■ 船木誠勝引退セレモニー(全試合終了後)
「…思い出しますと16年前、実家がある弘前を離れて東京に出ていろいろなことがありました。たくさんの楽しいこと,うれしいことそれから悲しいこと、たくさんありましたが、楽しいこと、嬉しいことよりも辛いこと、悔しいことが多かった気がします。その都度、自分自身で悲しさを乗り越えていったと思います。
精神力が勝つそうです。自分は、それは格闘技にかけてその精神力を少しずつつけていったと思います。格闘技は技はもちろん、一番大切なのは心、精神力です。まさかこのようなところで、自分のふるさとである弘前で引退することになるとは自分自身思ってもいませんでした。
…(略)
来年も再来年もパンクラスは、みんな選手一丸となって闘ってたくさんいい試合をして欲しいと思います。また、また是非弘前で開催できるように、声がかかるようにしていきたいと思います。
20世紀最後です。最後の興行において船木誠勝、選手としてのパンクラシスト、引退します。みなさん、そしてパンクラス15年間ありがとうございました。これからの人生を引退しても恥じないような生き方を歩んでいきます。本当にありがとうございました」
と引退挨拶の後、船木は青コーナーを背にして深々とお辞儀をした。これからの新しい生き方に向かってどんどん挑戦していくという意味で、チャレンジャー側の青コーナーを選んだという。
挨拶の後、選手たちによる胴上げにて、引退式は終了した。