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[K-1 MAX] 2.23 有コロ:KID欠場。代役は元五輪レスラーの宮田に

FEG "K-1 WORLD MAX 日本代表決定戦" 2005年2月23日(水) 有明コロシアム 【→カード&チケット】 [→掲示板]

(2/23 0:00 up) 負傷欠場の山本“KID”徳郁に代わって、宮田和幸がトーナメント一回戦で武田幸三と対戦することが決まった。宮田はシドニー五輪レスリング・フリースタイル63kg級日本代表。昨年11月、K-1が協力したハワイの総合格闘技大会・ROTRでプロ総合格闘家デビューを果たしたが、キックボクシングの試合は今回が初めて。FEGは決定の経緯について「武田選手の対戦相手の候補に関しては、山本選手が総合出身ということもあり、総合の選手を中心に調整してまいりましたが、かねてより、立ち技にも興味があり、K-1参戦を熱望しておりました宮田選手に決定いたしました」と説明している。

欠場のKIDが握手会

 KID本人の強い申し出により、ファンへのお詫びの印として、大会当日の16:30-18:00、有明コロシアム正面入口前の特設テントにて握手会が実施される。チケット購入者のみが対象。右肩を負傷しているため、左手のみでの握手となる。

KID欠場。「俺も人間。怪我することもある」

(2/22 20:00 up) 山本“KID”徳郁が右肩腱板周囲炎により10日間の絶対安静が必要と診断され欠場することとなった。武田幸三の対戦相手は調整中で、22日中に発表される予定だ。
 KIDは大みそかの魔裟斗戦で右肩を痛め、ハワイからの帰国直前の練習中に状態を悪化させた。土曜帰国し、日曜に谷川貞治K-1イベントプロデューサーに電話で欠場のおそれがあることを報告。針等で治療に専念し、月曜も三角巾を外し会見に出席し、最後まで出場の可能性を探った。しかし診断の結果、右肩の細かい腱が切れかかっていて、パンチを打てば切れてしまうほどの状態で、もし切れれば半年以上のリハビリが必要と判明。本人も手術とリングに上がってタオルが投入されるような事態を避けたかったことから、22日火曜夕方4時半頃に欠場を決めた。
 KIDは22日夕方6時20分より都内で緊急記者会見。関係者、ファン、武田への謝罪の言葉を述べた。さらに「右にばっかり頼って、ブンブン振り回す癖があったから、肩が悲鳴をあげていた。俺も人間なんで、怪我をすることもある」と“神の子”らしからぬ言葉で事情を説明。「俺の試合を見たファンに『パワーをもらえた』と言われた時は凄くうれしかった。自分も試合を見せたかった。肩が治って復帰することになれば、今まで以上にいい試合を見せるので、期待していて欲しい」とファンにメッセージを送った。
 谷川プロデューサーは「楽しみにしていたファンのみなさんには本当に申し訳ない。2人がベストの状態で再び試合を組みたい。回復状態にもよるが、KID君には5月大会には復帰してもらいたい」と語った。(井原芳徳)

KID欠場?朝から病院向かい計量を欠席

(2/22 15:00 up) 山本“KID”徳郁が怪我のため22日朝11時からの前日計量を欠席し、朝から病院に行っていることが明らかになった。FEGの広報担当者の話によると、KID側から詳しい怪我の内容の報告がなく、谷川貞治K-1イベントプロデューサーは計量の後の会見終了後、事情確認のためすぐに病院に向かったという。14時の段階ではKIDの怪我の状態、出場の可否は定かではない。一回戦の相手・武田幸三には既にその情報は伝えられており、武田は「いちおうKID君用に練習してきたんで(欠場となれば)残念は残念です。でもタイでは試合当日に相手が変わることがよくありました。僕がK-1に上がって2、3試合の選手なら動揺するんでしょうけど、そんなに動揺は無いです。誰が相手になっても、やることは変わりません」と答えるしかなかった。

今大会から首相撲からの膝蹴りが1回に

 今大会から首相撲からの膝蹴りが、ヘビー級同様1回に制限される。角田信朗K-1競技統括プロデューサーは「階級によってルールが変わるのはどうかと以前から思っていた。1回だけと言っても、つかんで蹴って離してまた蹴ればルールとして認められる。あとは選手がルールの中で許された技術を駆使するだけの話。首相撲が得意な選手に不利なルールになるとは思わない」と説明した。首相撲からの膝蹴りはムエタイ系の選手が得意とする技。特に王者・ブアカーオ・ボー・プラムックの戦術にどう影響するか注目が集まる。会見でブアカーオは「モンダイナイ、モンダイナイ」と日本語で挨拶していたが、果たして?

