９７年のネオ・ブラッド・トーナメントでデビューした美濃輪だが、それ以降デビュー戦を越えるインパクトを残せない時期が続いた。しかし、今年の１０月に東京道場から横浜道場へと移籍したのを契機に、アグレッシブさを取り戻しつつある。

　試合後、グラウンドで上になることがこの日のテーマだったと語った美濃輪だが、開始直後に渡辺にテイクダウンを奪われてしまう。しかし、落ち着いて上のポジションを取り返すと、サイドから腕十字狙い。一度三角絞めに移行したあと、ふたたび腕十字をがっちりと決め、タップを奪った。

　美濃輪はこれで３連勝。前座戦線から頭一つ抜け出したといえる。しかも、前回の長谷川戦に続いて、タップを奪っての勝利というところに価値がある。上位陣との対戦が楽しみになってきた。

（慈村弓太）

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取材：慈村弓太
HTML編集：井原芳徳