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Report
pancrase 2000.1.23 パンクラス 2000 TOUR "TRANS" 後楽園ホール
第2試合 (10分一本勝負) 
× 窪田幸生
判定0-3
29-30,29-30,29-30
ショーニー・カーター

答えはどこにある?


 
 去年から浮上のチャンスを何度もつかみながらも今一つ波に乗り切れない窪田。とにかく、単調な攻めが目に付く。攻撃の起点がタックルしかないため、それを切られると動きが止まってしまうのである。この日もフェイントを交えない一本調子のタックルに終始したが、グレコローマン・レスリングでも実績のあるカーターには当然のことながら通用しない。タックルを切られ、亀の体勢になっているところを殴られるという、窪田にとっても見ている観客にとってもフラストレーションがたまる展開が続く。判定での敗北となったが、10分間何もできずに攻められ続けたのは、一本負けよりも屈辱的な展開だったのではないだろうか。


 対照的に、パンクラスルールでのデビュー戦となったカーターは多彩な攻めを見せた。グラウンドでは常に上を取り、隙を見るとパンチを打ちこむ。11月の伊藤戦で見せた腰の強さは健在。体格で勝る窪田を見事に反り投げでほうり投げる場面も。スタンドでの打撃戦でも、的確なパンチで窪田の顔面を捉えて見せた。スタンド・グラウンドでも積極的に動いていたのは打撃・組み技ともに高いレベルの技術を持つカーターならではである。

 技の引き出しの差が、そのまま結果となって現れたような試合だった。窪田には、カーターの多彩さを見習い、攻めのパターンを増やしていかなければいけないだろう。

(慈村弓太)



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取材:慈村弓太、石渡知子  写真:横森綾

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