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Report
 
パンクラス 99.10.25 後楽園ホール "1999 BREAKTHROUGH TOUR"

第6試合 パンクラチオンマッチ 15分1本勝負
東京
美濃輪育久
 
11分38秒
ヒールホールド
アメリカ
エイドリアン・セラーノ
 
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  99年、もっとも躍進した男とは誰かと問われて、美濃輪の名を挙げないものはいまい。9月のシュルトとのランキング戦は惜しくも敗れたものの、その試合内容は高く評価された。その美濃輪が、パンクラス入団後初のメインという重責を与えられた。 
 
 美濃輪の一番の見せ場はタックルである。一度相手に切られても、さらに押し込んでテイクダウンを奪ってしまう。この日も2度、セラーノを軽々と持ち上げてリングにたたきつけると、会場は大いに沸いた。グラウンドになっても、上を取り、頭突きやパンチを浴びせていった。 
 
  メインの責任のひとつとして、相手をきっちりとしとめることも必要とされる。一度パンクラスルールで勝っているとはいえ、セラーノはノールールでの実績がある選手。中盤、セラーノのガードポジションにやや攻めあぐんだように見えた。しかし、美濃輪は、すかさず足狙いに攻めを移す。顔面への蹴りで抵抗されたが、パンクラスルールでは禁じ手となるヒールホールドをがっちり決め、決着をつけた。 
 
 結果・内容とも、メインとして申し分なし。美濃輪の勢いは、当分止まりそうにない。 
 

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レポート:慈村 ゆんた カメラ:井田英登・茂木康子
 

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