ノゲーラはライト級１位にランキングされている。本来はメインでタイトルに挑戦できるはずの存在だが、今日はセミファイナルで登場。「朝日に秒殺」した実力を、同級４位の大石との一戦で再認識させられた。

　スタンドでもバランス良くパンチを出したノゲーラ。大石の投げをこらえて、逆に蹴り足を取ってテイクダウン。ガードの大石は足で距離を取り、覆い被さろうとするノゲーラの腕を掴んで十字に入る。タイミングは良かったが、ノゲーラはパワーで潰して腕を抜き、そのままバックマウントの絶好のポジションへ。

　そして大石の抵抗を苦にせずに、あっさりと首に腕を回す。慌てた大石が上体を反転させて脱出に成功したかに見えた瞬間、流れるように腕十字を極めてしまった。

　今回も３分強の短い試合時間だったが、序盤の打撃といい、一本を極めた連続技といい、想像以上に強くて上手いオールマイティーな選手で、敗れた大石もあきれ返った表情を見せていた。

　次の来日では、この日防衛を果たした朝日とのリマッチが、ベルトを賭けて行われる。

（岩瀬俊）

［第４試合］五味×桑原

［第６試合］朝日×巽

＜全試合結果＞