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[キックボクシング] 佐藤嘉洋、沈黙破り会見。一方的な退団届を謝罪

(2/16 up) 7日全日本キックを電撃退団した佐藤嘉洋が沈黙を破り、16日都内で記者会見を行った。
 佐藤は8日の退団届について「一方的な提出で、全日本の関係者の皆さんにご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思っています」「今になって冷静に考えると筋が通っていなかった」と反省の弁を述べ、「ベルトの剥奪は当然です」「これからも全日本には上がって行きたいです」と話した。
 全日本の宮田充興行部長には謝罪のメールを送ったが、師匠の小森次郎・名古屋JKF会長とはまだ話をしていない。だが小森会長に話をするのは会見が終わってからと心に決めていたといい、「僕にキックを教えられるのは小森会長しかいない」と語り、今後も名古屋JKFを練習の拠点にしていく考えを示した。佐藤とマネジメント契約を結んだフルキャストスポーツの小林博取締役(写真右)は「佐藤本人とも相談し、小森会長にお話をすると色々とご迷惑をかけることになると思い、少々強引かと思うが、こういう形を取らせてもらった」と、一方的な退団届提出となったいきさつを説明した。
 佐藤が2/6の試合を最後に退団する意志を固めたのは1月。当初予定していた清水貴彦戦が流れた時に、「僕の中で張りつめていた糸が切れた」という。「山本優弥戦に向けて気持ちを切り替えたつもりでしたが、試合になるとやっぱり『つもり』だったのが出てしまい、反省材料が目立ちました」「2Rで倒すべき試合でした。お客さんの理想とする試合と、選手の理想とする試合というのはなかなか交わりませんね。優弥には『3年後ぐらいにもう1回やろう。その時は誰かの代打とかじゃなく、僕を脅かすぐらいの存在になって挑戦してきて欲しい』と話しました」と語った。
 今後、佐藤は所属名「フルキャストスポーツ」の選手として活動する。小林取締役は「全方位的にいろんな団体とお話をしたい」と語り、各団体との交渉状況については明かさなかった。佐藤は海外強豪との対戦に意欲的で、ファンからの待望論の強いK-1 MAX参戦については「僕の強さとキャラクターを必要と思っていただけるのなら上がらせていただきたい」と謙虚に語った。2/23有明コロシアム大会も観戦する予定で、武田×KID戦と、初参戦するフランスの強豪・ファリッド・ヴィヨムに興味を示した。(井原芳徳)
 

佐藤嘉洋の退団経緯を説明。本人とは連絡が取れず

(2/10 up) 全日本キックボクシング連盟は9日都内で会見を開き、佐藤嘉洋の退団の経緯を説明した。2/6後楽園大会の翌日夕方、佐藤と個人マネジメント契約を結んだ(株)フルキャストスポーツから全日本宛に脱退を告げるFAXが届き、同じ頃佐藤の所属していた名古屋JKファクトリーのポストにも、脱退を宣言する手紙が投函されていたという。関係者によると6日の試合後も脱退の素振りは感じられず、まさに「寝耳に水」の状態だったが、慰留をしようにも本人と全く連絡が取れないため、やむをえず退団を認めることとなった。
 名古屋JKFの小森次郎代表(写真右2人目)は「ただ一つ言えることは、自分の管理能力に尽きると思います」と謝罪。6日の試合後の状況については「内容が悪かったのでコメントをさせず、ドヤしまして、食事をさせて、あとはごく普通に過ごしていました。次の日、東京で用事があると聞き、(同大会に出場した)竹村と名古屋に帰りました」と説明し、「本人から覚悟を決めて連絡があるまでこちらから連絡するつもりはありません」「戻るなら1から。どこか行ってやるなら『まあがんばれや』という感じですね」と肩を落としながら語った。
 フルキャストスポーツは以前から佐藤の公式ホームページの運営を手がけるなど、佐藤をサポートしていた会社。Jリーガーのマネジメント等も手掛けており、人材派遣大手の(株)フルキャストのグループ会社にあたる。佐藤とは昨年11月に個人マネジメント契約を結んでいたが、全日本側がそのことを初めて知ったのは7日に退団のFAXが届いた時だった。全日本側はフルキャストスポーツに佐藤との直接会談を申し入れたが受け入れられなかったという。全日本の金田敏男代表(写真左2人目)は「5年前に退団した魔裟斗君は、個人として男らしく連盟に何度も足を運んで話し合ってくれた。嘉洋も好青年だとは思っているが…」と無念さをにじませた。
 なお、佐藤の保持していたWPKC世界ムエタイ・スーパーウェルター級王座、およびWKA世界ムエタイ・ウェルター級王座は、全日本と両団体との協議の結果「剥奪」 となった。また、4月中旬にイタリア・ミラノのキックボクシング大会で内定していた佐藤 vs. ジャン・スカボロスキーのビッグマッチも中止となり、全日本は代替選手を立て交渉を行うとしている。(井原芳徳)

佐藤嘉洋、全日本キックを電撃退団。詳細は9日発表

(2/8 up) 佐藤嘉洋が8日付で全日本キックを退団した。佐藤はWKA世界ウェルター級&WPKC世界スーパーウェルター級王者。2/6後楽園大会のメインで山本優弥から6度のダウンを奪い完勝していたが、試合後はノーコメントだった。全日本キックは9日夜記者会見を開き経緯を説明する。本人は欠席するが、所属の名古屋JKファクトリーの小森次郎代表が出席予定だ。

Last Update : 02/16 19:56

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