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Report

Sammy presents PANCRASE 2001 PROOF TOUR
6月26日(火) 後楽園ホール 観衆:2,350人(満員札止め)

「郷野、パンクラスデビュー戦白星。美濃輪への挑戦をアピール」

レポート:井原芳徳

写真:飯島美奈子

メイン・イベント ライトヘビー級戦 5分2ラウンド  
菊田 早苗
(パンクラスGRABAKA:ライトヘビー級2位)
1R 1'11"

腕ひしぎ十字固め
マット・トライヘイ
(パンクラス・オーストラリア)
×

 全身入墨のトライヘイがパンチで飛び込んできたところを菊田がタックルに飛び込みあっさりテイクダウン。あとは定石どおりハーフガードからマウント、バックと移行し、腕十字で締め上げ勝利。「(スポーツ新聞等で予告していた)サソリ固めをやりたかったけど、始まっちゃったら自分の持っている物しか出なかったですね。一味違う試合を見せようと思ったけど、いきなりハーフ(ガード)なっちゃったんでね。そうなるともう僕の中にたまってる寝技魂が火を吹いてババババッと行っちゃうんで。ああいう体勢になると燃えちゃうんですよね」と完勝とはいえ内容には満足していない様子だった。

 今後の試合については「やっぱり近藤選手じゃないですかね? やらなきゃいけないのは。美濃輪選手とやっても『近藤とやってないじゃないか』って言われると面倒くさいから、一回でケリつけたいなと。美濃輪選手は郷野くんにまかせて」とコメント。パンクラスは7.29後楽園昼夜大会、8.18 DEEP、8.25梅田ステラ大会を経て、9月30日(日)に横浜文体大会を開催することを発表した。横文大会で近藤 vs. 菊田、美濃輪 vs. 郷野のいずれかが組まれる機運が高まってきたといえそうだ。

セミ・ファイナル ミドル級戦 5分3ラウンド
國奥 麒樹真
(パンクラス横浜:ミドル級ランキング2位)
2R 3'35"

アームロック
マシュー・ニコー
(フランス/フリーファイト・アカデミー)
×

 ニコーの柔術仕込みのディフェンスをなかなか崩せなかったが、國奥が2Rアームロックで締め上げ勝利。

第6試合 無差別級戦 5分2ラウンド  
高橋 義生
(パンクラス東京:無差別級ランキング4位)
1R 0'26"

KO (パンチ)
デビッド・フレンディン
(パンクラス・オーストラリア)
×

 高橋が左フックでフレンディンをひるませ、ロープに倒れ込んだところにもう一発左フックを叩き込みノックアウト。高橋は「体の切れが戻ってきた」と好調の様子だった。

第5試合  ライトヘビー級戦 5分3ラウンド
× 渡辺 大介
(パンクラス横浜)
2R 0'52"

TKO (タオル投入)
郷野 聡寛
(Team GRABAKA)

 修斗から戦線離脱した郷野がついにパンクラスマットに参戦。修斗時代より一回り大きい88.2kgとなったが、ケビン山崎氏のチームの竹下氏の元での半年の肉体改造で、以前より引き締まった印象を受ける。

 郷野が1Rからミドルキック、バックマウントからのスリーパー、さらにはジャーマンスープレックスを狙うなど余裕の攻め。「修斗で闘ってた外人に比べたら圧力は無かった。まだまだですね」と試合後渡辺の実力を低く評価しながらも、なかなか極めきれないのは修斗時代からの悪いパターン。「1Rが終わった時点で焦った。判定で勝つわけにはいかないんで」と2Rは序盤からラッシュ。バテ気味の渡辺をローの連打から首相撲に捕まえる。高い打点の膝蹴りを連続で叩き込むと、渡辺は額から大出血。これにはセコンドがタオル投入し、郷野がパンクラスデビュー戦を圧勝で飾った。

 勝った郷野はマイクを持ち「ヨソから来た郷野です。今日は2Rかかっちゃったけど、次は美濃輪選手を1Rでやっつけたいです」と美濃輪育久との対戦をアピールした。対する美濃輪は「指名されたのはうれしいですけど、その前にやらないといけないことがあるんで。それを今度の試合(7月29日 後楽園ホール昼の部・秋山賢治戦)でやってからじゃないと闘えない。(やらないといけないことは)言葉では説明しにくいんで、試合で見せようと思います。僕は目の前のことしか考えてないんで。後先考えてないです」とバックステージでコメント。美濃輪は早くも一カ月後の秋山戦に向け闘志を燃やし始めている様子だった。

第4試合 ライトヘビー級 5分3ラウンド  
石井 大輔
(パンクラス東京:ライトヘビー級9位)
判定3-0

29-28,30-29,30-29
ジェイソン・デルーシア
(アメリカ/パンクラス・ハイブリッド・ブドーカン)
×

 窪田同様、石井がインサイドガードのまま膠着する展開が多い。デルーシアもスイープ、下からの三角絞めも見せたが僅差の判定負け。

第3試合 ライトヘビー級 5分3ラウンド  
窪田 幸生
(パンクラス横浜:ライトヘビー級8位)
判定3-0

30-29,30-28,30-27
久松 勇二
(タイガープレイス)
×

 2R窪田のカウンターの右フックで久松が左目尻をカットし出血。それ以外は毎ラウンド窪田がインサイドガードのまま膠着する展開が続く見せ場の乏しい試合に。

第2試合 ミドル級 5分2ラウンド  
× 北岡 悟
(パンクラス東京)
判定0-3

18-20,19-20,19-20
星野 勇二
(RJW/CENTRAL)

 星野がインサイドガードで腰を上げ北岡の動きをコントロールしながらパンチを打ち判定勝ち。

第1試合 60kg以下契約 5分2ラウンド  
砂辺 光久
(ハイブリッドレスリング武限)
判定2-1

20-19,19-20,19-18
出口 直樹
(ストライプル行徳)
×

 砂辺はグラウンドで苦しみながらも終盤積極的なパンチで攻め勝利。



取材:井原芳徳・石渡知子  写真:飯島美奈子

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