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PANCRASE 2000 TRANS TOUR 6月26日(月)後楽園ホール

第5試合 10分1本勝負 
無差別級ランキング7位
菊田早苗
(パンクラス東京)
2分13秒

アームバー
マッシブ・イチ
(パンクラス東京)
×

 ランキング・トーナメントとはステージを変え、特別試合のカードは東京道場所属同士の対決。今年1月にパンクラスデビューを飾ったマッシブ・イチが「予てから対戦を強く望んでいた」というのはパンクラス7戦無敗の菊田早苗。力量の差は周知の通りだが、菊田を相手にどこまで切り込んでいけるかが注目された。

 いきなり低いタックルを仕掛ける菊田に対して首をとるマッシブ。しかし菊田が得意のトップポジションに。下からパンチを入れていくマッシブだが、それでも強引に横四方の体制をとる菊田。マウントを奪取されるのを必死に拒むマッシブをよそに、あっという間にパスガードの菊田。マウントポジション→パンチの連打と、お決まりのパターンの菊田に対し、ここは冷静に交わすマッシブ。会場が思わず沸く。しかし2度目のマウントを奪った菊田が今度は腕を取り、決め技のアームバーへと展開。

 パンクラス入団後8試合連勝負けなしという快挙を驀進中である菊田が、東京道場、横浜道場に続く第3の勢力として菊田軍団(仮称)を結成することを明らかにしたのは周知の通りである。勢力構成としては第3の存在、即ちヒール的な意味合いが深いかのように察しがつくが、実際の菊田の実力を考慮すると、この第3の勢力は期待通り、パンクラスの活性化として有効であるかもしれない。現在、8連勝といってもパンクラスの主要たるメンバーとは未だに対戦をしていない菊田の真価がこれからはもっと試されるべきだし、その上で最強のヒールとなるのであればそれも悪くない。

 いずれにせよ、今までの純血主義から真のハイブリッド(雑多、雑種)への転換を迫られているパンクラス。外様勢力の襲来として菊田軍団がどこまで食い込んでいくのか是非注目していきたい。

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レポート:藤間敦子  写真:菊池奈々子

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