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[シュートボクシング] 9.25 後楽園:大野が意気込み語る|サワー来場

シュートボクシング "20th Anniversary Series" 9月25日(日) 後楽園ホール 【→カード&チケット】 [→掲示板]

(9/24 up) シュートボクシング協会より、セミファイナルで土井広之と対戦する、正道会館の大野崇の直前インタビューが届いた。(写真:小林秀貴)

−−今回が2度目のシュートボクシング参戦になりますが、現在の心境はいかがですか?
大野「そんなに特別に考えず、いつもの試合のつもりで、と思ってます」

−−前回の宍戸戦(6月大会)は、やはりルールの違い等に戸惑った部分もあったんですか。
大野「武蔵さんにも言われたんですけど、やってきたことの半分も出せなかったです。自分でも20点くらいだと思いますね。つかまれて投げられるのを気にしないで、もっとヒザでもなんでも蹴ればよかったなと。首相撲の時も、投げのディフェンスばっかり意識しちゃったんですよね。ただ、あの試合でよかったと思うのは、自分の方向性が見つかったんですよ。今までいろんなことをやってきたんですけど、『こういう方向で行けばいいんだな』というのが分かったんで。そういう意味では勉強になりましたね」

−−その方向性というのは、具体的にいうと。
大野「それは試合前なんで内緒です(笑)。まあ、シンプルに『こうやればいいんだ』というのが見えてきた感じですね」

−−しかし、ここにきて方向性が見えたというのは意外ですね。大野選手といえばテクニックがあって、完成された巧い選手というイメージがありましたから。
大野「迷いはいつもあったんですよ。結構なんでもできちゃうタイプだったんで、逆に『何をすればいいのか』って迷ってしまったり。まあ、器用貧乏ですよね(笑)」

−−それが今では、やるべきことが定まってきたと。
大野「そうですね」

−−となると今回の土井戦では、前回とも違うし、それ以前の大野選手とも違う、進化した姿が見られそうですね。
大野「試合なんでどうなるか分からないですけど、かなり完成形に近いものが見せられると思います。少なくとも練習ではそれができてるんで」

−−今回の対戦相手、土井選手にはどんな印象がありますか?
大野「やっぱりキラーローですね。土井広之イコール、キラーローっていう」

−−特に印象に残っている試合はありますか?
大野「(マルフィオ・)カノレッティ戦ですね(03年11月 K-1)。自分がカノレッティと試合する(04年10月 K-1)前に見て。あの試合でも、かなりローを効かせてましたからね」

−−同じサウスポーのテクニシャンタイプとして、土井選手のスタイルを研究したこともあったみたいですね。
大野「そうですね。カノレッティ戦にしても、土井選手と自分を重ねて見てた感じで」

−−ああ、カノレッティ選手の動きを見るだけじゃなく。
大野「土井選手を見て、『ああ、こうすれば効くんだな』と。そっちの方も見てましたね(笑)」

−−そういう似た者同士のお二人だけに(笑)噛み合った試合になりそうですよね。パワーでゴリゴリ押してくる相手より、技術の攻防ができる闘いの方がお互いの個性が活きるんじゃないかと。
大野「じゃあ、ボクはパワーでゴリゴリ押していきますよ(笑)」

−−相手の嫌なことをやっていこうと(笑)
大野「まあ、やろうとしたってできないですけどね(笑)。それじゃあ勝ったとしてもつまんないんで。やっぱり、自分が好きで格闘技やってるんですからね。勝つためには正しいとしても、『パンチをガードして、ひたすらロー』みたいな試合をやるのはちょっと。自分がやってて楽しい試合をするのが一番ですね」

−−お客さんを沸かせる前に、まず自分が楽しみたいと。
大野「自分が楽しけりゃいいんですよ(笑)。で、自分がやってて面白ければ、それがお客さんにとっても面白いと思うんですよね。結局、噛み合っていい試合になるわけですから」

−−やはり試合の軸は、キラーロー対策になりそうですか。
大野「というより、新しい自分の闘い方が出せれば、それが自然とキラーロー対策になると思います。ディフェンスばっかり気にするんじゃなくて、自分のいいところを出していこうと。」

