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[Dynamite!!] 12.31 大阪:試合順決定。メインは「曙vsホイス」に

FEG "Dynamite!!" 12月31日(金) 大阪ドーム 【→カード&チケット情報】 [→掲示板スレッド]

▼(12/31up)K-1恒例の前日会見が大阪府内のホテルで開催され、出場全選手22人が顔を揃えた。この席でようやく懸案の試合順が発表されたが、当初メイン間違えなしと謳われた一番人気の「魔裟斗vsKID」戦は、第六試合に“降格”。代わってメインに、賛否両論の「曙vsホイス・グレイシー」がピックアップされているのが目を引いた。これで、曙は二年連続「Dynamite!!」のメインを務めることになる。

「最終的には視聴率を上げなければいけないので、TBSさんと相談しながら決めました。いろいろ迷ったんですが、どんな結末になろうと曙選手とホイス選手に賭けてみたいなと思いました」と編成意図を語る谷川プロデューサー。

一方、中盤に集められた“K-1マッチのメイン”という位置づけは与えられたものの、イベントの主役の座を奪われた形の魔裟斗は、この決定を受けて「あまり快くはないけど、まあ決まってしまったものはしょうがないんで、試合内容でメインを食うつもりでやる」と発言。対戦相手であるKIDに対しても、わざわざ席を立って「明日は本物のキックボクサーのキックとパンチを教えるので覚悟しておいてほしい」と挑発の言葉を投げつけた。この言葉に、直情型のKIDがどう受けて立つか、一瞬取材陣にも緊張が走ったが、KIDは「中量級最強と言われる彼と闘えるのはうれしい感じ」と“大人の対応”で軽く受け流してみせ事なきを得た。

今回の試合順に関して、関係者の一人は「やはりTVでの視聴率ということもありますが、裏(PRIDE)がどう出てくるかを考えた末の編成ですね」と語り、一番視聴率を稼げるであろう「魔裟斗vsKID」戦が、PRIDE側のメイン「ノゲイラvsヒョードル」や「吉田vsガードナー」など注目カードとのバッティングで、食い合いになることを避けた結果だと分析していた。確かにそういう視点で見れば、序盤に注目度抜群のボビーを登場させ、第一試合の秋山とつなぎ第一の山をつくり、中盤に武蔵、魔裟斗&KIDと人気の日本人選手で瞬間最高視聴率をたたき出してしまおうという手法は、TV的には“技あり”な発想かもしれない。(無論当日は生中継ではなく、フジのPRIDEとの放送枠のズレがあるので、若干のオンエア順の組み替えはあるはずだが)

「僕は20%は越えたいと思ってます」と語り、徹底した視聴率稼ぎに乗り出した谷川プロデューサーの思惑通りに事が運ぶかどうか。いずれにせよ、大晦日視聴率競争によって“谷川政権”の信が問われる事は間違えない。その結果次第では、来年以降の格闘技界の勢力分布が再び大きく変化するわけで、こうした水面下での仕掛けが“対世間”にどういう結果を呼ぶのか、瞑目して見守りたいところだ。

「サップvsバンナ戦はK-1ルールからスタート」
ラウンドごとにルールが変わるミックスルールを採用した、第8試合「サップvsバンナ」戦だが、会見直前のコイントスで1R目はK-1ルールでスタートすることが決定した。会見入場時には、サップが青のオープンフィンガーグローブを片手に嵌め、一方バンナも赤のボクシンググローブを片手に入場し、お互いの立場を主張し合うという演出が行われるなど、異種格闘技戦的ニュアンスを強調したい主催者の意図が伺われた。「K-1選手である自分には有利な形になったと思う」とバンナが余裕で語ったのに対し、久々の実戦となったサップは「両方のルールで闘う準備はしてきた。第一ラウンドが勝負をつけるつもりだ」と、あえてオープンフィンガーグローブを主催者席に置いてしまうというパフォーンマンスに出た。相変わらずの“役者”ぶりを見せたサップではあるが、果たしてK-1トップファイターであるバンナを相手に、その言葉どおりの結果を見せられるかどうか。

