楽園ホール
審判:JKBレフェリー協会
(テレビ放映:CS放送「スカイ・A」10月5日(木)21:30〜23:30 ほか)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第11試合 メインイベント MGG52kgトーナメント準決勝 3分5R
○魂叶獅[たかし](はまっこムエタイジム/J-NETフライ級王者)
×森田晃允(士道館橋本道場/MA日本フライ級王者)
判定2-1 (山中49-48/シーナ47-49/小川48-49)


 1R、ローの打ち合いの後、魂叶獅は一回戦でも効果的に使った左前蹴りを度々ヒット。終盤には右肘で森田の左まぶたを切り裂く。2Rも潜り込んでからの右フックも当てる等し、主導権を握る。
 森田も中盤から巻き返しを見せ、左フックと右肘を何度も当てるが、魂叶獅は右アッパー、ハイ、前蹴り、ローを返しなかなか引かない。激しい打ち合いに両陣営の応援団の歓声もヒートアップする。

 5Rは森田が左右のフックを何度もクリーンヒット。あと少しでダウンを奪えそうなところまで追いつめたが、惜しくも終了のゴング。序盤の得点分で魂叶獅が逃げ切りに成功した。

◆魂叶獅「森田選手のパンチは強かったです。効いてたけど誤摩化すのは上手いんで(笑)。最大のチャンスは1Rだけ。でも今日で15戦目で、ようやくいろんな技が出せるようになってきたかな。森田選手と高橋選手の試合(の盛り上がり)を越えたかったけど、もうちょっとでしたね。(決勝戦の相手の)TOMONORI選手は森田選手とは違うタイプ。でもまたチャンピオン対決なので楽しみです。タイ人にはなかなか勝てないけど、日本人相手なら誰にも負けないところを見せつけたいです」

 

第10試合 メインイベント MGG52kgトーナメント準決勝 3分5R
○TOMONORI(OGUNI-GYM/NJKFフライ級王者)
×松尾 宗(POWER-X/J-NETフライ級2位)
1R終了時 負傷判定3-0 (松田10-9/和田10-9/山中10-9)

 TOMONORIが重みのある右ローと左ミドルを当て主導権。勝負は2Rからと思われたがアクシデントが発生する。終了のゴングの直後にTOMONORIの右ハイキックがクリーンヒットし、松尾がダウン。インターバル後も松尾はふらついており、ドクターストップがかかった。

 TOMONORIの蹴り足はゴングとほぼ同時に上がっており、流れの中での攻撃で、レフェリーも止めに入る前だったため、反則は取られず。この時点までの採点が集計され、TOMONORIの決勝進出となった。魂叶獅との決勝戦は11/22(水)後楽園ホール大会で行われる。

◆TOMONORI「ハイキックは狙ってましたけど、不完全燃焼でしたね。一回戦の前は怪我をしてましたが、今日は調子が良かった。決勝はもっといい仕上がりになると思います。(特別な準備は?)しますけど秘密です。(決勝の内容について)スピードとキレを見せつけて、圧倒的に勝ちたいです。正面からぶつかり合う、刀と刀で斬り合うような試合になりますよ。(自信満々な理由は?)僕のための大会と思ってますから。」

第9試合 WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王座決定戦 2分5R
×ウェンディー・ミランダ(オーストラリア/WMCオセアニア女子スーパーフライ級王者、WMCオーストラリア女子バンタム級王者)
○グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/J-GIRLS 1位)
判定0-3 (シーナ47-48/少46-49/松田46-49)

※グレイシャアが新王者に
※各ラウンドマスト判定

 試合前にはWMCの関係者がタイトルのいきさつを説明し、両選手はワイクーを披露する。2Rまではミランダがリーチ差を活かしてストレートと前蹴りを当てるが、グレイシャアが1Rから右ローを着実に当て続けると、3Rからは完全に主導権。膝蹴り、前蹴りも当てるように。インターバル中はセコンドから「楽しめ」という声が何度も飛び、それに呼応するようにグレイシャアは飛び膝やバックスピンといった大技を披露する。最終ラウンドには右ハイキックもヒット。グレイシャアの完勝を印象づける一撃だった。

第8試合 54kg契約 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○牧 裕三(アクティブJ/J-NETWORKバンタム級王者)
×岩波祐次(渡辺ジム/MA日本バンタム級王者)
3R 判定3-0 (小川29-28/少30-28/和田30-28)

※2R左ハイキックで岩波に1ダウン

 他団体トップクラスとの試合で負け続きの牧。今回はいつもに増して気合いが感じられる。1Rから岩波の右目周囲を腫らすと、2Rには左ハイキックでダウンを奪取する。岩波もパンチと膝蹴りで巻き返すが、牧も最後まで引かずにパンチで応戦。王者対決を制した。

第7試合 63kg契約 サバイバルマッチ1
○小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級1位)
×チョンプートン・ゲニワット(タイ/元ラジャダムナン・フライ級王者)
3R 判定3-0 (小川30-29/山中30-29/和田30-28)


 右ローの打ち合いを制した小宮は、蹴り足をつかんでからのパンチもうまく当て、2R以降は主導権。消極ファイトのチョンプートンを仕留めきれなかったものの、11月のムアンファーレッグ戦に向け好調ぶりを見せつけた。

第6試合 52.5kg契約 サバイバルマッチ1
○KENT(湘南格闘クラブ/J-NETWORKフライ級1位)
×那須儀治(大誠塾)
3R 判定3-0 (小川30-27/シーナ30-27/山中30-27)

※1R 右ハイキックで那須1ダウン

 MACH GO GOトーナメントを仕事の都合で欠場したKENTが、健在ぶりをアピールした。開始すぐ、右ハイでダウンを奪取。その後も右ミドル、右肘等を当て、ムエタイスタイルで主導権を維持する。3R那須のパンチの連打をもらう場面もあったが、終盤には膝蹴り等で巻き返し快勝した。

第5試合 55kg契約 サバイバルマッチ1
×大原清和(レグルス池袋/J-NETWORKバンタム級2位)
○古谷繁明(ソーチタラダ渋谷/J-NETWORKバンタム級6位)
3R 判定1-2 (シーナ29-28/少29-30/松田28-30)


第4試合 ライト級 サバイバルマッチ1
×濱島康大(はまっこムエタイジム/全日本ライト級)
○ファイヤー原田(レグルス池袋/J-NETWORKライト級4位)
4R 判定0-3 (和田9-10/山中9-10/松田9-10)
3R 判定1-1 (和田29-30/山中29-28/松田28-29)


 2Rのバッティングでファイヤーは右目尻をカット。濱島とのパンチの攻防は延長までもつれ込む。4R終盤にファイヤーが右ストレートを2発クリーンヒットさせ、勝利をもぎ取ると、いつもの勝利後同様、尋常ではない喜びぶり。メインに負けないインパクトを観客に残した。

第3試合 フェザー級 3分3R
×水落洋祐(はまっこムエタイジム/全日本フェザー級8位)
○木村敬明(レグルス池袋/J-NETWORKフェザー級10位)
判定0-2 (30-30/28-30/27-30)

第2試合 ミドル級 3分3R
×チャーリー・ホースト(ギニア/チームドラゴン/J-NETWORKミドル級5位)
○茂虎(TARGET)
判定1-2 (29-30/29-28/29-30)

第1試合 スーパーライト級 3分3R
○翔太(チームドラゴン)
×チャンド(POWER-X)
判定2-0 (29-29/30-29/29-28)


Last Update : 10/03 10:17

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