全選手が計量を一発クリア

 22日朝11時からの前日計量は、KIDを除いた全選手が一発でパスした。ほとんどの選手がリミットの70kgジャスト。70kgを切ったのは、村浜武洋67.7kg、輝浪69.4kg、ファリッド・ヴィヨム68.5kgの3名。
 当日券は16時より全席種若干枚数ずつ発売。試合順は下記一覧のとおり。大会の模様はTBS系列にて当日夜21:00-22:54放映される。番組内では世界一決定トーナメント開幕戦(5/4(水/祝)有明コロシアム)のチケット先行発売も行われる。

輝浪「ボクが一番おいしいところを持っていく」

(2/18 up) 急遽スーパーファイト出場の決まった輝浪のインタビューと写真が18日、イングラムスポーツから届いた。以下全文。

−−急遽、決定した今回のK-1 MAX初参戦に関していかがですか?
「こういう話が来てもいいようにずっと試合用の練習をしていました。ですのでコンディション的にはまったく問題がないです。相手が強いのは望むところです。一気に世界に「KINAMI」という名前が轟くようにさせます。
 ルンピニースタジアムでのタイトル獲得以来、自分でも怖いくらい気持ちも体も充実しています。日本トーナメントを通り越して一気にトップ戦線に躍り出るつもりです。日本トーナメント出場のみなさんには申し訳ないですけど、今年最初のK-1 MAX興行でボクが一番おいしいところを持っていきます」

−−対戦相手はかなり前評判の高いファリッド選手ですが、印象は?
「相手の前評判がいいほど、勝ったときの旨味が大きくていいですね。やりがいがあります。世界中には強い選手がゴロゴロいますし、自分もその一人になっていくつもりです。既にビデオも見て研究していますので、いい結果が出せると思います」

−−昨年所属ジム、NJKFを退団してフリー活動を宣言されたのは?
「色々と考えてフリーでやっていくのがベストと考えたからです。当初、互いの意思の疎通の相違で「除名」という処分を受けましたが、先日連盟の藤田理事長にご挨拶に行きました。理事長も心の大きな方なので、気持ちよく送り出してくれ『応援するから頑張るように』と声をかけられました。NJKFとOGUNI GYMで育ってきたので感謝してますし、名に恥じぬようK-1 MAXでも結果を出していきたいと思います」

−−タイ・ルンピニースタジアムでのWPMF王座獲得した試合はどうでしたか?
「フリーになって初の試合だったので、プレッシャーがありました。せっかくのチャンスですし、モノに出来なかったら終わりだな、というのがあったので。最高峰の舞台でベルトを巻けたので最高でした。このまま勢いに乗ります」

−−今後の活動はK-1 MAXが主になりますか?
「フリーなので日本はオファーがあればどこへでも出て行きたいですね。K-1、IKUSA、そしてNJKFでも。後は海外が中心になっていくと思います。タイやオーストラリアからもオファーをいただいてます。ほんと、話しがあればどこへでも誰とでもやっていくつもりです。とにかく今は2.23に集中します」

ナラントンガラグ欠場。輝浪が緊急参戦

(2/17 up) スーパーファイトに出場予定だったモンゴル人のジャダンバ・ナラントンガラグが練習中に右拳を骨折したため欠場し、代わって輝浪(きなみ)がフランスのファリッド・ヴィヨムと対戦する。
 輝浪は「木浪“シャーク”利幸」のリングネームでNJKFで活躍したが、昨年10月NKBウェルター級王者を返上し、所属のOGUNIジムを退団。今年1月リングネームを輝浪に改め、タイでWPMF世界スーパーウェルター級王座を奪取した。今回がK-1初参戦。本来なら日本代表決定トーナメントにエントリーするところだが、強豪のヴィヨムを下せば、世界大会の推薦枠を得る可能性が高まるだろう。

ブアカーオ、心配なのは日本の寒さだけ!?

