昨年１２月のＮＫ大会に続き、パンクラス２戦目となる豊永。前回の石井戦と同じく、この日もタックル主体で攻める。しかし、攻めが単調。窪田に読まれ、ほとんどを切られてしまう。グラウンドでは窪田が上になって攻める場面が続いた。

　豊永も、何度かチャンスがあった。バックからスリーパーを狙ったり、足関節の取り合いでは、アンクルホールドを極めかける場面もあった。しかし、全体として窪田の優位は動かず、本戦１０分を戦い抜いた時点で３−０の判定勝ち。

　１０分間、ほとんどがグラウンドの攻防であったにも関わらず、レフェリーから一度もブレイクがかからなかったことからもわかるように、両者とも絶えず動き続けていた。これで２連敗となった豊永だが、その参戦によって前座戦線を確実に面白くしている。現在は、結果よりも経験をつける時期だろう。今後も定期的な参戦を望みたい。

（慈村弓太）

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取材：慈村弓太
HTML編集：井原芳徳