五輪出場資格獲得
川合達夫インタビュー


(7)自分が可愛いなって思う時


「その日『片山右京すごかったよ、俺感動したよ。やっぱあれすごいなあ。』て部屋に帰ってきたんですよ。そしたら、学生がゲームの『百物語』やってて。それを見てたら30分ぐらいで自分も、うわわわ(震える様子)て一人で寝れなくなっちゃって。すごい恐かったです。最初50話はちょっとした話で、後半の50話はもっと恐いんです。『今は夜中の2時で丑三つ時で、霊がこのまわりにいっぱいいます。』とかいろいろ出るんですよ。自分、今、一人部屋なんですけど一人で寝れなくなっちゃって。隣の部屋へいってですね、学生の四人部屋に三人でいるところがあったから自分はそこで寝たんです。たまたまそんとき長尾(フリー54kg級、長尾勇気、日体大助手)もいなかったんですよね。自分が一人しかいなかったんで、コレは恐いと思って寝れなかったですね。自分はオバケダメなんですよ。オバケと、カエルとか毛虫とかダメです。は虫類関係ダメです。は虫類、虫とか。」

−−トカゲの尻尾切って遊ぶなんてとんでもないですか?

「出来ませんね、全然出来ません。触るとかも。そういうのは苦手で。だからイナゴの佃煮とか絶対に食べられませんね。ああいうのは全然ダメですけどね。自分とこも田舎で、まわり全部田圃なんですけど、ダメですね。」

−−雨の日の翌日なんて、夏とかカエルが道にひっくり返ったりとかしてませんでした?

「だからカエルざっとよけてやって(嫌そうに何かを使ってひっくり返す様子を実演)、そしたらカエルこんなになって見えちゃって。」

−−それでは気分を変えて。世界選手権で唯一、来年の五輪の代表権をとってきて、周りの反応はどうでした?

「世界選手権帰ってきたらですね、オリンピック一応代表権とってきたんで、みんな焼き肉とか奢ってくれるのかな、と考えたんですけど、誰も奢ってくれないんですよ。自分で一人で、国体終わってから一人で三日くらい酒飲んで、寂しかったです。最近一人で飲んでます。」

絶賛恋人募集中の川合−−あれれ。それは意外だ。では、これはT新聞のTさんからのリクエスト。好きな女の子のタイプは?

「そうですね、そういう質問をして欲しいですね。レスリングとかじゃなくて。そういう質問をして欲しいですね。それはすごいいい質問ですね。好きな女の子のタイプですか。ズバリこれを一言で言うと『そのときの気分』ていう。(笑)それじゃかっこよすぎますかね。これは漫画に載ってたパクリですから。(笑)これはツカミなんですけど、これかっこよすぎますかね。そうじゃなくて自分は、家庭的な女の子がいいですね。優しくしてくれてご飯作ってくれる、家庭的な女の子がいいですね。あとカワイイ子だったらいいなあ、て思いますけど。あんまり女性と話とかしたり、接触したりとか無いんで、結構優しくされるとすぐ好きになっちゃうタイプなんですよ。ちょこっと優しくされると、いいなあ、て思って、『こいつ惚れてるのかなあ』て言うと、太田先輩とか『ねえよ!おめえはねえよ!』て突っ込んでくれるんです。(笑)

 そんなところじゃないですかねえ。別に女の子はスポーツやっててもやってなくても全然ジャンルは問いませんので。背が高かろうが低かろうがですね。まあ、太っているのも太り具合によりますけど、ぽっちゃり系でもいいですし。あんまり痩せてても困りますけど、痩せててもいいですし。別に、そんなないですね。とりあえず優しくって、親切にしてくれて、料理作ってくれる子がいいですね。同級生の女房とか見て、いいなあ、て思ったりしますけど。あと石崎、ていうのが結婚して藪沢になったんですけど、神奈川の動車の修理工場の娘さんなんですけど、すごいいい娘さんだなあ、て思って。しっかりしてそうだなあ、て思ったりしますけど。やっぱりしっかりした人がいいと思いますけど。

 自分は、つきあいだけの関係、ていうのはしたくないですね。やっぱり付き合ったからには最後まで、結婚まで責任持って、ていう子じゃないと付き合う気はしないですね。あんまりそこまでにはならないので。自分は別に普通にしてますけどね。そのうちなんとかなるかなあ、ていう気が。別にそんな気にして、自分で作ろうとかもしませんけど。
 付き合うタイプの女の子は、そんなところですかね。優しくしてくれれば。あと、一緒にいて落ち着かないとダメですね。可愛くて好きになっていいなあ、て思っても、気を使っちゃって一緒にいるとなんか落ち着かない、ていうのいますね。そういうんじゃダメですから。やっぱり一緒にいて落ち着く、ていうのがいいんじゃないですかね。それがわかんないですからね。まだ女の子と付き合ったことがないんで。タイプとか、ていろいろ付き合ってみないと分かんないと言いますから。自分はそういうのまだ接触というか、友達になったりとかないですね。ていうか、男の友達すらいないですから。

 孤独と闘うんですよ。まず男の友達を作らないと彼女とかできませんから。て、高校のときの社会の先生が言ってましたから。自分の担任の先生でしたけど。友達がいないですからね。そこから直していかないと。
 結構女の子の話とかしたりしますけど。あんまり話すと、嫌われたりとかします。結構嫌われるタイプなんですけど。自分はなんかこう、見た感じ第一印象良くないみたいです。第二印象もいいかどうか分からないですけど。こう見えても僕、子どもなんで自分では可愛いな、ていうつもりでいるんですけど。」

−−どういうときに自分が可愛いな、て思うんですか?

「そうですね。一人で車とか乗りながら、嫌なことがあったらカセットで曲かけて歌を歌いながら『負けないもん』て一人で言ってみたりするときですかね。」

(1999年11月10日 日本体育大学健志台キャンパス レスリング場にて)

かわいい(?)タッちゃん

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