「立会人・アントニオ猪木、今年も“年越しダー”」
今回恒例の「猪木祭り」が休止となり、K-1陣営との“相乗り”という形になった猪木事務所勢だが、かねてからアントニオ猪木に対するリスペクトを表明しているFEG谷川社長は、この大会の立ち会い人というポジションでの「参戦」を依頼。名物の“年越しダー”の唱和だけは命脈をつなぐ形となった。

この日会見に姿を現した猪木氏は「泣いて僻んで悲しんで、顔面紅白HNK。延髄斬りか、卍固めか、とどめは海老沢固めでいこうかな」と発言。相変わらずのダジャレ猪木節で、対抗馬NHKのスキャンダルをチクリと皮肉ってみせた。

(井田英登)

(12/29 up)「武蔵の相手はアメプロ選手に」
武蔵の相手がプロレスラーのショーン・オヘアに決まった。オヘアは11月ハワイで行われたK-1協力の総合格闘技大会。ROTRで大山峻護を31秒で下している。今回はK-1ルールで出場する。また、オープニングファイト総合格闘技ルール・ザ・プレデター vs. クリストフ・ミドゥも新たに決まった。

秋山×ボタ決定。ボビーの相手変更

(12/25 up) 秋山成勲 vs. フランソワ・ボタが決定した。総合ルール5分3Rで、各ラウンド1回のロープエスケープが可能。ロストポイント制ではなく、時間切れの場合は判定で決着が着く。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「秋山選手が10月のプロ転向発表会見で『平成のコンデ・コマを目指す』と話したことを受け、柔道とボクシングの元世界王者対決を企画しました。『これぞ異種格闘技戦の原点』と言えるような試合になると思います」とカードのコンセプトを説明した。秋山同様総合初経験のボタは、2日ほど総合の動きを見て学んだ程度だといい、「見た限りストリートファイトに近いので、その意気込みでいきたい」「準備期間は短いが、ボクシングの技術を使いながら、倒されないように戦う」と意気込みを語った。

ボビーの相手変更
 
 マイク・ベルナルドが練習中の首の負傷で欠場し、代わってシリル・アビディがタレントのボビー・オロゴンさんと対戦することとなった。アビディの総合の試合は01年大みそかにドン・フライにスリーパーで敗れて以来2度目。12月4日のK-1ワールドGPのリザーブマッチでKO負けしたが、大きな怪我は無かったことから相手に選ばれた。アビディは当初、秋山の相手候補にも上がっていたという。今回の試合の時間は3分3Rで、プロ修斗のようにダウンありになる可能性もある。
 また、谷川プロデューサーはプロレスラーの佐々木健介に武蔵とのK-1マッチをオファーしていることを明かした。ダメもとのオファーだったと言うが、佐々木は「ドキドキしたい」と語り対戦に前向きだという。現在佐々木はグアムでバカンス中で、日曜夕方帰国し、何らかの発表をする模様だ。
 武蔵戦が決まれば全10試合が決定。谷川氏は「メイン級の試合が並んで、今年は完璧なラインナップになる」と笑顔だった。他にも正式開会前のオープニングファイトを数試合予定し、プロレスラーのプレデターが登場する模様だ。(井原芳徳)

宇野、元ムエタイ王者と寝技30秒で対戦

(12/24 up) 宇野薫がDynamite!!に参戦し、元タイ国ルンピニースタジアム・ライト級王者のチャンデット・ソー・パァンタレーと、寝技制限時間30秒の総合ルールで対戦することが決まった。
 宇野は元修斗ウェルター級王者で、今は世界7位。10月の試合の後、大みそかのイベントへの出場を希望していた。宇野の所属する和術慧舟會が曙や秋山成勲らに練習場所を提供していることから、Dynamite!!への出場自体は確定的と見られていたが、相手選びに難航していた。武田幸三も候補に上がっていたことから、立ち技選手との対戦を前提に交渉が進められていたようだ。
 チャンデットは神奈川・伊勢原の谷山ジムのトレーナー。ムエタイ戦績197戦169勝(35KO)23敗5分で、来年1月に32歳になる。99年からMAキック等の日本のリングに参戦し、昨年6月のIKUSAではマグナム酒井を判定で下している。総合の試合経験は無し。(井原芳徳)

