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第1試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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第1回タイタンファイト優勝の梁がパンクラス初出場。目標にしているというケビン・ランデルマンを彷彿とさせる体型もさることながら、豪快なパンチとキックで序盤から金澤を苦しめる。フロントチョークにつかまる場面もあったが梁は「うち(パワー・オブ・ドリーム)の会員がみんなガーッと言ってくれて。こりゃタップするわけにゃ行かねえなと」耐えきりなんとか脱出。最後は右ストレートで見事ノックアウト勝ちをおさめた。
この日セコンドに付いた師匠の山本喧一は、試合前には「遊べ!」、インターバルには「お前ケンカやれ」と梁にアドバイスしていたという。ヤマケンも「僕の持ってる物全部受け継げるのはアイツぐらいしかいないんじゃないですか。僕のスタイルに近くて、なおかつ僕みたいに(いろんな団体を)遠回りしてないですから、もっと強くなれますよ」と太鼓判を押している。三日前にはタイで3人のムエタイ王者を育てたというコーチが来日。ムエタイの本来持つ実戦向きのテクニックをヤマケンの提唱する「グラップリング」に取り入れたいという。7月のネオブラッドトーナメント本戦では、より磨きのかかった梁の打撃技が見られるだろう。
第2試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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第1試合に続くKO劇。アマチュアパンクラス・オープントーナメント-80kg級優勝の実績を持つ太田が、この日デビューの宮川を左パンチ一発で葬り去った。大会終了後の組み合わせ抽選会では7月大会の一回戦で梁正基との激突が決定。豪快な打撃戦となりそうだ。
第3試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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金髪と体型から藤田和之の小型版といった感じの長岡は、2000年第2回アマチュアパンクラス・オープントーナメント80kg未満優勝選手。スタンドでもグラウンドでも平山を封じ込めた
第4試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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リングスバトルジェネシスにも出場経験のある西内がパンクラス初登場。だがブラジリアン柔術青帯の岩崎が、毎ラウンド序盤にテイクダウンを奪いパスガードの機会をうかがうという展開が繰り返される。西内は必死にガードするのみでほとんどいい場面がなかった。なおセコンドは岩崎には平直行、西内には上山龍紀が付いた。田村潔司は西内、第8試合の長南のどちらのセコンドにも付かなかった。
第5試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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アマチュア修斗などに積極的に出場する佐藤伸哉と、1月のDEEP2001で掣圏道選手から腕十字で一本勝ちをおさめた木村の対戦だったが、木村が1R早々に四つんばいの佐藤の頭に膝蹴りを入れる反則を犯し減点。以降木村が引き込んでのフロントチョークやアームロックで優位にすすめたものの、3R佐藤がバックマウント、サイドポジションからの腕狙いと反撃し判定勝ちをおさめた。
第6試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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デビュー3戦目の中台が、空手仕込みの打撃で生方(うぶかた)を寄せ付けず。右ストレートでノックアウトした後も「まだ頭の中で試合が終わってなかったですね」という中台は倒れた生方に突進しパンチを放つ。レフェリーが捨て身で止めに入ったほどだった。褐色の肌も個性的で、「有名になりたいんですよ」と主張するあたりプロ向きの要素が強い選手だ。試合後も興奮気味に「他の団体の人でポイント勝ちを狙っていた人がいたけど、お客さんは金を払って見に来てるから、僕はそういう試合を見せたくなかった」と語る中台。7月のトーナメント一回戦ではその「ポイント勝ちを狙っていた人」と思われる岩崎英明(ストライプル)との対戦が決まっており、中台の意地がまたも爆発しそうだ。
