(レポ&写真) [NJKF] 11.3 後楽園:小次郎&桜井洋平、ムエタイとの対抗戦で勝利
ニュージャパンキックボクシング連盟 "DREAM RUSH 8" 2002年11月3日(日・祝)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 [→掲示板・キック&K-1中量級スレッド]
メインイベント WMC世界ウェルター級タイトル戦 5回戦 ○小次郎(ウィラサクレック/王者) ×ラムナムコン・ソーランチャイ(タイ/挑戦者・8位) 判定2-1 (50-49,48-49,50-48) ※インターバル2分のムエタイルール
10月のK-1ワールドMAXでマリノ・デフローリンに惜敗した小次郎は、「一から出直す」気持ちで坊主頭となって登場。だがデフローリン戦からわずか3週間後の試合ということもあってか、気持ちの整理がつかず、「何度も逃げ出そうと思った」という。しかも小次郎にとって苦難だったのは68kgという体重リミット。何日もサウナに入ってもなかなか落ちず、やっと試合に漕ぎ着けたものの、攻撃にいつもの活きの良さが感じられない。69戦52勝(22KO)13敗4分のタイ人・ラムナムコンを何度もコーナーに追い詰め、パンチの連打を当てるが、ダウンを奪うには至らず。 判定は2-1。ジャッジの1人・ウィラワット氏はラムナムコンの蹴り主体の攻撃を評価した。小次郎も「タイでなら負けてた」と素直にこのジャッジを認めた。2度目の防衛にも笑顔はなく、減量苦もありベルトの返上と階級の変更も示唆した。 12月5日のタイ国王生誕記念ムエタイ世界大会への出場を予定している小次郎だが、むしろ気持ちはデフローリンへのリベンジのほうに傾いている。K-1とムエタイという違いの多い2つのルールの間で、どのようなファイトスタイルを構築していくかが、今後の小次郎の課題となるだろう。
メインイベント 日タイ国際戦 ウェルター級 5回戦 ×石毛慎也(東京北星/NKBウェルター級王者) ○ヨーガッタンユー・オーウィジッパン(タイ/ウェルター級) 1R 2'12" TKO (ドクターストップ:額のカットによる)
本命・小野瀬邦英を破り、NKB王者となった石毛だが、60戦47勝(10KO)11敗7分のヨーガッタンユーに右ヒジで額をパックリと切られ大出血。「少しずつスイッチを入れようと思っていた」矢先の試合ストップに、石毛は悔しさをあらわにした。
第10試合 日タイ国際戦 フェザー級 5回戦 ○桜井洋平(岩瀬/NKBフェザー級王者) ×ペットマイ・シッアナンタレー(タイ/フェザー級) 判定3-0 (50-48,50-47,50-46)
ペットマイは戦績51戦43勝(14KO)8敗の選手。今田リングアナのコールを受けると四方のロープによじ上り観客に手を振るハイテンションぶり。だがタイ人慣れした桜井の、鋭く着実な右ローを浴び続けると次第に足下がふらつくようになり、真剣な表情に一転。それでも桜井の勢いは止まることなく、4Rにはパンチも交え何度もペットマイを組み倒すようになる。5R終盤にペットマイは左目の上を大きく切りドクターチェックを受ける。茨城から来た大応援団の「ヨウヘイ!」コールを受けながら、桜井はラッシュを続けそのまま試合終了。桜井が文句無しの判定勝ちをおさめた。
第9試合 日タイ国際戦 52kg契約 5回戦 △川津真一(町田金子/NKBフライ級王者) △ペッコンパイ・ソータンティップ(タイ/フライ級) 判定1-1 (50-48,49-49,47-49)
川津が7月にNKB王者となって以来初めての試合。ワイクーを踊る姿にもどこか貫禄を感じる。今回の相手のペッコンパイは47戦38勝(7KO)8敗1分の実力者。川津は1月にタイ人に判定負けしているが、その時同様今回も積極的に攻め、スピードでは互角に渡り合う。パンチ主体の攻めだったため、タイ人のジャッジには蹴り主体のペッコンパイの攻撃を評価されてしまい、惜しくもドローに終った。だが川津の成長を感じられる好勝負だったことは間違いない。
第8試合 NKBフェザー級 5回戦 ○岩井伸洋(小国/NKBフェザー級2位) ×外山繁幸(上州松井/NJKFフェザー級5位) 判定2-0 (50-49,50-50,50-49)
カウンターの攻撃とクリンチしての膝蹴りの繰り返しとなり、手数の勝った岩井が辛勝。
第7試合 57kg契約 5回戦 ○孫悟空丸山(小国/NJKFフェザー級4位) ×弘中史樹(ウィラサクレック/NKBバンタム級3位) 4R 0'29" KO (右フック)
両者は2年前に引き分けているが、最近5試合の丸山の戦績は4勝1敗で、一方の弘中は1勝3敗1分。今回はその勢いの差がはっきりと出る内容に。丸山が距離を取って右ロー、右ミドルを着実に当て続け、4Rに右のパンチで二連続ダウンを奪ったところで弘中は立ち上がれず。丸山は孫悟空ポーズで勝利のアピール。
第6試合 フェザー級 3回戦 △真二(小国) △河原塚武(ウィラサクレック) 判定0-0 (30-30,30-30,30-30)
第5試合 ウェルター級 3回戦 ○石黒竜也(東京北星) ×鈴木雄一(ESG) 2R 終了後 TKO (ドクターストップ:額のカットによる)
第4試合 ヘビー級 3回戦 ○天昇山(キング) ×小原靖司(KOファクトリー) 判定3-0 (30-28,30-28,30-27)
第3試合 ライト級 3回戦 ○山崎亮輔(一心館) ×吉成優次(ESG) 判定2-0 (30-28,30-28,30-30)
第2試合 フェザー級 3回戦 ○伊藤洋介(上州松井) ×榎本浩平(健心塾) 3R 2'01" KO (ローキック)
第1試合 ウェルター級 3回戦 ○ミシマ(G-1) ×高野岳士(APKF・飛田) 2R 1'49" KO (ハイキック)
Last Update : 11/04
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