曙×ホイスのルール決定

(12/22 up) 曙 vs. ホイス・グレイシーのルールの概要が発表された。「膠着ブレイク」の規定以外、昨年のPRIDEの吉田戦とほぼ同様のルールとなっている。試合時間は10分2R。判定決着は無く、時間切れの場合はドロー。失神・ギブアップ・タオル投入のみで決着し、ドクター&レフェリーストップは無し。ロープ際ではドントムーブがかかり、4点ポジションでの頭部への蹴りは有り。吉田戦では膠着状態が1分まで許されたが、曙戦は3分まで。ただし膠着を誘発した選手にはイエローカードが提示され、3枚で失格となる。なお、ホイスはホイラーらと共に先週末に既に来日し、都内で調整している。

サップとバンナ、MIXルールで激突

(12/20 up) ボブ・サップとジェロム・レ・バンナがK-1と総合のミックスルールで対戦することが決まった。7月のK-1 MAXのKID×安廣でも採用されたルールだが、今回はK-1ルールではボクシンググローブ、総合ルールではオープンフィンガーグローブを付ける。両ルールの順番、ラウンド数等の詳細は未定。
 バンナの総合ルールは01年大みそかの安田忠夫戦以来3年ぶり2度目。その時は全く寝技に適応できていなかったが、1年前からブラジルでも総合の練習をしているといい、同門でK-1の総合ルールで好成績を残しているクリストフ・ミドゥから寝技の指導を受けている。谷川貞治K-1イベントプロデューサーは、両者が公平に戦えることを考え、ミックスルールを採用することを決めたという。
 他にも5月のROMANEXで無効試合に終った中尾芳広 vs. ドン・フライの総合ルール5分3Rも決定している。
 なお、K-1ルールの魔裟斗×KID、セフォー×グッドリッジの延長ラウンドが、2Rから1Rに短縮された。(井原芳徳)

セフォー×GG決定。武蔵も参戦

(12/17 up) FEGは17日、レイ・セフォーとゲーリー・グッドリッジがK-1ルールで対戦すると発表した。武蔵がK-1ルールで出場することも決定。相手は未定だが、谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「普段のGPでは戦えないような、プロレスラーや総合の選手と対戦させたい」と話した。会見にはセフォーと武蔵が同席。延長にもつれ込み判定で物議を醸したGP準々決勝の再戦も期待されたが、谷川氏は「Dynamite!!はお祭り型イベント。やるとしても本道(=GPシリーズ)でやりたい」と説明した。
 セフォーは「GPは不完全燃焼だった。ゲーリーは友達だが、大みそかはビジネスに徹して、どちらかが必ずKOするような試合を見せる。まばたきをせずに試合を見て欲しい」と意気込みを語った。
 武蔵は「GPで決勝まで戦い、正直ベストの状態ではないですが、K-1の代表として出る気持ちになったのは、紅白・PRIDEに勝つためというのもありますけど、自分の師匠の石井館長のためでもあります。地元の大阪で開催されることも出るきっかけになりました」と語った。相手についでは「誰でもいい」と話した。
 なお、雑誌「TVブロス」の水曜発売号の大みそかの番組欄に、セフォー vs. GGのほか、「武蔵 vs. プレデター」等の未発表カードが載っていたことをマスコミに指摘されると、谷川氏は「出場選手リストの順に勝手にvsを付けただけじゃないでしょうか?」と苦笑い。プレデターは総合ルールで出場予定で、武蔵の相手は別人で調整中だと説明した。
 残りは武蔵戦を含め4〜5試合で、週明けに発表を予定。谷川氏によると、曙戦のルールに関して、ホイス・グレイシー側は膠着ブレイク有りを要求しており、四点ポジションでの頭部打撃の有無については迷っているという。(井原芳徳)

