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(レポ&写真) [新日本キック] 10.12 後楽園:松本、K-1前哨戦で逆転KO勝ち

新日本キックボクシング協会 "MAGNUM 3" 2003年10月12日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  [→掲示板・キック&K-1 MAXスレッド]

第12試合 メインイベント 日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
○石井宏樹(藤本/王者)
×マサル(トーエル/1位)
判定3-0 (50-48,50-49,50-47)
※石井が4度目の防衛


 石井がハイ、ミドル、ロー、肘と多彩な攻めで実力差を見せつけるも、タフなマサルは倒れず、石井はなかなかダウンを奪う事ができない。結局5Rまで石井が攻勢を続けたものの、一度もダウンを奪えず。01年9月の両者のタイトルマッチは判定2-0の僅差だったが、今回も石井が予想外に手こずる展開となった。

第11試合 セミファイナル 日韓フェザー級国際戦 3分5R
○菊地剛介(伊原/日本フェザー級王者)
×韓 成雲(韓国)
3R 1'40" KO (3ノックダウン:ローキック)


 韓は13戦12勝1敗の選手。テコンドーを思わせるスピンキックを見せるが、菊地はカウンターの右を合わせダウンを奪取。その後も菊地は優位に試合を運び、なかなか韓を倒しきれなかったものの、3Rに右ローを連打し見事KO。これで菊地は今年に入って5試合連続KO勝ち。

第10試合 日泰ミドル級国際戦 3分5R 
○松本哉朗[としお](藤本/日本ミドル級王者)
×ガオグラーイ・ゲンノラシン(タイ/元ラジャダムナン・ウェルター級王者)
2R 1'09" KO (パンチ)


 ガオグラーイが現役ラジャダムナン王者だった昨年10月、二人は一度対戦している。最初は松本の判定勝ちが宣告されたが、ガオグラーイ陣営が判定に不服を申し出て、協会側が無効試合に裁定を変更した。
 松本にとっては、ガオグラーイとの遺恨を精算し、既に参戦の内定している11月18日のK-1 MAXに弾みをつけたいところ。だが開始早々、パンチの打ち合いでガオグラーイのカウンターの右ストレートをもらい、先にダウンを喫してしまう。

 とはいえラッキーパンチ程度の当り具合でダメージは少なく、逆に松本にとっては目が覚める良いきっかけになった様子。時おり不敵な笑顔を浮かべながら、重い左フック、伸びのある右ハイ等で一気に反撃。2Rも攻勢をキープし、最後はコーナーに追い詰めてのパンチラッシュで見事逆転勝ちをおさめた。
 ダウンしてマットに倒れたガオグラーイの脇腹に松本は蹴りを入れてしまい、それでガオグラーイが立ち上がれなかったという見方もできるが、仮に続行していても、松本の優位は変わらなかっただろう。それぐらい今の松本には神憑かり的な勢いがある。これで通算戦績は16戦15勝(11KO)1分。休養に入った武田幸三に代わり、K-1 MAXでの新日本キックの地位を復権させてくれることだろう。

第9試合 ウェルター級(ノンタイトル戦) 3分5R
△北沢 勝(藤本/王者)
△ホカトモヒロ(治政館/4位)
判定0-1 (48-49,49-49,50-50)


 肘のネズミを除去した北沢は9ヶ月ぶりの試合。ホカも2月のケイゾー松葉戦以来の久々の試合となる。前半戦は北沢が右ローで試合を優位に運ぶが、3Rはホカがフックで反撃。以降は一進一退の攻防が続くも、決め手がなくドロー。固定ファンの多い協会の興行らしく、ベテランの二人は観客にとってお馴染みの存在。試合後は好勝負を讃える拍手が沸き起こった。

第8試合 日韓バンタム級国際戦 3分5R
○加村健一(伊原/日本バンタム級王者)
×申 雄俊(韓国)
3R 2'29" TKO (タオル投入)


 10戦8勝2敗の申に対し、加村はローで攻勢。2Rにはバックハンドブローでダウンを奪ってみせる。3Rもローを効かせ、最後は敵陣がタオルを投入し試合終了。11月24日のタイ・ラジャダムナン興行に加村も出陣するが、タイは加村の母親の故郷で、加村も11歳まで住んでいた土地。第二の故郷での奮闘に期待したい。

タイ強豪・ノッパデーソン、伊原道場入団&K-1参戦

▼第7試合終了後の休憩空け、ラジャダムナンスタジアム・スーパーライト級王者・ノッパデーソン・チューワッタナの伊原道場入団と、11月のK-1 MAX出場が発表された。ノッパデーソンは00年7月に来日し新妻聡を圧倒。以降もタイの第一線で活躍している。この日は豪快なミドルの連打を披露。目の肥えた協会のファンをもどよめかせた。ちなみにミットを持ったのは魔裟斗のトレーナーであるヌアトラニー氏。

魔裟斗を輩出した藤ジムが協会に加盟

▼ノッパデーソンのミット打ちの後、協会新加盟3ジムの代表者が紹介された。左から伊原道場稲城支部・栗芝貴氏、伊原道場土浦支部・木内宰氏、藤ジム・加藤重夫氏。藤ジムは魔裟斗を輩出したことで有名で、全日本キックボクシング連盟を離脱後、フリーのジムとしてAPKF、J-NETWORKを転々としていた。

第7試合 ライト級 3分5R
×高 修満(伊原/10位)
○鈴木 敦(トーエル/フェザー級4位)
判定3-0 (49-50,49-50,49-50)


 4Rまで接戦が続いたが、5R残り1分に鈴木が肘で高の左眉をカット。さらにパンチを当て圧倒し、5Rのポイントを取り勝利した。

第6試合 ライト級 3分5R
×兼子忠司(伊原)
○金狼正巳(尚武会)
4R 0'34" KO

第5試合 ミドル級 3分3R
×上杉亜紀斗(宮川)
○馬場 健(伊原)
判定0-3 (29-30,29-30,29-30)

第4試合 フライ級 3分3R
×土田真志(トーエル)
○池田茂由(伊原)
判定0-3 (27-30,28-30,28-30)

第3試合 ライト級 3分3R
×小林達哉(尾田)
○恒原卓也(土浦伊原)
判定0-3 (28-30,28-30,27-30)

第2試合 フェザー級 3分3R
○田辺祐基(藤本)
×勝山泰士(トーエル)
判定3-0 (29-29,29-28,30-39)

第1試合 バンタム級 3分3R
×亘瑠[わたる](横須賀大賀)
○金井英樹(市原)
1R 2'19" KO (右フック)

Last Update : 10/26

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