(2/13 up) アルバート・クラウスと対戦する2004年世界王者・ブアカーオ・ポー・プラムックは試合を10日後に控え、いつものようにタイ・チャチェンサオ県のポー・プラムック・ジムで最終的な追い込みに入った。
 ハードパンチャーのクラウスを想定し、同ジム所属の国際式の選手とのスパーリングも普段の試合前より多いラウンドをこなしている。相手に一方的に打たせてブロッキング・パーリングなどでかわす技術も取り入れ、パンチャー対策は万全の様子だ。時にはタイのミドル級ランカーにも勝ったことのある欧米人とのスパーリングもこなし、穴は見当たらない。得意の蹴り技の方も、ほとんど休み無しのミット蹴りを20分以上蹴り続けても、キレが落ちるどころか威力を増してきているようだ。
 完全なジム管理の下、外出もせずに朝夕とハードトレーニングをこなしているブアカーオ。調子を聞くと、「もう1ヶ月以上前から完全に試合前のトレーニングに入っています。スパーリングもいろんなタイプの選手とやっていて、正直、体はきついです。体重も毎日の練習でちょっと減ってきていますが、この調子でいくと23日は最高の仕上がりで試合が出来ますね。心配なのは寒さだけ。スタジアムにはヒーターがあるの?」と、不安な材料は日本の寒さのみと仕上がりに大きな自信を持っていた。
 また、「今までの試合では出していない技も披露できると思います。ムエタイには色々な技があるんです」と新たな必殺技の披露も宣言。昨年同様、ブアカーオはまたムエタイの圧倒的な強さを日本のファンに見せることが出来るのか? ムエタイ狩りに大きな自信を見せていたクラウスとの一戦に注目だ。(情報&写真提供:イングラムスポーツ


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宇野薫、イルマッツと異種格闘技戦

(2/3 up) FEGは2日の会見で3試合を発表し、全カードが決まった。

スーパーファイト 総合格闘技特別ルール 3分3R
宇野 薫(和術慧舟會東京本部)
セルカン・イルマッツ(トルコ/チーム・ソラック)

スーパーファイト K-1ルール 3分3R(延長1R)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/モンゴリアン・レスリング協会)
ファリッド・ヴィヨム(フランス/フェニックス・ムエタイ)

トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
新田明臣(バンゲリングベイ)
ASH-RA(TEAM X FORCE)

 宇野は大みそかのDynamite!!同様、総合経験の無いストライカーとの異種格闘技戦色の濃い試合に臨む。ルールは前回同様寝技制限時間30秒以内。このマッチメイクの経緯について谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「今年の大みそかを見据えて、MAXの大会の中でも特別ルールの試合を組んでいきたかった」と説明する。
 イルマッツの印象について宇野は「実力は魔裟斗選手らトップファイターと遜色がない。トリッキーな動きに警戒したい。集中しないと一発を食らう恐れがあるので気をつけたい」と語り、「30秒のうちにサブミッションを取る練習と、間合いに気をつけた練習に重点を置きたい」と話した。さらに日本代表決定トーナメントの試合にも対抗意識をのぞかせ、「スピーディーで緊張感があり、ハラハラドキドキするような試合を見せたいです」と語っていた。

 ナラントンガラグ×ヴィヨムは5月のMAX世界大会に向けての査定試合として位置づけられている。初参戦のヴィヨム(Farid VIllaume)は2/10で30歳になるフランス人で、身長181cm、戦績58戦54勝(37KO)4敗。タイを主戦場とするムエタイキラーで、打倒ブアカーオのために現地プロモーターが送り込んだ刺客だ。03年12月のタイ国王生誕記念大会の72kgトーナメントではヌントラガーン、マンコンをKO、決勝では01年の同大会で魔裟斗を下したスリヤーに敗れたが、準優勝の好成績を残した。他にもサゲッダーオをKO、サッグモンコン、オロノーを判定で下したことがある等、来日経験のあるタイ人強豪相手に抜群の好戦績を残し、ルンピニースタジアムのランキングにも入っていたことのあるバリバリの強豪だ。

 新田は念願のK-1 MAX復帰。11月のIKUSAでDAVIDを破り「U70戦王」を奪取し、1月のJ-NETの試合でも勝利し、着実に白星を重ねて来た。今回はリザーバーだが、昨年大会ではTOMOが本戦に上がっており、優勝のチャンスはまだ残っている。
 対するASH-RA(アシュラ)は谷川貞治K-1イベントプロデューサーが25日の会見でも語っていた“ポスト魔裟斗”の秘密兵器。1981年10月30日生まれの23歳で身長170cm。空手・ボクシングを習い、タイでは2試合1R KO勝ちしているという。百戦錬磨の新田相手にどういったファイトを繰り広げるのかが見物だ。(井原芳徳)

HAYATΦ、村浜の古巣ジムで技術を盗む!?

