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[PRIDE] 榊原代表、“サップ引き抜き”説を否定。WFA・IFLの台頭危惧

(5/18 up) 5/13 K-1オランダ大会でのボブ・サップのドタキャン騒動について、PRIDEを主催するDSEの榊原信行代表は18日、一部で流れた「DSE側が引き抜き工作を仕掛けた」との噂を否定した。
 榊原代表は「開会式にまで出た選手をどうやって遠隔操作するのか? そう思われることが辛い」「谷川さんも言っていますけど、契約を無視してオファーをかけることは無い」と困惑した様子で語る。
 「契約がクリアになった時にどうするか検討したい」とも話したが、「引き抜く価値はございませんので」とサップを皮肉るコメントも。「サップ選手は『ハッスル』に出たら光るんじゃないか。PRIDEで泣きそうな顔で試合しちゃうのもねぇ。失礼だったらごめんなさい」と冗談混じりで付け加えた。

 むしろ榊原代表が危惧するのは、UFCを始め、4月に旗揚げしたIFLや、7月に復活するWFAといったアメリカのプロモーターの動きだ。
「正直、K-1さんとの引き抜きうんぬんの次元じゃない。アメリカではUFCが飛ぶ鳥を落とす勢いで伸び、WFAやIFLといった新興団体も大きな資本をバックに乗り込んできている。WFAに上がる(クイントン・“ランペイジ”)ジャクソンも、彼のポテンシャルからすると驚くほどのギャラを提示され、とてもついていけない状態になった。」
 ヴァンダレイ・シウバに対しても、WFAとIFLからオファーがあったというが、榊原代表は「(大阪ドーム大会翌日の)5/6に(シュートボクセの)フジマール(・フェデリコ)会長から『我々はPRIDEで育った家族。PRIDEから離れることは無い』との電話があった」とPRIDE内部の絆を強調。さらにUFCに関しても「(社長の)ダナ(・ホワイト)氏とは節度を持って話し合える環境」と友好関係であることをアピールする。
 一方でWFAの組んだジャクソン vs. マット・リンドランドに関しては「アメリカの市場は求めているのか?」と疑問を投げかけたが、「業界が荒れないようにしたい」と冷静な対応を崩さない構え。10月後半に開催を計画しているというアメリカ大会について「異国の地で1回だけ大会をやるパフォーマンスの気持ちは無い。しっかり定着し、来年にはアメリカ国内だけでのシリーズとして4〜5回開催できるような環境を作っている。UFCには胸を借りるつもりで挑む」と話し、アメリカ進出の準備が着々と進んでいることをうかがわせた。(井原芳徳)

Last Update : 05/18 22:36

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