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99･8･19 リングス “RISE 5th.” 横浜文化体育館

第3試合（20分１本勝負）
○	リングスUK リー・ハスデル [---]	15分1秒 足首固め	リングスオランダ リカルド・フィエート [EEY]	×

　
　何というのだろう。呪術師？　それともストリートの喧嘩屋？
　ともかくフィエートのキャラは見事なばかりに立っている。てらてらと黒光りする痩身。黄金色の髪の毛と髭。下からガンを付ける目つきは「野蛮人」としかいいようがない。両手を突き出しながらゆっくりと入場。
　そして、ハスデルがボディ・チェックを受ける間、その回りをぐるぐるとガンを付けながら歩き回る。実においしい。

　
　試合開始早々いきなりつっかけるフィエート。掌底、キック、飛び蹴り。予想通りの派手さ加減だ。
　だが・・・
　どうも打撃が軽い。ハスデルに掴まり、押し込まれ、差されて腰を伸ばされてテイクダウンされてしまう。一通りはグラウンドを知っているらしいフィエート。ガードはきちんと取り、下からの十字狙いなども見せるが、安定したハスデルを崩すにはいたらず。ハスデルのアンクル狙いや袈裟固めをディフェンスする姿勢が目立つ。
　だが、それでも、ロープ近くのポジションをキープしてブレイクに持ち込み、なかなかエスケープ・ポイントを稼がせないところは研究の成果が見える。そうして、ハスデルが足首を狙った隙をみのがさず、マウントに成功。腕をぐるぐる振り回して会場中にアピールしてからボディ・パンチの雨あられ。
　しかし、顔面ではないので、大したダメージを与えられないうちにハスデルにブリッジでひっくり返されてしまう。

　試合時間10分を過ぎると、フィエートは完全にガス切れ。
　スタンドに戻る度に、飛び蹴り、そして見事なハイキックと大技をかますが、ちっとも利いていない。ハイキックにいたっては、蹴ったフィエートの方が、跳ね返されて、スリップ・ダウン。
　最後は、ロープ際だったが、完全に観念したのか、敢えて逃げることもせずにギブ・アップ負けを喫した。

　キャラだけでは長くは持たない。
　次回後楽園大会でのダニエル・ヒギンズ戦では、その「強さ」をも見てみたい。

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