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[MFC] 6.3 米国:ヤマケン・赤野参戦。ロシア軍コーチにヒョードル

MFC "USA vs. Russia 3" 6月3日(土) アトランテックシティー  【→カード一覧】 [→掲示板・総合スレッド]

(5/10 up) 国別対抗戦が頻繁に行われるMFC。04年3月の旗揚げ大会では8対1、そして昨年11月の第5回大会では5対2とアメリカに連敗を喫しているチーム・ロシアが、6月3日の第7回大会で三たびアメリカに挑戦する。
 今大会からPRIDEヘビー級チャンピオン、エメリヤーエンコ・ヒョードルが正式にチーム・ロシアのコーチに就任。レッド・デビルから4人、そしてウクライナから1人の計5人のチームで雪辱に臨む。
 とはいえ、今回の対抗戦は5対5と比較的小規模。出場する選手も中堅どころが多いせいか、大会名が「USA vs. Russia 3」にもかかわらず、アメリカ対ロシアという図式とはまったく関係のない試合がメインを飾る。 

 MFCは今大会から世界タイトル戦をスタート。まずその一番手としてウェルター級王者決定戦がエディ・アルバレズとデリック・ノーブルの間で行われる。
 アルバレズは昨年2月のMFC 3で池本誠和、そして11月のMFC 5では花澤大介13と日本人2選手をたて続けにパンチで葬った総合5戦無敗の若きスター。弱冠22歳にしてタイトル奪取を狙う。
 対するノーブルは3月のMFC 6でブラジルのカーロ・プラターを破って今回のタイトルマッチのチャンスをものにしたプロ総合戦24戦のベテラン。
 両者ともにレスリング出身でパンチが得意なのと、ノーブルがミドル級から階級を落してきているせいか、現地でのオッズはイーブン。昇り調子の若きスターか、それともアメリカの大会でコツコツと闘い続けてきたベテランか。注目の対決である。

 対抗戦とこのタイトルマッチ以外に、今大会は大きな見所がまだ二つある。一つはヤマケンこと山本喧一のアメリカ・デビュー戦だ。
 リングス、UFC、PRIDEと渡り歩いてきたヤマケンは、04年7月のPRIDE武士道で美濃輪育久に敗れて以来長らくリングから遠ざかっていたが、去年11月に沖縄で行われた琉球Kamikaze Spiritsでカムバック。ゲルマン・レイエスを左ハイキックで鮮やかにKOしている。
 今年2月にコロラド州で開催されたRING OF FIREでマイク・ニコルズと対戦予定だったが、このニコルズがUFCの「TUFシーズン3」に抜擢され、その撮影スケジュールとバッティングしたために試合をドタキャン。一度クールダウンし、今回のMFCで米デビューを飾ることとなった。
 ヤマケンの相手のカラエム・エリングトンはニューヨーク州ブロンクス出身の元ムエタイ戦士。アマチュア時代、総合の試合で5連勝を記録し2000年にプロ・デビュー。2002年6月の試合を最後に怪我で戦線離脱していたので、現時点でのプロ総合戦績は2勝2敗。とはいえアマチュア時代にキックの試合を20試合以上こなしており、打撃と突進力は侮れない。

 もう一つの見所は女子の試合。前回のMFC 6においてタラ・ラローサとロクサン・モダフェリが、その日行われたどの男子の試合よりも観客を湧かせる激闘を展開。これによっていい感触を得たMFCは、今後も女子の試合も毎大会組んでいく事を決定した。今年の終わりから来年の初めには女子のタイトルも設定できるように、今大会からまず135ポンド(61.24キロ)級のサバイバル戦争が始まる。
 前大会でモダフェリに判定勝ちしたラローサは、AACCの赤野仁美と対戦。赤野は今年2月のスマックガールでデビ・パーセルを下したことが評価され今大会に抜擢され、米デビューでいきなりアメリカのトップ・ファイターと当たる事となった。
 そして現スマックガール無差別級王者のアマンダ・ブキャナーは、シャニア・バルザーと対戦する。当初、ブキャナーの対戦相手として、去年11月に行われたフックンシュートの8人トーナメントの覇者・ジュリー・ケッズィーの名前があがっていたが、今年3月のFCC(Freestyle Combat Challenge)第22回大会においてバルザーが逆転の三角絞めでケッズィーを撃破。これによってバルザーがブキャナーと対戦することになった。己の力で今大会のスポットを勝ち取ったバルザーは柔術出身。去年12月にRING OF FIREでブキャナーと対戦し1R 4分28秒 腕十字で敗れているので、これがバルザーにとってはリベンジ・マッチとなる。

