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WORLD MEGA-BATTLE OPEN TOURNAMENT 2000
KING of KINGS Aブロック1回戦・2回戦

10月9日 国立代々木競技場第二体育館

「田村轟沈!! オーフレイムはババルに大金星」

速報レポート:山名尚志

第1試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
× ボリソフ・ミハイル
(ロシアサンボ連盟)
判定0-3

18-20,19-20,18-20
ホベルト・トラヴェン
(ブラジル/柔術)

 トラヴェンがローで着実にダメージを与え、各ラウンド終了間際にタックルでいいポジションを取り、着実に判定勝ちを奪う。

第2試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
デイヴ・メネー
(アメリカ/ミレティッチ・マーシャルアーツ・センター)
判定3-0

20-18,20-18,20-19
坂田 亘
(リングス・ジャパン)
×

 打撃からタックルにいこうとする坂田だが、レスリングの技術で一枚上手のメネーの上を制することができず、逆にスリーパー、フロント・スリーパーで攻められ、完封負け。

第3試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
× バラチンスキー・スレン
(ロシアサンボ連盟)
1R2分13秒

レフェリー・ストップ
ヴァレンタイン・オーフレイム
(リングス・オランダ)

 いきなりダッシュして打ち合いにいくスレン。オーフレイムもエンジン全開で打ち返す。しかし、途中でスレンは右膝を負傷。最後はオーフレイムの足払いであえなくレフェリー・ストップに。

第4試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
× ビターゼ・タリエル
(リングス・グルジア)
1R2分56秒

腕ひしぎ十字固め
レナート・ババル
(リングス・ブラジル)

 リーチの差を考えたか、ババル、いきなりの裏拳で間合いを詰め、そのまま胴タックル。タリエルの足を揃えてうまくテイクダウンする。
 これで終わりかと思われたが、タリエル、両腕でババルの首を押さえ、それが解かれると思い切り腕を畳んで十字に抵抗し、さらにはババルの首を畳んで体重をかけて窮地に追い込むなどのねばりを見せ、会場を沸かせる。
 だが、そのがんばりも3分はもたなかった。

第5試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
ランディ・クートゥアー
(アメリカ)
延長1R 3-0

10-9,10-9,10-9
ジェレミー・ホーン
(リングスUSA)
×

 クートゥアー、パンチから組んで押し込み、ショート・アッパーという見事な戦術でホーンを追い込む。ホーンも肘打ちで対抗し、さらには思い切った引き込みで足関節を狙うなど素晴らしいムーブを見せるが、ラウンドが進むごとにパンチのダメージが溜まり、ふらふらに。
 本戦は1-0でホーン優位のドローであったが、延長ではクートゥアーの優位は動かなかった。

第6試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
柳澤龍志
(チーム・ドラゴン)
1R3分43秒

足首固め
ボリス・ジュリアスコフ
(リングス・ブルガリア)
×

 打ち合いからすかさずタックルに行き、試合を優位に進めたのはジュリアスコフ。簡単に何度もバックを取り、スリーパーを狙うが、柳澤、耐えに耐え、逃げ続ける。そして、またもやジュリアスコフがバックを狙った時に、足を取り、膝十字の体勢から足首固めに移行して見事に逆転勝ち。リングス進出第一試合を勝利で飾った。

第7試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
アントニオ・ロドリゴ・ノゲイラ
(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
1R1分38秒

腕ひしぎ十字固め
ラバザノフ・アフメッド
(リングス・ロシア)
×

 いきなりタックルにいくノゲイラ。胸を合わせて回転し、逆に上に乗るアフメッド。しかし、ガードをとったノゲイラはそこで下から十字に。何とか回転して逃げるアフメッドだが、ノゲイラも手首を離さず、今度は上の体勢から十字を極めた。

第8試合 KOKトーナメント1回戦 5分2R 
× グロム・ザザ
(リングス・グルジア)
判定0-3

17-18,19-20,19-20
田村潔司
(リングス・ジャパン)

※ブラッド・コーラーが交通事故によるケガのためグロム・ザザに変更された。

 突進するザザの前に、田村は有効な打撃を入れられない。一方のザザも、タックルから得意の両足アキレスにいくが、田村落ち着いて捌く。
 グラウンドのポジションも、両者決め手を欠き、結局、ザザがインサイド・ガードから田村の顔面にパンチを落としてイエローをもらった減点が判定を決した。