藤田×イブラヒム決定

(12/10 up) 藤田和之 vs. カラム・イブラヒムが10日の都内での会見で発表された。両者ともアマレスがベース。総合デビュー戦のイブラヒムがどれだけの対応力を見せるかが勝敗の大きな鍵となりそうだ。
 藤田はいつもどおりロサンゼルスのファス・バーリトゥードで調整中。イブラヒムは母国エジプトで練習しているため、両者とも会見には出席しなかった。だが藤田のプロレスの師匠であり、Dynamite!!に協力するアントニオ猪木氏が出席。現役トップアスリート・イブラヒムについて「嫌な相手を選んできたなぁ」と率直な感想を述べ、「写真を見る限り、無茶苦茶動きが速そう。藤田の動きも見切るんじゃないか?間違いなく次代を担うスターになると思う」と高く評価した。
 さらに猪木氏は藤田の兄弟弟子のプロレスラー、石澤常光と中西学のカードを提案。谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「個人的には見たいカードです。まだ二人と話していないので、これから調整します」と実現に前向きな姿勢を示した。さらに猪木氏に対し、「曙の総合の練習を見て、アドバイスを送って欲しい」とも伝えた。
 ほかにも谷川氏は武蔵、レイ・セフォーも参戦表明していることを明かし、来週にもいくつかのカードを発表するという。(井原芳徳)

ボビーさんの相手はベルナルドに

(11/28 up) TBS「さんまのスーパーからくりTV」の企画で参戦するタレントのボビー・オロゴンさんの相手が、マイク・ベルナルドに決まった。28日の会見で谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「紅白の裏番組なので、子供から大人まで誰でも知っている選手を選んだ」と説明。ベルナルドはVTRで「俺と試合する勇気は認める。だが遊びじゃないんだ。タダじゃすまないぞ」とボビーさんを挑発した。ベルナルドの総合ルールの試合は01年の大みそかの高田延彦戦以来3年ぶり2度目。
 ボビーさんはベルナルドのことを知らないらしく、「右ストレートで倒す」と豪語。谷川氏が「パンチもらったらボビーさん、死んでしまうかもしれないですよ」と言うと、「ふざけんなよ」と突然逆ギレして周囲の人を笑わせていた。(井原芳徳)

ホイス来日。曙対策の練習法語る

(11/24 up) ホイス・グレイシーがプロモーションのため22日来日し、翌23日都内で会見した。柔術衣姿で登場したホイスは「衣はまだ着るかわからない。ルール次第だが、今は着るのが60%、着ないのが40%ぐらいの気持ちだ」と話し、時間無制限ルールを希望した。
 今回の曙戦で最大の問題となるのは体重差。UFCで戦ったレムコ・パドゥールとダン・スバーンの120kg(280ポンド)ぐらいが過去に戦った相手で一番重かったといい、練習では190kg(420ポンド)ぐらいの相手とやったことがあるという。曙戦に向けての練習では、4人がかりで乗っかってもらったり、2人に横に並んでもらったりすることで、曙の重さや横幅を想定すると語った。
 柔術家の超重量級選手との対決の代表的な例として、ボブ・サップ vs. アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがあるが、ホイスは「サップより曙の方が重たいし、ミノタウロより私の方が軽い。選手によってファイトスタイルも異なるので、あの試合が特別に参考になるとは思わない」と評した。
 K-1での曙の試合については「ジャブが速く、蹴りのガードもできる」と評価。「彼は相撲のキャリアも長く、私とイーブンの部分もある。私よりも曙にとっての方がイージーな戦いではないか?」と警戒する。「試合は彼が私をどのようにテイクダウンしようとするかが鍵となる。私の戦いのプランは決まっているから、いかに彼の隙を突いて、技を極めるかだ」と大まかな戦略を話した。
 会見の最後に曙へのメッセージを聞かれたホイスは「クリーンファイトをしよう。吉田戦のようになることを私は望まない。もしクリーンに戦わないのなら、最後まで締め上げて、病院送りにしてやろう」とコメントした。
 なお、曙戦以降のホイスの試合プランについて、谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「秋山選手や須藤選手のように同体重かそれ以下の選手と戦わせたいです」と話している。
(写真:用意された曙の等身大パネルにハイキックを見舞うホイス。マスコミの撮影要求にも快く応じていた。この日いっぱいプロモーションを行い、翌24日アメリカに戻る)

