菊川未紀はボクシング専門に活動を続けている。過去MAのリングでもボクシングマッチを行っており、この階級ではトップともいえる選手。ジムでは男子とスパーリングをこなし、5月の第1回大会時よりさらに身体がかなりビルド・アップされている。日本国内でのプロマッチには出場していないが、豊富な練習量を伺わせる。
対する米沢麻子はキックボクシング選手。つい10日前には神風杏子引退試合の相手を勤めたばかり。米沢も第1回大会で熊谷直子とエキシビションマッチを行ってはいるものの、こういった事情もあって、ボクシング専門選手である菊川未紀の有利は揺るぎようがない。
1Rから、回りながら手数の多いフックを繰り出す菊川に対して、米沢は守りながら、低い位置からのボディーでコツコツと攻めていく。3Rからはアゴが上がってきた米沢に対して、菊川の踏み込んだワン・ツーが冴える。しかし乱打を浴びながらどんどん前に出て組み付いてくる米沢に対して、菊川が苦慮する場面も見られた。
全体的には、圧倒的なテクニックで攻めていく菊川と、スタミナと打たれ強さで立ち向かっていく米沢、という図式の試合だったと言える。菊川のライバルとなるような同階級選手の登場が待たれるところだ。
結果一覧に戻る
次のレポート :4. 中沢夏美 vs. 高野由美