BoutReview wrestling
 全国高校選抜大会のレスリングが、新潟県の新潟市体育館にて開催、27、28日は学校対抗戦が、29日は個人戦が行われた。大会前日まで寒波の影響で雪がちらつき、開 会式当日などもみぞれまじりの雨。3月も下旬だというのに、静岡県から新潟県まで行く途中の長野県からは、仕方なくチェーンをまいて走って行ったのであった。

全国高校選抜レスリング大会・・・・なのに・・・・・
   大会が開催される新潟市体育館。新潟市の中心部を流れる信濃川沿いの白山公園内に あるこの体育館は、三角錐の形になっている奇妙な建物で、若干歴史を感じさせなく もない雰囲気である。まわりには陸上競技場など新しい建物が建っているせいかもし れない。
  正面玄関には、白い看板にゴシック体で「第43回全国高校選抜レスリング大会」と書かれた看板がおかれていたが、そこから少し離れると、いったい何が行われているか全くわからない。ただ図体のでっかい高校生たちが、のしのしと体育館に向かって歩いていくのが見られるだけである。中に一歩踏み入れると、左手には軽食やジュース を売っている売店、外から丸見えのトイレなどがあり、そこを通り過ぎると、外からでは想像もつかないような、意外に広い体育館に入っていく。 マットは全部で4面、試合前日の午前中にはすべて準備された。
  報道陣や一般観戦者 はほとんどおらず、観客席にも見えるのは高校生の服やバック、父兄観戦団のビデオ カメラの三脚ばかりである。これはちょっとさみしいかも。せっかくの全国選抜なのに、地元マスコミもほとんどいない。取材する側としては少ない方が気楽なのだが、 逆に多くの高校生たちの妙な視線を浴びて緊張した。
試合のルールや進行方法
   学校対抗戦、個人対抗戦いずれもフリースタイルで行われ、トーナメント方式で順位が決定される。ただし、3位決定戦というのは行われない。試合時間は3分を2ピリオドで、インターバルは30秒おかれる。
 学校対抗戦(いわゆる団体戦)は、全国の各ブロックの予選を経て、各ブロックの代 表常任理事によって推薦された学校が出場できる。北海道2校、東北6校、関東10校、 東海4校・・・というような地方ごとのブロック制で、開催県の新潟県は3校が自動的 にエントリー、その他は1県につき2校までが参加できるという具合。各学校は、対抗戦出場申し込みのあと、計量を完了して合格していれば、同じ階級に 2名までがエントリーすることができる。同一階級内では試合ごとに選手の交代がで きる。勝敗の決定は、
1:勝ち数の多いチーム
2:勝ち点4による勝ち数の多いチー ム
3:勝ち点総数の多いチーム
4:総フォールタイムの短いチーム・・・の順序 で決定される。

試合の詳細レポート