谷川P、イブラヒムを絶賛

 さらに谷川氏は獲得に成功したカラム・イブラヒムについてもコメント。「イブラヒム選手のいとこが総合をやっていたので、話は早かったです。WWEからのオファーも受けていましたが、巡業するため拘束時間が長く、レスリングの練習に支障をきたすので断ったそうです。あと2回金メダルを取りたいらしいです。エジプトも日本と同じでレスリング選手のプロアマの横断に問題はありません。ボクシングや柔術もやってたことがあるそうです。あの体でバック転しますし、同じ体格の選手を綺麗に投げますし、身体能力はすごいですね。無茶苦茶期待しています。」(井原芳徳)

アテネ五輪グレコ金のイブラヒム参戦

(11/21 up) アテネ五輪グレコローマン96kg級金メダルのカラム・イブラヒム(エジプト)がDynamite!!で総合格闘技デビューすることが決まった。相手は未定。イブラヒムはハワイで20日(現地時間)に記者会見し参戦を発表した。
 イブラヒムは79年9月1日生まれの25歳。190cmの長身を活かした華麗でパワフルな反り投げを得意とし、エジプトに56年ぶりに金メダルをもたらした英雄。均整のとれたボディと彫りの深い顔だち、そして豪快なファイトと試合後のバック転パフォーマンスで一見の観客を魅了することに長けており、以前から“プロ向き”との定評があった。エジプトに総合格闘技というスポーツがどれだけ入り込んでいるのかは不明で、デビューまで期間が短いことから、Dynamite!!でいきなり力を発揮するとは考えにくい。だが25歳とまだ若く、身体能力の高さを考えれば、数年で総合格闘技の頂点を極めても不思議ではない逸材だ。(井原芳徳)

曙、総合初戦でホイスに挑戦

(11/20 up) 曙×ホイス・グレイシーの総合ルール戦が決定した。両者がハワイで19日(現地時間)に記者会見し、対戦が発表された。曙は昨年大みそかのDynamite!!でK-1デビューし5戦全敗で、総合の試合は今回が初めて。ホイスの試合は昨年大みそかのPRIDE男祭りの吉田秀彦戦以来1年ぶり。曙が219.7kgなのに対し、ホイスは81.2kg(FEG発表)。130kg以上差の異例の対決となる。

バンナ、3年ぶりの総合ルール挑戦

(11/19 up) ジェロム・レ・バンナがDynamite!!で総合ルールの試合を行うことが決まった。相手は未定。バンナの総合の試合は01年の大みそかの安田忠夫戦で敗れて以来2度目。バンナはハワイで18日(現地時間)に記者会見し、出場を発表した。

からくりTVのボビーさん参戦決定

(10/26 up) TBS系列日曜夜7時のバラエティ番組「さんまのスーパーからくりTV」の「ファニエスト外語学院」で人気のナイジェリア人、ボビー・オロゴンさん(写真左2人目)がDynamite!!のオープニングマッチに出場することが決まった。
 ボビーさんは番組のコーナーでダンスや歌に挑戦したことがあるが、リズム感が無いため、いずれもうまくできなかった。だが昨年12月、柔道バルセロナ五輪71kg級金メダルの古賀稔彦さんと柔道で対戦し、怪力を発揮。今年2月には中野のGRABAKAジムに入門し、春にはホイス・グレイシーと総合ルールで対戦。三角絞めを脱出したり、マウントを奪いそうになったりと、予想外の健闘を見せ、視聴者を驚かせた。
 2試合ともバラエティ番組の企画のため、古賀さんもホイスも本気モードでは無かったとは思われるが、アフリカの自然の中で育まれたボビーさんの185cm/98kgの鋼のような肉体は本物だ。最近は柔道黒帯も取得。今でも忙しい仕事の合間を縫って、GRABAKAに週2回は通い、菊田早苗らと特訓。GRABAKAのメンバーがパンクラス後楽園大会で試合する時にはほとんど毎回のように会場を訪れ、花道の奥から声援を送っている。
 ボビーさんは26日、番組出演者やDynamite!!を主催するFEGの谷川貞治社長と都内ホテルで会見。谷川氏は「お笑いじゃなく、ファイターとしての身体能力の高さを評価しています。パワーだけでなく、格闘家に必要な折れない気持ちも持っています」とボビーさんを褒め、「Dynamite!!では地上最強のオープニングマッチを務めていただきます。ルールは総合で、相手は名前のある方を選び、決まり次第発表したいと思います。前回のホイス戦というのはベストチョイスだったと思いますので、それに負けないカードを出したいです」と話した。
 会見はからくりTVの収録も兼ねて行われ、ボビーさんは持ち前のコミカルなキャラを存分に発揮。K-1をケイリンと勘違いしたり、「試合に向けて、浦和の体育館での筋トレを週3回から2回に減らします」「相手は人間であれば鹿でも亀でもやります」とボケっぱなしで、終始笑いに包まれていた。(井原芳徳)
(写真:多くのマスコミの詰めかけた26日の記者会見。ボビーさんは集合写真の撮影で、四方八方から目線を要求されると、「どっちだよ!」とアタフタしていた。右端は「ファニエスト〜」生徒役のアドゴニーさん、その隣は教師役のセイン・カミュさん)

