山本、初のケージマッチで惨敗。メネー、ペレを破りWEFクルーザー王者に
▼ リングス勢の参戦が話題となったWEF(WORLD EXTREME FIGHTING)大会だが、数あるケージマッチの中でも、ケージ掴み有り、ヒジ、ヒザはもちろん、グラウンドでの頭部への打撃が可能と、現状では恐らくもっとも過酷なルールを採用した大会であり、そのルールが日本から参戦した二人の明暗を分ける形となった。
まず第五試合に登場した坂田亘は、序盤から柵を掴んでのヒジを使うなど、ルールを味方につけ、下になる展開も多かったが、判定3−Oで勝利を飾った(下左写真)。続いて第6試合に出場した山本宣久だが、グラウンドでの頭部へのヒザ蹴りを受けて亀になったところをチョークスリーパーで仕留められ、失神。ブランドン・リー・ヒンクルに敗れた(下右写真)。
またこの大会ではWEFが認定する二つの王座、クルーザー級とスーパーへビー級のタイトルマッチが行われた。まず第9試合、前回大会でパット・ミレティックを破ったジョゼ・ペレ・ランジがクルーザー王者として登場。デーブ・メネーを迎えて王座防衛に挑んだが、序盤からいきなりヒザ十字を取るなどグラウンドではメネーが攻勢。ペレもキックボクサーの意地を見せて高速のパンチで応戦。これに対して2R以降、果敢に立ち技勝負で応じたメネーがスタンドでも打ちあい、判定2−Oで王座を奪った(下左写真)。
メインでは、前々回モーリス・スミスを破った、マーカス“コナン”シウヴェイラがスーパーヘビー王者に認定されたが、挑戦者ダン・スバーンはフロントネックロックを決められた状態からスープレックスで跳ね返すなど豪快な展開を見せ、柔術家のコナンからパスガードを奪うと肩固めで勝利。久々のシュートファイトでのベルトを腰に巻いた(下右写真)。
(井田英登)
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