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- 第1試合(10分1本勝負)
- ○ 窪田幸生 vs 片瀬慎治 ×
- (横浜) (誠ジム)
- 1分25秒 アンクルホールド
「夏の落とし物」
8月のネオ・ブラッド・トーナメントで、窪田は優勝候補の一画と目されながら他流派の須藤に初戦敗退を喫した。横浜道場生え抜きのパンクラシストとして、外部の格闘家に前に一敗地にまみれるというのは屈辱でしかない。試合後、リング上でうずくまって頭をキャンパスにすり付けるしかなかった、窪田の短い夏。
それから一ヶ月、窪田は夏休みの宿題を問われることになった。やはりアンオフィシャルジムである誠ジムからの参戦者、片瀬との試合は、窪田にとってネオブラッドの追試のようなものだからだ。まして、片瀬はネオ・ブラッドの予選「ネオ・ブラッド・プリトーナメント」の1回戦で敗れ去った選手でしかない。窪田はこの試合、勝って当然である。
開始後、窪田はすぐにタックルからテイクダウンを奪い、足関節を極めにいく。明らかに秒殺を狙った動きである。片瀬は抵抗するも脱出できず、アンクル・ホールドを極められたところでタップ。
この試合を見るかぎり片瀬はプロのリングで戦うレベルには達していなかった。
窪田の鬱憤はこんなものではまだまだ晴れてはいないだろうし、また晴れてはならない。
レポート:慈村弓太 |