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99・10・30 新日本キックボクシング協会
“Road to Muay-Thai 2nd”
後楽園ホール

▼ 11月28日のタイ・ラジャダムナンスタジアムでの自主興行を控えた壮行大会ともいうべき今回、6つのメインイベントに各階級の王者が出場。メイン前の挨拶でも各選手が「絶対勝ちます」と決意を述べた。


第1試合(バンタム級/3回戦) 
×
 
ボンバー栗本
野本
判定0-3
[28-30,28-30,28-30]
 
石田紳一郎
伊原
 
第2試合(フェザー級/3回戦) 
 
剛田たけし
トーエル
判定2-0
[30-29,30-30,30-29]
 
倉島敏光
GENSUKE
×
 
第3試合(ジュニアライト級/3回戦) 
×
 
関口竜太
治政館
判定0-3
[28-30,28-30,28-30]
 
兼子忠司
伊原
 
第4試合(ライト級/3回戦) 
 
熊坂源太
トーエル
ドロー 判定1-1
[30-29,29-30,30-30]
 
正木和也
藤本
 
第5試合(ウェルター級/3回戦) 
 
中村アツシ
治政館
判定2-0
[30-29,30-30,30-29]
 
鈴木祐作
伊原
×
 
第6試合(ウェルター級/5回戦) 
 
石井宏樹
藤本
判定3-0
[50-45,50-46,50-46]
 
中川タカシ
トーエル
×
 
第7試合(メインイベント 日・英国際戦 62kg契約/5回戦) 
日本ライト級王者
鷹山真吾
尚武会
2R1分26秒
KO
イギリスライト級
ピーター・チャールズ
イギリス
×
 1Rローキックで探り合ったあと、2Rから鷹山の踏み込んでのワンツーが冴える。何度か蹴り足を払われ転がされた鷹山だがダメージはなく、パンチでダウンを奪う。2度目のダウンでKOが告げられた。鷹山は勝利後「今日の勝利がタイへ行くはずみになりました。応援よろしくお願いします。絶対倒します!」と挨拶。

第8試合(メインイベント 日・豪国際戦 54kg契約/5回戦) 
日本バンタム級王者
菊地剛介
伊原
判定3-0
[50-47,50-47,50-47]
ISKAオーストラリア・バンタム級王者
ドン・ミラー
オーストラリア
×
 ローキックを中心に攻めるミラーに対して、菊地がじわじわと詰めていく。2Rから菊地の優勢が見てとれるが、どうも詰めきれない。ワンツーは当たっているものの、するりと距離をあけるミラー。手数のないミラーだが菊地のKOを期待する雰囲気のなか、結局5Rまでしのいだ。試合終了直前ミラーの左ミドルで転ばされた菊地は判定を聞く前から痛恨の表情。判定勝利を告げられたあとも喜びの表情は見られなかった。

第9試合(メインイベント 日・タイ国際戦 52kg契約/5回戦) 
×
日本フライ級王者
深津飛成
伊原
判定0-2
[49-49,47-49,48-49]
タイ国フライ級
インシーノーイ・ギアットヨンユット
タイ
 深津はフェイントを交えながらボディパンチを有効に使う。だがインシーノーイはミドル、前へ出ての膝蹴りで深津にペースを握らせない。
 2Rバッティングで深津が治療を受けたあとは徐々にインシーノーイのペースに。後半はヒジ、アッパーと攻め込まれる場面も。深津はローやストレートをヒットさせるも単発。ノーランカーのインシーノーイに判定負けとなった。

第10試合(メインイベント 73kg契約/5回戦) 
日本ミドル級王者
小笠原仁
伊原
1R2分44秒
KO
日本ミドル級3位
鎌田雅司
治政館
×
 11月28日のラジャダムナンスタジアム興行で、WMTCのタイトルマッチを行う小笠原にとって、勝利はもちろんのこと、いかに実力を見せつけるかが命題の試合。序盤からロー、パンチのコンビネーションで攻込む小笠原に対し、鎌田はほとんど反撃できず。ヒザで初ダウンを喫したあとはあっという間に3ダウン。あまりの実力差、といえばそれまでだが、この試合がタイトルマッチへの期待をつのらせたことは間違いない。

第11試合(メインイベント 日・英国際戦 68kg契約/5回戦) 
日本ウェルター級王者
武田幸三
治政館
1R2分56秒
KO
イギリス・ウェルター級
ジェームス・フラー
イギリス
×
 しょっぱなから強烈なローを連続で叩き込む武田。フラーはなすすべもなく2ダウン。直後パンチで3つめのダウンを奪った。勝利インタビューでは「タイ人を倒します」と力強く宣言。

第12試合(メインイベント 日・タイ国際戦 59kg契約/5回戦) 
日本フェザー級王者
小野寺力
藤本
4R1分56秒
KO
タイ国フェザー級
コムサン・トーピタックゴラカーン
タイ
×
 ムエタイへの課題イコール命題である小野寺。前回のタイ人との対戦では結果が出なかったものの、今年調子は上がりつつある。
 1R小野寺のローにコムサンはミドルで対抗。試合が進むにつれてボディーへのパンチ、フックなど多彩な攻撃展開に。3Rに小野寺のアッパーがヒット、しかしコムサンは落ち着いて距離を取る。小野寺はパンチと蹴りのコンビネーションがうまく作用し始め、3Rでペースを握る。小野寺の連続ローの迫力に会場が沸く。この勢いをもって4R、ローキックで小野寺がKO勝利。
 対ムエタイの練習を経て今日は冷静に闘えたいう小野寺。新しいタイ人コーチをジムに迎え、約1ヶ月後の大舞台に望む。
「タイでは、判定では勝てない。だから倒します」
 勝利後の小野寺に、かつての「苦手意識」はかけらもなかった。

 
レポート:薮本直美

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