魔裟斗×KID、K-1ルールで対戦決定

(10/25 up) 魔裟斗 vs. 山本“KID”徳郁が正式決定した。ルールはK-1ルール3分3R・最大延長2R。13日のK-1 MAX代々木大会で勝利したKIDは「年末、日本のみんな、景気よくないし、ちょっとあれでしょ。年末オレが盛り上げたいから、魔裟斗くん、二人で試合でもして日本を盛り上げましょう」とマイクアピール。魔裟斗もK-1ルールでならOKと即了承していた。
 二人は25日、開催地・大阪のMBS(毎日放送)本社屋で記者会見し、さっそく舌戦を繰り広げた。魔裟斗は「俺からすればメリットはないけど、それでも受けたのは、勝って今年を締めくくりたかったのと、(ブアカーオに)負けた後の調整試合だから。楽な試合だから受けた。KIDはまだ日本代表決定戦のレベル。右のパンチも全部見えるし俺には当たらない」と豪語。KIDも「俺はK-1ルールでは(村浜戦の)1戦しかしていないから、まだ完成されていない、強くなる前の俺とやれるのはラッキー。俺が試合をこなしたら、魔裟斗君でも勝てなくなる。復活したいようだけど、俺が阻止しておいしいところは持っていく」と終始強気の態度だった。
 チケットは10月30日(土)より一斉発売がスタートする。TBS・MBSの毎週火曜の深夜番組「格闘王」で随時大会の最新情報が流される他、「格闘王スペシャル」が、10/31(日) 16:00-16:54にTBS、11/2(火) 24:55-25:55にMBSで放送されることも決まっている。こちらも要チェックだ。

柔道の秋山がプロデビュー

(10/6 up) 03年柔道世界選手権81kg級代表の秋山成勲(よしひろ)が6日、東京・帝国ホテルで会見し、大みそかのDynamite!!でプロ総合格闘家デビューすると発表した。対戦相手は未定。所属はフリーで、既に正道会館で打撃の練習を始めている。
 秋山は1975年7月29日大阪生まれ。清風高校から近畿大学へ進み、00年には韓国国際に同国代表として出場。01年9月に日本に帰化。02年フランス国際、釜山アジア大会優勝。03年9月大阪での世界選手権は5位。今年4月福岡での全日本選抜体重別で敗れ、アテネ五輪への道を断たれた。5月に所属先の平成管財を退社。7月に強化選手の辞退届を全日本柔道連盟に提出し受理され、柔道の第一線から退く格好となった。
 平成管財を退社した頃プロ転向の噂が報じられ、K-1の谷川貞治イベントプロデューサーが獲得に前向きな姿勢を示していた。元々、秋山は角田信朗・K-1競技統括プロデューサーとフジテレビの「ジャンクSPORTS」で共演したことが縁で筋力トレーニング仲間だった。角田氏は「大阪に帰ったときには秋山君のオモニ(母)の作った栄養満点のお料理をいただく」ほど家族ぐるみの付き合いをしていたという。そして角田氏が指導者とプロを両立させていたことに触発され、秋山は柔道家とプロ格闘家を両立させることを決意した。
 秋山は会見で「柔道で培った心技体を活かし、プロで活躍していきます。明治時代に講道館の四天王と呼ばれた前田光世先輩は、世界各地で戦い、ブラジルで教えた柔道はグレイシー柔術の源流となったと聞いています。私も前田先輩のように柔道を世界中に広めたいです。平成のコンデ・コマ(前田の愛称)を目指します。必要とあらばPRIDEやUFCといった舞台にも挑んで行きます。今後も世界中のリングで『柔道最高!』と叫べるよう精進します」と声明文を読み上げ、今後も柔道と共に歩んで行くことを宣言。先輩の吉田秀彦同様、道衣を着たまま戦う考えだ。(井原芳徳)