第9試合 KOKトーナメント2回戦 5分2R 
× ホベルト・トラヴェン
(ブラジル/柔術)
延長1R 判定0-3

8-9,8-9,8-9
デイブ・メネー
(アメリカ/ミレティッチ・マーシャルアーツ・センター)

 打ち合いを嫌いタックルを狙い続けるトラヴェン。しかし、メネーもそのタックルを、試合開始早々の一本を除き、ことごとく切る。そのため、トラヴェンがテイクダウンを奪えるのは、ロープ際でメネーが後ろに下がれるスペースがないときのみ。しかし、このポジションでは、テイクダウンした時、メネーの身体がマットの外に出てしまいブレイクになる。
 これが延々と続き本戦はドロー。延長では両者にネガティブ・ファイトのイエローが提示される事態となったが、メネーが、その後、パンチをうち続けて積極性をアピール、グランド・ファイナルへの出場権を奪いとった。

第10試合 KOKトーナメント2回戦 5分2R 
ヴァレンタイン・オーフレイム
(リングス・オランダ)
1R 2分20秒

足首固め
レナート・ババル
(リングス・ブラジル)
×

 オーフレイムのローに対して右ストレートを打ち込み、タックル。そのまま腕十字にいくババル。だが、これはなんとかオーフレイムがふりほどきガードにする。と、ババルのパンチがオーフレイムの顔面に当たり、タイム。
 ふらつくオーフレイム。かなりのダメージが見られ、アクシデントではあるがババルにイエローの提示が出る。
 再開後、逆に片足タックルにいくオーフレイム。
 なんとババルを倒してしまう。しかし、ババルも落ちついてそこから三角狙いに。それを振り切ってアキレスにいくオーフレイム。アキレスを取り返すババル。だが、体勢はオーフレイムの方がいい。上体を起こしてボディ・パンチを打ち、ポジションを壊そうとするババル。
 そこでオーフレイムが、アキレスから足首固めにチェンジ。そのままねじりあげ、ババルからタップを奪った。
 オーフレイム大金星!
 しばらく会場にオーフレイム・コールがなりやまなかった。

第11試合 KOKトーナメント2回戦 5分2R 
× 柳澤龍志
(チーム・ドラゴン)
判定0-2

18-20,20-20,18-20
ランディー・クートゥアー
(アメリカ)

 開始早々、打撃戦からクートゥアーが組み付き、首をとって捻り倒す。ここからはクートゥアーが十字を中心に柳澤を狙いまくる展開。柳澤はひたすら身体を回転して逃げるしかない。しかも、切り返したと思っても、クートゥアーがガードからの十字狙いを完璧にマスターしてきているため、また次の攻めに入られてしまう。
 2R中盤までサブミッションで柳澤を追いつめ続けたクートゥアーは、完全勝利を狙い、今度は打撃戦にうって出る。組み付いてのショートアッパー、そして短い間合いでのパンチのラッシュが柳澤を襲う。腰を落としてクリンチ気味のタックルで逃げるしかない柳澤。しかし、クートゥアーがグラウンドに付き合わず、また打ち合いに出る。
 どこから見てもクートゥアーの完全勝利。ジャッジ太田のドロー判定に疑問が残った。

第12試合 KOKトーナメント2回戦 5分2R 
アントニオ・ロドリゴ・ノゲイラ
(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
2R 2分29秒

腕ひしぎ十字固め
田村潔司
(リングス・ジャパン)
×

 第一戦を秒殺で飾ったノゲイラ。見るからにコンディションが良さそうだ。
 そのままの勢いで前に出る。田村も左ミドル、左ストレートと打っていくが、ストッピング・パワーが足りない。アッと言うまに押し込まれる。
 腕十字、アームロック、さらには足首と田村を攻め続けるノゲイラ。何度も極まりそうになりながら、脱出する田村。1R終了時既に判定では勝てない状況においこまれる。
 そして2R。田村はともかく思い切った打撃を出す。左ミドル、そして渾身の左ストレート。
 だが、ストレートは空を切り、再び下に押さえつけられる。そして執拗な、しかも、バリエーションのある十字狙い。
 田村、轟沈。
 結局、Aブロック代表には、日本人選手は一人も入ることはなかった。

※決勝トーナメントにはデイブ・メネー、ヴァレンタイン・オーフレイム、ランディー・クートゥアー、アントニオ・ロドリゴ・ノゲイラが進出。

速報レポート:山名尚志


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