がんばれ!タカハシ君タイトル 第2回 出会い編:突然携帯でマッチメーク希望!

写真・構成 TEAM”ガチン娘”

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●“TEAMガチン娘”結成のひみつ●

 私的な話で恐縮だが、初めて会った人に「格闘技が好きです」と言うと、いぶかしげな顔をされる事がある。
 たまに「ボクも格闘技好きだよ。K-1とかプライドとか面白いよね」などという言葉が返ってくる時もあるのだが、話が進んで「女子の格闘技が好きなんですぅ」という言葉を発した途端、ザザーッと波が引くように話が終わってしまう。
 まあ、マイナーだという事もあるんだろうが、あまりにも引かれるので、合コンの席では『女子格闘技』は禁句にしようと固く心に誓っている次第。
 最近、女性の格闘技(ファン)人口は随分増えている。むさくるしかった会場の雰囲気も変わってきたようだ。しかし、その中にあって「女子格闘技が好きよ!」という人はかなり少数派のようである。
 はあ、がっかり。

 しかし、この現象は何なのだ。
 なぜ女子の格闘技は人気がないのか?
 女子の格闘技は面白くないのか?
 私にとっては、こんなに面白いモノなのに、
 ちっとも注目されないのはヘンだああああああ!!!!

 ...と、こういったワケの分からん情熱が、私たち“TEAMガチン娘”を突き動かす「核」になっている。
 そして女子格闘技を世界に知らしめるために、日々暗躍と情報収集に励んでいるのだ!!


●タカハシくんとの出会い●

 さて。前置きはこれくらいにして、高橋くんが何故私たち“TEAMガチン娘”と知り合うようになったのか。今回はそこに焦点を当てたい。

 その発端は、一本の電話であった。

「あの〜、インターネットで“対戦相手募集”とか出来るんでしょうか?」

 バウレビスタッフであるガチン娘・Yの携帯にいきなり電話をかけてきた高橋洋子は、開口一番こう言った。

ガチン娘・Y(以下Y)「ちょ、ちょっと待って下さい、どーゆう事ですか??」
高橋「あのー、バウトレビューさんって、格闘技のホームページですよねぇ。だから、対戦相手募集の広告を載せて頂けないかと思いまして...。」
「はあ〜、なるほど。う〜んと、とりあえず取材に行きますよ!」

 「L-1」に出場した高橋洋子の事は、事前取材やインタビューなどで面識もあって、私たちの頭の中には入っていた。でも、こんなふうに本人から直接コンタクトがあるとは夢にも思っていず、正直言ってうろたえた。
 しかもいきなりの“対戦相手募集”だ。こりゃ面白そうだ。
 好奇心優先の私たちは早速取材を開始したのである。

 そう、最初は『高橋洋子の対戦相手募集』という企画のはずだった。ところが取材を重ねるうちに、私たちは高橋くんの魅力に引き込まれてしまった。

 まるで“恋”のはじまりのように。


 私たちはお近づきになる第一歩として、一緒に修斗を見に行くことにした。バーリトゥードに出たタカハシ君の活動範囲を考えると、修斗が一番勉強になるだろう、感性を刺激されるであろう、と踏んでのことだ。
 1999年1月15日、超満員の後楽園ホール大会である。

 会場に入るなり、

高橋「すごいですねぇー、こんなにお客さんが入ってる!」

 彼女がレフェリーとして所属するJd’をはじめ、女子プロレスの興行は、全体的に客入りが寂しい。その中でやっている高橋くんとしては、この日の修斗の盛り上がりぶりは驚きだったのだろう。実際この日は激しい試合の連続、会場は沸きに沸いていた。
 そして、“あの”ルミナの6秒一本勝ち。

Y「うわ〜〜〜っ!!凄いよ速いよ!!見た?見た?」
高橋「えーっ、見えませんでしたあ〜〜」

 あの満員御礼の後楽園ホールで、私たちは、そんな間抜けな会話を交わしたのだった。

 試合後、私たちはごはんを食べながら語った。

「L-1が終わって、今、生活はどんな感じ?」
高橋「会社の仕事が忙しくて、練習には行けてません。悲しいです。」
「レフェリー業が?」
高橋「いや、プロレスのほうの宣伝の仕事です。ポスター作ったり、チラシ作ったり、貼りに行ったり、チラシ配ったり、会社の事務を手伝ったり」
「そっか。じゃあ、OL兼レフェリー兼選手だね」
高橋「そうなんですー、通勤に1時間以上かかるから(横浜から赤坂に通勤している)今家に帰るの、遅いんですよ」

 

 

Jd'事務所にて。ちょっと疲れてるタカハシくん

其の2へつづく→


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