(レポ&写真) [新日本キック] 10.20 後楽園:松本哉朗、タイ王者に幻の勝利
新日本キックボクシング協会 "ROAD TO MUAY-THAI 2002" 2002年10月20日(日)東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第14試合 メインイベント 日泰フライ級国際戦 5回戦 ○深津飛成(伊原/日本フライ級チャンピオン) ×ダイアモンド・ジム(オーストラリア/ストライクホース/WKA&WMCオーストラリアフライ級1位) 2R 2'51" KO(ロー:3ノックダウン)
深津が1Rから豪腕パンチでジムから2ダウンを奪い、2Rも右ロー、パンチ連打、ロー連打で3度のダウンを奪い完勝。だが深津は「1Rで倒せすつもりだったのに、動きが固かった。やっぱり俺には武田幸三の代役はできなかった」と内容に不満を示した。
第13試合 メインイベント 日泰バンタム級国際戦 5回戦 ○菊地剛介(伊原/日本バンタム級チャンピオン) ×ドン・“スーパレック”・ミラー(オーストラリア/スーパーレック/オーストラリアフェザー級チャンピオン) 4R 2'30" KO(パンチ)
序盤から菊地がパンチとローでミラーを痛めつける。なかなか倒しきれない菊地に伊原会長の怒号が飛んだが、最後はパンチ連打でスタンディングダウンを奪い、ミラーはファイティングポーズを取れず試合終了。
第12試合 メインイベント 日泰ライト級国際戦 5回戦 ○石井宏樹(藤本/日本ライト級チャンピオン) ×ギャットイサーン・スワンアハーンジャビー(タイ) 4R 0'45" KO(右ロー)
今日も石井の華麗なコンビネーションが炸裂。右ローでじわじわと痛めつけ、最後は右ローの連打でギャットイサーンを戦意喪失させた。
第11試合 メインイベント 日泰フェザー級国際戦 5回戦 ○小出 智(治政館/日本フェザー級チャンピオン) ×トッド・“タフマン”・キードウェル(オーストラリア/エリート・タイ・キックボクシング) 判定3-0 (48-46,48-45,48-45)
1、2Rとボディへのパンチを効かせ優位に進めた小出だが、3Rにパンチ連打で先にダウンを喫し、五分の展開に。だが4Rに小出はパンチの連打で2度のダウンを奪いばん回。5Rこそ“タフマン”の粘り強さに押されたものの、ポイントで差をつけなんとか勝利した。
第10試合 メインイベント 日泰ミドル級国際戦 5回戦 −松本哉朗(藤本/日本ミドル級チャンピオン) −ガオグラーイ・ゲンノラシン(タイ/ラジャダムナン・ウェルター級王者) 無効試合 ※5R終了時点での判定3-0 (50-48,50-45,50-47)
ガオグラーイは昨年3月に武田幸三に敗れたものの、武田からラジャダムナンのベルトを奪ったチャーンヴィットに最近勝利し王者になったばかりの強豪。だがデビュー以来12戦11勝(9KO)1分と快進撃を続ける松本は、物怖じすることなく序盤から重いパンチで攻め、タイのチャンピオンを苦しめる。回し蹴りも出す快進撃ぶりだったが、初経験となる4R以降はガオグラーイに執拗に組み付かれ膝蹴りに苦しむ。結局松本は何度もチャンスがあったもののダウンを奪うには至らず。一階級下とはいえラジャダムナンの現役王者にこの時点では判定勝ちとなったが、「どう考えても俺の負け」と内容に不満を示した。
不満なのはガオグラーイ陣営も同様。次の小出の試合の後、 タイのプロモーターがリングに上がり「ムエタイの基準では容認できない採点だ」と不満を表明すると、伊原信一・新日本キックボクシング協会会長は「ガオグラーイ選手と松本選手、12月1日、ラジャダムナンスタジアム(の協会興行)で再戦します。今日の試合をノーコンテストとします。いいですか、お客さん?」と提案。同プロモーターも同意し、無効試合への裁定変更と再戦を決定した。(※だが後日このカードはラジャ興行で行なわれないことが決定した)
◆松本「見てもわかるとおり、俺の負けです。パンチのチョコっと入った印象点だけで。一発狙いで8月の『一撃』の反省点がなってないですね。相手1階級下だから蹴りは痛くなかったですけど、組んでからがうまかったですね。最低です。お客さん盛り上ってなかったし。憧れている新妻聡さんみたいな試合をしたかったんですけど。これじゃあタイに行かせてもらえないですよ。(この後再戦が決定)」
第9試合 メインイベント 日泰ウェルター級国際戦 5回戦 ○北沢 勝(藤本/日本ウェルター級チャンピオン) ×シーサッワット・サックムアンクレーン (タイ) 判定3-0 (50-49,50-49,50-49)
互いに目尻をカットする泥沼の展開となったが、5Rに右アッパーとミドルでラッシュをかけた北沢が僅差で勝利した。
第8試合 ウェルター級 5回戦 ○庵谷鷹志(伊原/2位) ×メッケンナー・ソーキングスター(タイ/Jrミドル級) 1R 2'15" KO ※鷹山真吾の負傷欠場によりメッケンナーが急遽出場
第7試合 バンタム級 5回戦 ×風神和昌(野本/3位) ○加村健一(伊原/元K-Uフライ級1位) 4R 2'37" KO
第6試合 ライト級 5回戦 ○ジャッカル黒石(治政館/4位) ×朴 龍(市原) [本名の朴炳圭より改名] 判定2-1 (50-48.48-49.50-49)
第5試合 フェザー級 4回戦 ○高 修満(伊原) ×小林ひろし(治政館) 2R 1'20" KO
第4試合 フライ級 4回戦 ×小鳥(ホワイトタイガー) ○山下雄介(伊原) 判定0-2 (39-39.37-39.37-40)
第3試合 フェザー級 3回戦 ○エンペラー達志(ホワイトタイガー) ×豊野進也(尚武会) 2R 2'50" KO
第2試合 ウェルター級 3回戦 ○昇平(尾田) ×荒木幸輔(トーエル) 2R 1'41" KO
第1試合 フライ級 3回戦 ○大川俊彦(トーエル) ×田崎慎二(横須賀大賀) 1R 2'38" KO
Last Update : 11/27
|