ライカが初回からジャブを数多く放ち、打ち合いに持ち込む。どちらかといえばパンチ力よりもテクニック評価されている菊川だが、このライカペースに飲まれたかたちで6Rまで進んでしまった。ライカは4R終盤に眉上をカットしながらも最後まで手をゆるめずに突進した。結果、スプリットデシジョンでライカが菊川を破った。
アメリカ行きを表明している菊川にとってこの試合は軽く見てよいものではなかった筈。上下に攻撃を打ち分け、突っ込んでくるライカをスウェイでいなすなど、この日もテクニックは健在であったが、ジャブの差し合いでライカのパンチをもらう場面もしばしば。ダメージはそうなかったと思われるが、菊川の「色」が消されてしまったのは確かだ。判定については「結果がそう出たのだから仕方がない。打ち合いをしようと思っていたわけじゃないけれど・・」
ライカは「ボクシングやってきた、これまでの2年半を全部出そうと思って臨んだ。どうあっても、自分のボクシングをやる、と決めていた」と語った。
4戦目にして女子ボクシングの代表的選手である菊川を破ったことで「少し自信がついた」。これからは日本、世界タイトルを狙っていくという。
日本女子フライ級初代チャンピオントーナメント
契約体重=50.8kg 2分4R4R判定でドローとなった場合は、1Rのみの延長を行う。
7月20日大会トーナメント準決勝組合せ
八島有美(プロフィット馬車道) 対 ジプシータエコ(山木)
土田奈緒子(入谷) 対 布施雪野(JMN)