(1/31 up) HAYATΦが31日、公開練習を行った。場所は一回戦で対戦する村浜武洋の古巣・シュートボクシングのシーザージム。相手を務めた宍戸大樹は、お得意の高速コンビネーションにプラス、背の低い村浜のパンチの軌道を想定した大振りの右フックを絡め、3分2R目まではHAYATΦを手こずらせる。「手数が多くてやりにくかった」というHAYATΦだが、3R目から重い左ミドルを当て反撃。シーザー流を体で実感し、次第に勘所をつかめてきた様子だった。
 かつての先輩・村浜について宍戸は「SB時代より体重が増えた分ステップワークが減り、一発一発が重くなったけど、変則的な攻撃の出し方は基本的に変わっていない」と分析。「HAYATΦ選手は正攻法を突き詰めてここまでやってきた。変則的なファイトに合わせず、今の正攻法スタイルを貫いたほうがいいと思います」とアドバイスを送り、HAYATΦは「最後は得意のパンチで倒します」と誓った。
 ちなみに宍戸にK-1 MAX参戦の意欲を尋ねたところ「シーザー会長に『行け』と言われればいつでもやります」とのこと。昨年はSBの-70kgトーナメントS-CUPで準優勝、今年1月の福岡の試合でもヨーロッパの強豪・オーレ・ローセンをハイキックで沈めており、MAXファンも今から注目しておいて欲しい逸材だ。(井原芳徳)

一回戦で武田×KID。日本代表戦組合せ決まる

(1/26 up) K-1 WORLD MAX 2005 日本代表決定トーナメントの組み合わせが25日、都内で行われた記者会見で発表された。

 (Aブロック1) 小比類巻貴之×安廣一哉
 (Aブロック2) TOMO×小次郎
 (Bブロック1) 武田幸三×山本“KID”徳郁
 (Bブロック2) 村浜武洋×HAYATΦ

 優勝者は5/4(水/祝)に開催される世界一決定トーナメント開幕戦に進出する。魔裟斗はシード扱いで今回は欠場する。リザーブファイトの組み合わせは未定。賞金総額は1110万円で、優勝・600万円、準優勝150万円、3位75万円、KO賞30万円。
 他にもブアカーオ・ポー・プラムック×アルバート・クラウスの新旧世界王者によるスーパーファイトも決定している。モンゴルのジャダンバ・ナラントンガラグもスーパーファイトに出場を予定。チケットは1/29(土)より一斉発売がスタートする。

 一回戦注目カードは何と言っても武田×KIDだろう。武田はKIDのことを「男同士の戦いができる選手」と非常に高く評価している。少し長いが、会見で武田は率直にKID戦に賭ける気持ちを語ってくれたので、ほとんどそのまんまで載せることにする。

◆武田「大みそかの魔裟斗選手との試合でのKID君の男っぷりを見て、僕も男としてファンになりました。ガオグライもそうですけど、小さいのに大きい相手に向かって行って、一ファイターとして尊敬しています。彼は暴れん坊みたいなイメージがありますけど、僕に対しては凄く礼を尽くしてくれるんで、男同士の戦いができると思います。
 先生(長江国政・治政館館長)はこの試合に反対でした。キックボクサーとしての格というか、いちおうタイのベルト持ってる人間が、立ち技がまだ2戦とか3戦の選手にやるのはどうか?って。僕も年末の試合を見るまでは正直どういう選手かわかんなかったんですけど、こないだの試合で、本当に男だなあと思いました。でもリングに上がったらKID君に失礼がないよう、KID君の足を折るぐらいの勢いで蹴りを入れたいと思いますね。今は一回戦のことしか考えていないです。
 今年は試合を選ばせてもらおうと思って、1月に試合が終わったばっかりなんで、本当はもうちょっと間隔を空けようと思ったんですね。でもKID君が相手だから出たというか。昨日まで先生と話し合って、今回は僕のわがままで出場になったんですけど。1月の試合のダメージは全くないです。

(KIDの攻撃で警戒するのは?)スピードとパンチですね。(打たれ強いと思いますが?)そうですね…。でも僕のやることは誰が相手でも変わらないので。とにかく蹴ります。
(ワンマッチの意識が強く、日本王者になる気持ちは薄い?)もちろん王者になる気持ちはあるんですけど、毎回毎回試合が終わって辿り着く所が“自分らしい戦い”という所なんで。決勝まで3試合あることを考えちゃうと、どうしてもローキックの踏み込みとかできなくなっちゃうんで、フルスイングで蹴るためには、やっぱり一回戦の1Rのことしか考えない、そういう戦いしかできないというか、それが僕に求められてることだし、僕もそれでやってきましたし。もちろん世界チャンピオンになりたいですけど、どっちを天秤にかけて重要視するかと言ったら、1試合1試合、ということですね。」

