1999・1・15
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修斗 the Renaxis 1999
"Devilock Fighters"
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後楽園ホール
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セミファイナル(ミドル級3回戦)
○ |
桜井速人 |
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アデミール・オリヴェイラ |
× |
総合格闘技木口道場 |
ブエ
ノ・ジム |
[171cm 75.9kg] |
[172cm 74.7kg] |
1998年度の修斗MVPに選出された桜井速人。今,もっとも勢いのある選手の1人である。昨年のVTJ98のセルゲイ・ヴィチコフ戦で,初の「被テイクダウン」を許したものの,まだその強さの底は窺い知ることができない。その桜井の98年最初の相手はアデミール・オリヴェイラ(ブラジル)。修斗公式戦は初参戦だが,ブラジリアン柔術の茶帯を習得しているという。意外にも,桜井が柔術家と対戦するのはこれが初めて。均整のとれたオリヴェイラの肉体からは,桜井の苦戦も予想された一戦だったが……。
1Rの開始から,桜井は得意の打撃でオリヴェイラを圧倒する。桜井のローキックの重い打撃音に会場が沸く。必死に組んでいくオリヴェイラだが,桜井は冷静に首相撲で相手の体勢を崩したあと,オリヴェイラの顔面を狙って飛び膝蹴りを2連発。たまらずにダウンするオリヴェイラ。立とうとするが,足がもつれて立ち上がることができない。10カウントと同時にガッツポーズで勝利をアピールする桜井に熱狂する観客。消化不良気味の第3試合でしらけていた観客のムードを,桜井は膝蹴り1発で一変させてしまった。粗削りな印象もあった桜井だが,昨年の大躍進によってルミナのようなカリスマを感じさせるファイターに成長したようだ。2年目のジンクスも噂されたが,桜井は99年を秒殺KOという最高の形でスタートさせた。今年もマッハの快進撃は続きそうだ。
(中村宜夫)
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取材:岩瀬俊、中村宜夫 カメラ:井田英登
HTML編集:井原芳徳
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