 他にも日本からは増田裕介(AACC)も出場。なお、大会翌日の6月4日、トランプ・プラザ・カジノ&ホテルにおいて、ヒョードルがアメリカ初のセミナーを行う。料金は1人175ドル。定員80人なので、興味のある方は早めに申し込むことをお薦めする。申し込み方法などの詳細はMFCのホームページ参照。(フェルナンド・アヴィラ/BoutReview USA

 

Mixed Fighting Championship "MFC 7 - USA vs. Russia 3"
2006年6月3日(土) 米国ニュージャージー州アトランテックシティー:ボードウォークホール


メインイベント MFC世界ウェルター級(170ポンド/77.11kg)王者決定戦 5分5R
エディ・アルバレズ(アメリカ/ファイト・ファクトリー)
デリック・ノーブル(アメリカ/シルバーバックス・バーリ・トゥード)

女子135ポンド(61.24kg)契約 5分2R(延長1R)
タラ・ラローサ(アメリカ/ノースウエスト・エリート)
赤野仁美(日本/AACC)

女子135ポンド(61.24kg)契約 5分2R(延長1R)
アマンダ・ブキャナー(アメリカ/アカデミー・オブ・MMA)
シャニア・バズラー(アメリカ/フリー)

[アメリカ vs. ロシア]

ヘビー級 5分3R
セルゲイ・カズノフスキー(ロシア/レッドデビル)
ジェローム・スミス(アメリカ)

170ポンド(77.11kg)契約 5分3R
エリック・オガノヴ(ロシア/レッドデビル)
クリス・リゴウリ(アメリカ/チーム・ライノ)

205ポンド(92.99kg)契約 5分3R
アレクセイ・ヴェゼロゾロヴ(ロシア/レッドデビル)
マイク・パット(アメリカ/チーム・グーゲル)

155ポンド(70.31kg)契約 5分3R
ウラジミール・ゼーニン(ロシア/レッドデビル)
マット・リー(アメリカ)

170ポンド(77.11kg)契約 5分2R
ヴァディム・クルチツスキー(ウクライナ/ブルドーザー・ファイト・クラブ)
ジョーイ・“ノックダウン”・ブラウン(アメリカ/チーム・ヘンゾ・グレイシー)

[MFCチャレンジ]

205ポンド(92.99kg)契約 5分2R(延長1R)
山本喧一(日本/ハリウッド・ブラジリアン柔術)
カリーム・エリントン(アメリカ/フリー)

185ポンド(83.92kg)契約 5分2R
パット・オマリー(アメリカ)
エリック・タバレズ(ブラジル/チーム・エディソン・カルバーリョ)

185ポンド(83.92kg)契約 5分2R
フランクリン・フェレアー(アメリカ/チーム・エディソン・カルバーリョ)
パット・オマーリー(アメリカ/ストラッサーズ・フリースタイル・アカデミー)

215ポンド(97.52kg)契約 5分2R
マイケル・アルデン(アメリカ/フリー)
増田裕介(日本/AACC)

170ポンド(77.11kg)契約 5分3R
スティーブン・ハイ(アメリカ/ファイト・ファクトリー)
虎士(日本/AACC)

Last Update : 05/10 12:02

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