加藤は9.16後楽園で「アマチュアレベル（加藤談）」のトーマス・デニーに勝利するも、スタミナ不足と極めの弱さを反省していた。それから3カ月。リングインする加藤の体は一回り大きくなったような風格を感じさせる。だが大きくなったのは見た目だけではない。試合運びぶりでも成長を感じさせた。
相手となるダン・ギルバートは、8月の大阪大会で中尾受太郎をグラウンドパンチから流血に追い込みドクターストップで勝利したパワーファイター。ミドル級に体重を落として修斗に再襲来してきた。
だが加藤は早々にテイクダウンすると、ハーフ、マウント、バックと確実にポジションを移行させ、ギルバートのパワー殺法を封じ込める。スリーパーを狙うが固執せず、一度腕を離し、パンチを落として相手をひるませてから再度スリーパーを仕掛け、きっちりと一本勝ちをおさめた。
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