−−前回は『スパッツを作るお金がないのでトランクスで出ます』という発言がありましたが(笑)、今回のコスチュームはどうなりそうですか?
大野「それは当日のお楽しみということで。でもシュートボクシングっていう競技のユニフォームは、スパッツですからね。野球の試合やる時に『オレはK-1ファイターだから』ってトランクスで野球やる人間はいないじゃないですか。」

−−確かに(笑)。その辺は当日を楽しみにしてます。それから、大野選手の今後のテーマなんですけども。やはりこの試合に勝ってMAX再出場につなげたいという感じですか?
大野「MAXはもちろんなんですけど、『S-cup』も出たいですね。アンディ・サワーと試合してみたいですし。今回いい形で勝てば、それも近づくんじゃないかなと。サワーはMAXと『S-cup』の二冠王ですからね。どっちか一つ勝つだけでも大変なのに、両方勝ってる。事実上、中量級の世界最強に最も近い選手じゃないですか。そういう選手とやってみたいですよね。」

−−『S-cup』でサワー選手に勝てば、同時にMAX王者にも勝ったことになるという。
大野「というより、サワーはアウェーであるMAXで優勝してますよね。だからサワーには、シュートボクシングのリングで勝たないと、本当の意味で勝ったことにはならないんじゃないかなと。それが本当に価値のあることだと思います。」

−−そのためにも、まずは今回の土井戦でいい勝ち方をする、と。
大野「ですね。で、そうなるためには、自分がやってて面白い試合をしたいですね。土井選手には『お互い楽しんで試合をしましょう』と(笑)」◆◆◆
 
サワー緊急来場

 K-1 MAX世界王者となったアンディ・サワーが、後楽園大会に緊急来日。SBのファンに勝利報告をするとともに、来場者を限定してサイン会及び写真撮影会を実施する。またEVISUブランドの“アンディモデル”Tシャツとデニムの発売も開始する。商品の詳細はSB公式サイトを参照。
 

宍戸、新必殺技でKO勝ち宣言

(9/23 up) 宍戸大樹、土井広之、石川剛司の3選手が22日、所属の東京・浅草のシーザージムでの練習を公開した。
 宍戸は初のメインということで、KO勝ちができる新必殺技を考案。「決まれば一瞬です。向こうがある技を出せば、一発でKOできると思います」と豪語する。公開練習ではその技を見せなかったが、動きは良好で、日曜の試合に期待を抱かせた。下の記事のイム・チビンの1R KO予告に対しても、「向こうの目は節穴。自分も6月の試合の時からさらにレベルアップしている」と反論した。
 土井は8月に世界ウェルター級王座を返上、嫌いだった出稽古にも行くと言っていたが、ひと際厳しいトレーニングで知られる、全日本キックの藤原ジムに週3回ぐらい出稽古しているという。「パンチの当て方や間合いの取り方、勝負に対する心構え等が勉強になった」といい、小林聡の16日の試合のサウスポー対策も手伝った。

 公開練習では「実際に試合ではできない」としながらも、どこか小林を思わせるガードを下げた構えから素早い攻撃を披露。メインを宍戸に任せていることも気持ち的には楽なようで「自分が楽しんで試合をすれば、ファンにもおのずとその楽しさが伝わる」と話していた。いい具合に力が抜けた動きができれば、昔のイキイキした土井の姿は日曜に見られるかもしれない。
 期待の新鋭、日本フェザー級1位・石川剛司は、セミ前に抜てきされたということもあり気合十分。練習では多彩な絞め技、投げ技を披露した。相手は最近まで全日本キックのフェザー級戦線で活躍した名古屋JKFの竹村健二。19日のIKUSA GPではSBのスーパーフェザー級王者・及川知浩が全日本フェザー級2位の山本真弘に敗れているだけに、石川は「正直悔しい。絶対に負けられない」と闘志を燃やす。「首を絞めるにしても、落とす、極めるじゃなく、折るという感じでいきたい」と言い放ち、竹村が得意とする首相撲についても「僕も苦手じゃないので、つき合ってやってもいい」と話していた。(井原芳徳)

