1999・1・15
修斗 the Renaxis 1999
"Devilock Fighters"
後楽園ホール
 

第2試合(ウェルター級2回戦)

× 高田和道
2R 3:42
K.O.
五味隆典
WILD PHENIX K'z FACTORY
[170cm 68.6kg] [173cm 68.6kg]
 

 戦2勝1分と、ガード屋で負け知らずの高田。細かった体に厚みが増している。

 五味を見るのは初めてだが、こちらは理想的な体躯。試合前にナーバスなしぐさを見せたものの、ゴングが鳴れば一変、気合いと冷静さを兼ね備えた表情でファイトを始める。


  く組み付いてグラウンドに持ち込みたい高田に対して、打撃で主導権を握った五味。蹴りを出して、組み付きに来たところを突き放してパンチ。ミドルを掴まれてテイクダウンを奪われても、五味は落ち着いてオープンガード。高田のチョーク狙いの勢いを利用して体を入れ替え、パンチを打ち下ろしてからガードをパス。全ての動きに迷いがなく、実に効果的な攻撃のつながりを見せる。

 高田がもがいてスタンドに戻したときには、赤く腫れた顔にダメージが見て取れる。その後も五味の独壇場。コーナーに押し付けられても高田に休む暇を与えず、強烈なヒザを数発。

 高田は飛び付き腕十字の掛け逃げで、イノキ−アリに持ち込むしかない。それでも五味の勢いを和らげることが出来ず、なんとかゴングに救われる。


  撃を受け続けて既に闘志が無くなっている高田に対して、2Rの五味はさらに一方的にパンチを当てていく。高田の足へのタックルも回り込んで上から殴り、ガードでしがみつく高田の目のあたりにアゴを押し付けてプレッシャーを与える。オールラウンドな上手さとともに、えげつないことを平然とやる怖さも感じさせる。

 ブレイクの後は、体を掴みながら右アッパーを連打してダウンを奪う。何とか立ち上がった高田も2度目のダウンでガッツポーズが取れず。

(岩瀬俊)

 


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取材:岩瀬俊、中村宜夫 カメラ:井田英登
HTML編集:井原芳徳