 KIDはハワイで練習中のため会見を欠席したが、国際電話でメッセージを届けた。

◆KID「(武田について)はじめて会った時に気合いが入っててオーラが出てたんで(自分の力を)試してみたいなぁと。(印象は?)瞬発力とスピードでは俺の方が(上)。パンチ力はどうかな? 実際やってみてパンチもらってみてわかるんじゃないかな? そう簡単には俺は倒れないんで。(相手へのメッセージ)いつも通り気合いの入った武田さんを見せてください。俺も気合いを入れていきます」

 KIDに対しては、コヒ、TOMO、小次郎も対戦に興味を示した。今K-1 MAXの中で、選手間レベルでも魔裟斗に次ぐ重要人物になっていることがわかる。

 コヒ×安廣は03年の日本代表決定トーナメント一回戦の再戦。前回はコヒのスランプ期で、安廣が2Rに右フックでダウンを奪い勝利している。その後コヒはチームドラゴンに戻りスランプを脱したが、安廣もミックスルールでKIDを苦しめ評価を上げた。
 コヒは「今年は去年よりもさらに自分のスタイルを見せた戦いができると思うので楽しみにしていてください。みんな強い選手なので、1ヶ月後の試合を楽しみにしています」と意気込みを語った。去年の覇者としての意識は無く、この日もチャンピオンベルトは持参せず。真新しい気持ちでトーナメントに臨む考えだ。
 安廣も「年末に引っ越しをして毎日充実した日々を送れているので、2月23日はいい風が吹くと思います。誰よりも試合を楽しみたいです」とさわやかにコメント。「決勝では2年前に負けている武田選手ともう一度やりたい」とも話していた。

 TOMO×小次郎は谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「実力者対決」と評するなかなか渋めのカード。TOMOは昨年、新日本キックミドル級王者の松本哉朗を2回破る実績を残した。小次郎はK-1では4連敗中だが、12月にオーストラリアのXPLOSION大会で勝利し、再浮上のきっかけをつかんだ。TOMOは「兄の武蔵よりも先に世界チャンピオンになりたい」、小次郎は「K-1で一番になることを目標にやってきた。その目標をつかむためにもがんばります」と意気込みを語った。

 村浜は昨年大会でKIDにまさかのKO負けをして以来のK-1登場。「韓流ブームにならって、僕もテコンドーばりの蹴り技を使って勝ちたいです」「決勝では一番ダメージのある選手と戦いたい」とジョークを交えて意気込みを語ったが、今年は格闘技に専念するといい、再起に賭ける気持ちの入れようは大きい。
 村浜と一回戦で対戦するHAYATΦは「これから1ヶ月死ぬほど練習して、去年と違った僕を見せたい」と意気込みを語った。去年のK-1ではコヒとザンビディスに敗れたが、いずれも判定。実力者相手に潰れないタフさに、11月のIKUSAでの秒殺勝利でも見せたパンチ力のアップも加わった。武田とKIDが潰し合いになれば、ダークホースとなる可能性も十分ある。

 リザーブマッチについて谷川プロデューサーは「ポスト魔裟斗の可能性もある有望新人を1人登場させる」と注目発言。その選手は空手、ボクシングを習い、タイでも数戦試合経験があり、いずれも1R KO勝ちしているという。「本名が普通の名前なので、リングネームが決まったら発表する」とのことだ。

 毎年アッと驚くような選手がエントリーし話題を呼ぶ日本代表決定トーナメントだが、4回目の今年はその“有望新人”以外、みなMAXの常連選手で固められた。そして団体所属選手も新日本キックの武田ただ1人。あとはK-1直系の正道会館の安廣とTOMO以外、フリー系の選手で占められている。キックファンから期待された全日本キックの佐藤嘉洋の参戦も見送られ、今年はシュートボクシング勢が参戦しないことから、メンバーの固定化を懸念する声もある。しかし逆の見方をすれば、武田×KID、ブアカーオ×クラウス等、組み合わせだけでお茶の間と勝負できるだけの選手層ができ、MAXも90年代後半のワールドGPシリーズを彷彿とさせる“成熟”の域に入ってきたとも言える。今後はどういった形で選手の“新陳代謝”を促すかによって、MAXの進化の行方が左右されそうだ。