イム・チビン、宍戸を1R KO予告

(9/20 up) シュートボクシング協会より、メインイベントで宍戸大樹と対戦する韓国のイム・チビンのコメントが届いた。

−−今回2度目のシュートボクシング参戦ですが、今の心境を聞かせてください。
チビン「再び私にシュートボクシングに出場する機会を与えて下さったシュートボクシング協会のシーザー会長と、シュートボクシングのファンの皆様に心から感謝致します。今とても興奮してます。早く試合に挑みたい気持ちですね」

−−今回対戦する宍戸選手の印象は?
チビン「この前、緒形選手と対戦した大会で彼の試合を見ました。根性が良さそうなタイプの選手だと思ってます」

−−前回のシュートボクシング参戦以降、試合はしましたか?
チビン「先日の試合以降、体のケアーと体重の増量、今まで後回しにしていた負傷箇所の治療等に時間を費やしました。ですから、その間試合はしてません」

−−今のコンディションはいかがですか?
チビン「凄く調子がいいです。力が余って体が爆発しそうです」

−−宍戸選手は、緒形選手の仇を取ると勝利宣言をしています。イム選手の試合に賭ける意気込み聞かせて下さい。
チビン「次に宍戸選手の仇は誰が取るって言ってくるのか知りたいですね。まぁ、でも宍戸選手にもベストを尽くしてもらいたいです。私は、ベストを尽くすと言う以外特にありません」

−−宍戸選手よりもイム選手が優れている点はどういう部分ですか?
チビン「知能?パワー?スピード?経歴? 僕が宍戸選手より劣ってる部分がありますか? 」

−−宍戸選手との対決で投げ技、立ち関節技にも挑戦しますか?
チビン「今度の試合では必ず挑戦してみたいと思っています。宍戸選手に、KOではなくタップを奪って勝つのもいい経験になりそうですね」

−−この試合に勝てば、シュートボクシングのエースであり、K-1 MAX 2005を制覇したアンディー・サワー選手との対戦もあるかも知れません。
チビン「まず、サワー選手がK-1 MAXチャンピオンなった事を心から祝福したいと思います。前回はシュートボクシングの日本人エース緒形選手をKOして勝ったので、次はアンディ選手とも対決しなければならないと思っています。今回のK-1 MAX(10月12日)でも、彼の相手は武田ではなくイム・チビンが選ばれるべきだったと思います」

−−今後の目標を聞かせて下さい
チビン「シュートボクシングの世界チャンピオン、K-1 MAXの世界チャンピオン、ルンピニースタジアムのチャンピオンになることです」

−−最後にファンの皆様に一言お願いします。
チビン「大会を見に来てくれるファンの皆さんに、恐ろしいほど成長したイム・チビンを見せるつもりです。緒形選手には2R KOで勝ちましたが、宍戸選手には1R KOで勝つつもりです。期待して下さい」◆◆◆

宍戸、イム・チビンと対戦

(9/6 up) 宍戸大樹の相手が韓国の強豪・イム・チビンに決定した。チビンは5月のK-1 MAXで魔裟斗と対戦。その時は本領を発揮できなかったが、6月のSBでは緒形健一に2R TKO勝利。改めて強さを示した。宍戸は「キッチリ緒形さんの仇を獲ります。五体満足では帰しません」と気合十分の構え。しかも今回自身初のメインイベント。新日本人エースとしての地位を確立できるかどうか試される。
 無敗の9連勝中の“絞首刑人”石川剛司は、全日本キックの元フェザー級1位・竹村健二と対戦する。竹村のいる名古屋JKFは8/3付けで全日本キックを脱会。首相撲のイメージが強いジムで、そのスタイルがSBルールでどう活きるかも楽しみだが、竹村は総合にも興味を示しているといい、石川の得意とする立ち関節技にどう対処するかが見物だ。
 他にもR.I.S.E.で活躍するチームドラゴンの期待のホープ・尾崎圭司が初参戦。“浅草の熱血先生”こと菱田剛気も登場。全9カードは下記一覧のとおり決まっている。