第7試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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芹沢は1月の第2回タイタンファイト3位の選手。金澤と平山の慧舟會勢が連敗したこともあってか、序盤から押され気味の芹沢に、宇野、廣野、阿部、久松ら大挙会場を訪れたGCM選手から大声援とアドバイスが飛ぶ(さすがにうるさすぎたため、自分のアドバイスが芹沢に届かずイライラしたセコンドの高瀬が後ろを向き「うるせー!」と叫び応援団を黙らせようとする場面もあったが)。2Rには芹沢が反撃。足を効かせ三崎のパスを許さず、下から三角絞めを狙う場面も見られたが、3Rになるとガス欠。三崎のパンチをもらうと再三ダウン気味に倒れ、自らグラウンドに誘い込もうとするが、三崎は付きあわず。三崎が僅差ながら勝利をおさめた。
第8試合 パンクラスルール5分3ラウンド、休憩1分 | |||||||
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光留が美濃輪を彷彿とさせる豪快な投げ技で会場を沸かせる。1Rにはタックルし担ぎ上げ叩き付け、2Rにはバックドロップ。長南(ちょうなん)も下からの三角絞め、アームロックで攻めたが、僅差の判定で敗れた。勝利した光留は涙を流し大喜び。
光留のコメント「人生もう一度ダッシュかけなきゃいけないと、今自分からも周りからも追いやる時期ですからね。団体側も期待を込めて今日僕の試合を最後に置いたと思うし。それで勝ててうれしくて、涙が出てしまいました。もう今日のことは全部忘れました。ネオブラッドで勝ってそれから遂げたい目標があるんで。僕がパンクラスに入るきっかけとなったある選手との対戦、あと、パンクラス入ってから闘いたいと思った人の対戦、目標はたくさんあります。(一回戦での対戦が決まった三崎について)向こうはグラバカだかなんだか知らないけど、僕はパンクラス横浜!。気持ちと気持ちのぶつかり合いでは絶対負けないように。これからトレーニングしていくし。(投げ技を狙ったのは見せる試合を意識した?)いや、そういう余裕は無かったです。道場でタックルから持ち上げる練習を鈴木(みのる)さんに徹底的にやってもらって。今、横浜道場の選手みんなが何かで飛び抜けて強い奴を目指して練習してるんで、それで僕は投げとタックルを重点的に練習してます。練習の結果だと思って下さい。たまたまバックドロップになっただけです。周りも『こそこそ倒すぐらいなら思い切ってやれ』というアドバイスしてくれて。タックルにせよ細かいパンチにせよ、全部『プロレスラー』という気持ちでやってるんですよ。プロレスラーの真似事してるんじゃなく、僕はプロレスラーの一員として闘っていきたいんで、その気持ちが伝われば技術は何でもいいです。(相手がU-FILE CAMPということは意識した?)関係ないです。リングに上がったら一人の男と男です」。
鈴木みのる「(光留の投げ技について)リスクのある技を成功させたことで、自信になると思いますよ」
尾崎・パンクラス代表のコメント「ネオブラッドに限らずいろんな流派の選手が集ったら凄くいいですね。全方位外交が間違ってなかったんだという気がしましたね。僕自身も今日は見てて面白かったです。(歓声も)ジムごとの対抗意識が出てて、凄く良かったと思いますよ。(他のジムの選手で面白かった選手は?)U-FILEの選手は負けちゃいましたが凄くいい選手だと思いましたし、パワーオブドリームの選手も良かったし、慧舟會の選手の良さは元々知ってましたし、今日は負けたけど底力を見せてもらいました。(UFCでシュルト選手とカーター選手が勝ったみたいですけど?)勝ちました?。知らなかったです。良かった(笑)。シュルトは初めての場所だから緊張しなきゃいいなと思って。何日か前に「がんばってね」ってメッセージ入れたんですよ。うれしいです。うちのチャンピオンですからね、現役の。でも今日は思ったよりお客さん来てくれて良かったです」
Sammy Presents PANCRASE 2001 PROOF TOUR
NEO BLOOD TOURNAMENT DAY&NIGHT
7月29日(日) 後楽園ホール
DAY TIME:OPEN 12:30 START 13:30(トーナメント一回戦)
NIGHT TIME:OPEN 17:30 START 18:30(トーナメント準決勝、決勝)<トーナメント一回戦組み合わせ>
1) 佐藤 伸哉(P's LAB東京) vs. 長岡 弘樹(ロデオスタイル) |
2) 中台 宣(パンクラス東京) vs. 岩崎 英明(ストライプル) |
3) 佐藤 光留(パンクラス横浜) vs. 三崎 和雄(TEAM GRABAKA) |
4) 太田 洋平(A3) vs. 梁 正基(パワー・オブ・ドリーム) |
※その他のカードは最新のニュースでご確認ください。
レポート:井原芳徳 写真:石渡知子 |