今年も開催正式決定

(9/27 up) K-1を主催するFEGは27日、大みそか(12/31(金))に大阪ドームで「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!」を開催すると発表した。共催はTBSと大阪のMBS(毎日放送)で、NHK紅白歌合戦の裏番組として放送される。出場選手等詳細は未定。

[編集部よりお知らせ:BBSでのDynamite!!の議論は、原則としてROMANEXスレッドでお願いします。]

 

FEG "FieLDS K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!"
2004年12月31日(金) 大阪・大阪ドーム
開場・14:00 開始・16:00



メインイベント 総合ルール(判定無し) 10分2R
曙(日本/チーム・ヨコヅナ)
ホイス・グレイシー(ブラジル/チーム・ホイス・グレイシー柔術)

第8試合 K-1&総合MIXルール(1,3R 3分K-1ルール、2,4R 5分MMAルール)
ボブ・サップ(アメリカ/チーム・ビースト)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/エクストリーム・チーム・レ・バンナ)

第7試合 総合ルール 5分3R
藤田和之(日本/猪木事務所)
カラム・イブラヒム(エジプト/フリー)

第6試合 K-1ルール 3分3R(延長1R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
山本“KID”徳郁(日本/PUREBRED東京)

第5試合 K-1ルール 3分3R(延長1R)
武蔵(日本/正道会館)
ショーン・オヘア(アメリカ/UPWシャークタンクジム)

第4試合 K-1ルール 3分3R(延長1R)
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー)
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバコ/フリー)

第3試合 総合ルール 5分3R
ドン・フライ(アメリカ/フリー)
中尾芳広(日本/フリー)

第2試合 総合ルール(寝技30秒以内) 71kg契約 3分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
チャンデット・ソー・パァンタレー(タイ/谷山ジム)

第1試合 総合ルール(各Rエスケープ1回可能) 5分3R
秋山成勲(日本/フリー)
フランソワ・ボタ(南アフリカ/スティーブスジム)


第0試合 総合ルール 3分3R
シリル・アビディ(フランス/ブリゾンジム)
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/さんまのからくりTV・ファニエスト外語学院)

オープニングファイト 総合ルール
ザ・プレデター(アメリカ/UPW)
クリストフ・ミドゥ(フランス/エクストリーム・チーム・レ・バンナ)


<入場料金>
RS 20,000円 S 10,000円 A 6,000円
※SRS 30,000円、SS 16,000円、魔裟斗応援シート 16,000円は完売

<チケット販売所>
◆10月13日(水) AM10:00〜 先行発売
FEGオフィシャルサイト、携帯サイト

◆10月30日(土) AM10:00〜 一斉発売
チケットぴあ【特電】0570-00-0074
CNプレイガイド【特電】0570-03-9944
ローソンチケット【特電】0570-06-3011
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/

◆10月31日(日) AM10:00〜 一般発売
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-06-3005(Lコード:58301)
CNプレイガイド 06-6776-1199
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー大阪 TEL:06-6233-8888

◆大会に関するお問い合わせ先:
 (株)FEG  TEL:03-3796-5060/FAX03-3796-2978

Last Update : 12/31 00:25

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