土井、王座返上し大野と対戦

(8/12 up) 土井広之がシュートボクシング世界ウェルター級王座を返上、その初戦の相手として大野崇を迎え撃つことが決まった。ルールは肘無しのSBルールとなる模様だ。
 浅草のシーザージムで土井は12日会見。返上の最大の理由は、「最近納得できる試合ができていない」ことだという。K-1 MAXでのアンディ・サワーの優勝も「発奮材料になった」が、直接関係はない。自身の精神的な弱さを一番の問題と捉え、王座返上で一から出直すという考えだ。
 土井は「後藤(龍治)戦のようにケンカを売られて負けられない時には力を発揮できますが、普通の試合で力を発揮できないのが弱さだと思います」と自己分析。師匠でもあるシーザー武志・シュートボクシング協会会長も「若いときに比べて集中力が無くなった。嫌なことや辛いことを避けたがる」と指摘する。土井は自他認める「出稽古嫌い」だが、これからは出稽古も取り入れ、寺での座禅のような精神修行もやっていく考えだ。
 大野戦は本人の希望によるもの。大野も6月大会の宍戸大樹戦前に、土井について「同い年で、同じサウスポーなのでビデオを見て勉強したこともある」と語り、対戦に意欲を示していた。シーザー会長は「宍戸と比べ土井が今どの程度なのか、お客さんにもわかりやすい。仲間同士で競い合えば、SBがもっと良くなる」と考え、このカードを快く受け入れた。
 宍戸との同門対決についても、土井は「逃げる気はない。宍戸、菊地(浩一)の壁として立ちはだかりたい」と話しており、この返上を機に世代闘争が激化しそうな気配だ。(井原芳徳)

 

シュートボクシング協会 "SHOOT BOXING 20th Anniversary Series 4th"
2005年9月25日(日) 東京・後楽園ホール
開場・17:30 開始・18:00(予定)


第9試合 71kg契約 3分5R
宍戸大樹(シーザージム/SB日本ウェルター級王者)
イム・チビン(韓国/Kpプロモーション/韓国ムエタイ総連ウェルター級王者)    

第8試合 71kg契約 3分5R
土井広之(シーザージム/前SB世界ウェルター級王者)
大野 崇(正道会館/ISKA世界ミドル級王者)

第7試合 フェザー級(57kg) 3分5R
石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
竹村健二(名古屋JKF/元全日本フェザー級1位)

第6試合 61kg契約 3分5R
三原日出男(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級5位)
南 健介(ウィラサクレックジム)  

第5試合 68kg契約 3分5R
金井健治(ライトニングジム)
菱田剛気(RIKIGYM)   

第4試合 68kg契約 3分5R
山口太雅(寝屋川ジム)
尾崎圭司(チームドラゴン)   

第3試合 ウェルター級(67kg) 3分3R
関戸一智(湘南ジム)
吉川英明(チームドラゴン)  
    
第2試合 68kg契約 3分3R
松本賢治(シーザージム)
KEISUKE(風吹ジム)      

第1試合 82kg契約 3分3R
岩下雅大(龍生塾) 
海渡昌浩(フリー)


◆チケット料金
RS ¥10,000/SS ¥7,000/S ¥6,000/A ¥5,000/B ¥4,000
※当日券各¥500増

◆チケット一般発売スタート 8月27日(土)

◆チケット販売所
e+(イープラス)
チケットぴあ 03-5237-9999
ローソンチケット 03-5537-9999
CNプレイガイド 03-5802-9999
フィットネスショップ 03-3265-4646
レッスル渋谷 03-3464-0078
板橋大山アメリカン 03-3962-6443
チャンピオン 03-3221-6237
書泉ブックマート 03-3294-0011
後楽園ホール 03-5800-9999
シュートボクシング協会 03-3843-1212
バウトレビュー(9/16(金)午後3時振込締切)

◆お問い合わせ
シュートボクシング協会 03-3843-1212

Last Update : 09/24 12:46

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