 なおワンマッチ出場選手について谷川プロデューサーは「宇野薫選手や宮田和幸選手といった総合系の選手にも出てもらいたい」とコメント。須藤元気は昨年10月の試合の前に痛めた右足首が完治していないためトーナメント出場を見送った。総合ルールなら戦えるコンディションだが、谷川プロデューサーは「これだけ注目カードが揃った上で須藤選手も出場すると、大会全体の焦点がボケてしまう恐れがある。また次の機会に出てもらいたいです」と語っており、今回の出場は見送られる模様だ。
 今後の日程は5/4(水/祝)に世界一決定トーナメント開幕戦を実施。8人の勝者による決勝大会は7月末に、世界王者対抗戦は10月初頭を予定。いずれも代々木競技場第1体育館が会場になる模様だ。(井原芳徳)

大会関連番組情報

・1/30(日) TBSローカル 14:00-14:54「格闘王スペシャル」
・2/19(土) TBSローカル 16:00-17:24 直前情報(仮)
・毎週火曜 TBSローカル 深夜0:55-1:25「格闘王」

日本代表決定トーナメント開催日決まる

(12/28 up) K-1 WORLD MAX 2005 日本代表決定トーナメントが、2/23(水)有明コロシアムで開催されることが決まった。トーナメントには小比類巻貴之、須藤元気、山本“KID”徳郁らが出場予定。スペシャルマッチにはブアカーオ・ポー・プラムック、アルバート・クラウス、マイク・ザンビディスが出場予定。魔裟斗は出るとしてもスペシャルマッチを予定し、大晦日の結果と体調次第となりそうだ。チケットは大晦日にK-1オフィシャルサイト(ケータイサイト含む)とDynamite!!のテレビ中継内で先行販売。一般発売は1/29(土)からとなる。

 

FEG "K-1 WORLD MAX 2005 〜 日本代表決定トーナメント〜"
2005年2月23日(水) 東京・有明コロシアム
開場・17:00 開始・18:00


第10試合 トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
トーナメント一回戦準決勝第1試合勝者
トーナメント一回戦準決勝第2試合勝者

第9試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R(延長1R)
ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ポー・プラムックジム・TEAM INOKI)
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム)

第8試合 スーパーファイト 総合格闘技特別ルール(寝技30秒以内) 3分3R
宇野 薫(和術慧舟會東京本部)
セルカン・イルマッツ(トルコ/チーム・ソラック)

第7試合 トーナメント準決勝第2試合 3分3R(延長1R)
トーナメント一回戦Bブロック第1試合勝者
トーナメント一回戦Bブロック第2試合勝者

第6試合 トーナメント準決勝第1試合 3分3R(延長1R)
トーナメント一回戦Aブロック第1試合勝者
トーナメント一回戦Aブロック第2試合勝者

第5試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R(延長1R)
輝浪(日本/フリー)
ファリッド・ヴィヨム(フランス/フェニックス・ムエタイ)

第4試合 トーナメント一回戦Bブロック第2試合 3分3R(延長1R)
村浜武洋(大阪プロレス)
HAYATΦ(FUTURE_TRIBE)

第3試合 トーナメント一回戦Bブロック第1試合 3分3R(延長1R)
武田幸三(治政館)
宮田和幸(フリー)

第2試合 トーナメント一回戦Aブロック第2試合 3分3R(延長1R)
TOMO(正道会館)
小次郎(スクランブル渋谷)

第1試合 トーナメント一回戦Aブロック第1試合 3分3R(延長1R)
小比類巻貴之(チームドラゴン)
安廣一哉(正道会館)

〜開会式〜

トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
新田明臣(バンゲリングベイ)
ASH-RA(TEAM X FORCE)


<入場料金>
SRS席 20,000円 S席12,000円 A席6,000円
※当日券は16時より全席種若干枚数ずつ発売

<チケット販売所>
◆1月29日(土) AM10:00〜 一斉発売
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ【特電】0570-02-9992
ローソンチケット【特電】0570-06-3014
CNプレイガイド【特電】0570-08-9933
キョードー東京【特電】03-5720-9911

◆1月30日(日) AM10:00〜
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-063-003(Lコード:35600)
CNプレイガイド 03-5802-9999
キョードー東京 TEL:03-3498-9999
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 TEL:03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先:
 (株)FEG  TEL:03-3796-5060/FAX03-3796-2978

Last Update : 02/23 00:11

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