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Report

新日本キックボクシング協会「NO KICK,NO LIFE」
7月29日(土) 東京・後楽園ホール

第7試合 セミファイナル スーパーライト級/5回戦 
ラジャダムナン・スタジアム認定ジュニアウェルター級王者
ノッパデーソン・チューワッタナ
(タイ)
判定3-0

50-47,50-46,50-48
前WKBA世界S・ライト級王者
新妻聡
(藤本)
×

 「日本キック界のリビングレジェンド」「肉体言語」と異名をとる新妻聡が1年振りに復活。だがタイの重量級では現在最強クラスと言われているノッパデーソンを前に為す術が無かった。圧倒的な破壊力とスピードのある蹴りが放たれる度に客席からは溜め息が響く。新妻の右脇、肩が徐々に腫れ上がっていくのが遠くからでもよくわかるほどだ。

 新妻もセコンドの声をよく聞きながら冷静に動いていたものの、ノッパデーソンのパワーに次第に吹き飛ばされるようになる。終盤はノッパデーソンが前蹴りを多用し、新妻を一歩も近付けない。終わってみれば21歳の若きチャンピオンは無傷。まるでノッパデーソン自身も「ハリケーン」という肉体言語を表現しているかのようだった。控室に戻った新妻を記者陣が取り囲むが、2分ほど無言状態の後「ダメだったっすね」とささやくのみ。試合中よりさらに腫れ上がってきた新妻の右脇が、彼のコメント=肉体言語だった。

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レポート:井原芳徳  写真:菊地奈々子

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