前回のWARS4と同じ顔合わせになった第5試合，2年前の試合はドローだっただけに，その決着戦的な顔合わせである。

　しかし試合は現在はプロシューターとして活躍する鶴屋が，序盤から一方的に試合を進める。接近して強引な首投げ，そしてすかさず袈裟固めに移行する鶴屋。土居も力でこらえるが，スタンドに戻っても鶴屋は主導権を渡さない。ノーガードで土居を挑発する余裕すら見せる。攻めあぐねる土居に対して，鶴屋は脇を差してから再び首投げでテイクダウンを奪い，そのまま袈裟固め。土居の腕を取ってVクロス・アームロックで締め上げる。懸命にこらえる土居だったが，「折るぞ！」と叫ぶ鶴屋の前に無念のタップアウト。鶴屋が78秒の秒殺劇でプロシューターの意地を見せた。

（中村宜夫）

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