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Report

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "松山大会Vol.2"
2001年6月17日(金)愛媛・アイテム愛媛

「魔術師アラビア、四国の英雄を幻惑」

レポート:新小田哲

メインイベント 55.5kg契約/5回戦 
× MAフライ級王者
森岡タカシ
(武勇会)
判定0-3

45-50,46-50,47-50
タイ・フライ級
アラビア・ゲッソリパー
(タイ)

 それは今までに何度も見たシーンのリプレイだった。地元興行のメインイベントに登場したMAフライ級王者、森岡が得意のパンチを狙おうと踏み込む。するとすかさずアラビア・ゲッソリパーの前蹴り。あるいはロープを背に受け流して首相撲、離れ際にミドル。こうなると森岡は中に入ることが出来ず、アラビアのペースで徒に時間だけが過ぎていく。

 普段はアラビア・長谷川の名で日本の団体のあらゆるリングに登場し、フライ級から上はライト級までの日本人トップ選手と対戦。そしてそのほとんどの試合を同じパターンで勝ってきた。

 アラビアの戦法は上で述べたように至ってシンプルだが、ほとんどの選手はこれを崩すことが出来ない。タイの一線級を離れて久しい彼だが、未だにその貯金で日本のリングを蹂躙し続けている。この日も5Rに渡って、時に笑顔を浮かべながら(これすらおなじみの光景だ)、地元の英雄にムエタイのレッスンを施し続けた。

「(5月に対戦した)ラビット関をAクラスとしたら、今日の相手はCクラス」と手厳しい採点をしたアラビア。これまで戦った日本人の中で一番強かった日本人は?との問いには佐々木功輔の名を挙げたが、それ以外は?と重ねて聞くと「・・・・。」

 一方の森岡はさすがにショックを受けた様子で「効いた攻撃と言えばミドルがかすったくらい。なのに何もさせてもらえなかった」とコメント。武田幸三の活躍でムエタイとの距離は近づいてきたかに見えたが、もっとも層が厚い軽量級は、一線を退いて長いアラビアにさえ歯が立たない。これが現状だ。まずはストップ・ザ・アラビア。日本人軽量級の全選手の合言葉だ。

第9試合 63kg契約/5回戦 
元ラジャダムナンフェザー級王者
ヌンサヤーム・ヤマキ
(タイ)
判定3-0

50-47,50-46,50-46
元MAフェザー級王者・現ライト級2位
砂田政彦
(シカノ)
×

第8試合 55kg契約/5回戦 
MAS・バンタム級王者
ラビット関
(山木)
判定3-0

50-46,50-47,50-47
MAバンタム級5位
吉岡篤史
(武勇会)
×



第7試合 フェザー級/5回戦
MAバンタム級4位   MAフェザー級
山本ノボル(シカノ) 対 中村洋人(武勇会)
勝者:中村洋人 判定1-2[48-49,48-47,48-49]

第6試合 ヘビー級/4回戦
全日本グローブ空手選手権優勝 MAヘビー級5位
大石厚之(K-MAX)   対    笹田勝俊(武勇会)
勝者:大石厚之 KO 3R2分34秒

第5試合 55kg契約/4回戦
MAバンタム級6位   MAバンタム級10位
アトム山田(武勇会) 対 松下充也(シカノ)
勝者:アトム山田 KO 4R0分22秒

第4試合 フライ級/3回戦(1R2分)
松本理恵(武勇会) 対 ケリー・コーマック(カナダ)
勝者:ケリー・コーマック 判定0-3[28-30,28-30,28-30]

第3試合 フライ級/3回戦
吉岡雅史(武勇会) 対 石井武広(山木)
勝者:吉岡雅史 不戦勝(石井の欠場)

第2試合 ライト級/3回戦
高間博明(武勇会) 対 ナックル勇次(シカノ)
勝者:高間博明 KO 1R2分53秒

第1試合 ミドル級/3回戦
南田寛(武勇会) 対 サージェント山本(シカノ)
勝者:サージェント山本 KO 3R2分02秒

レポート&写真:新小田哲

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