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メインイベント 日本・タイ国際戦 62.5kg/5回戦 | |||||||
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世界2冠王となった小林聡が出身地である長野で初のファイトを披露。小林が かつて何気なく地元で試合をしたいと言ったことから地元後援会が計画、地元マスコミのバックアップもあって2ヶ月ほど前に急遽決定。小林もその日を追うごとに重圧を感じ始め、前日にはほとんど眠れなかったという。会場となった長野運動総合体育館には満員の観客が詰め掛けた。そのほとんどがキック初体験、小林聡という郷里のヒーローを観にやってきた人ばかりだった。
その期待を受けてリングに上がった小林だが、試合の方はいかんせん対戦相手 のルーラウィーの不甲斐なさが目立ち、真価を発揮するとまではいかなかった。 ルーラウィーが計量で1キロの体重オーバーだったため、小林8オンス、ルー ラウィー10オンスのグローブハンデ。ルーラウィーはかつてタイでBBTVの王者に就き、東京北星ジム時代の小林とはトレーナーとして既知の間柄。今をときめく小野瀬邦英に勝利したこともある強豪だが悲しいかな実戦を離れて久しい。加えて準備期間もあまりなかったこともあってその動きは小林をして 「驚くくらい遅かった」と言わせるほど悪かった。
1Rはやや動きの固い小林だったが2Rになるとボディから顔面に左フックを 叩き込み、さらにローキックと上下に散らすとルーラウィーは対応出来ない。 最後は棒立ちでガードすらしないルーラウィーに左右のパンチを叩き込み、続けざまに2度のダウンを奪いKO勝ちした。
王者のKO劇に観客は大喜び。しかし試合後の小林は複雑な表情で「相手は最後は試合を投げた感じ。緊張感の無い試合で、キックの良さがお客さんに伝わったかどうか。」と首をかしげていたが、それでも「また機会があればここで試合をしたい」と語った。
小林はこれで43戦30勝(21KO)11敗2分。試合内容はともかくとして、全日本からオランダ、そしてNJKF、K−Uと彷徨い再び全日本に戻って世界王者にまで上り詰めた放浪の野良犬の故郷への凱旋。小林が長野の観客にキックの伝道師としてその存在を刻み付けたことは確かだ。
セミファイナル ミドル級/5回戦 | |||||||
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練習パートナーである小林の凱旋興行に、後藤龍治も参戦。全日本ミドル級ランカー藤原鉄志を寄せ付けない強さを見せた。
ここ数ヶ月、連戦続きのハードスケジュールだった後藤。加えて先月17日のオ ーローノー戦で肋骨を負傷とコンディションは最悪。それでも開始僅か70秒、 アッパー気味の左ショートを藤原の顎に打ち込むと藤原は失神。あっさり10カウントを奪いKO勝ちした。
「スケジュールはキツかったけど、小林さんの凱旋興行ということで是非参加したかった」という後藤。練習をともにし、試合の時には必ずセコンドに着く小林への感謝を勝利という形で恩返しして見せた。
後藤はこれで24戦15勝(11KO)6敗3分。このあとはしばらく休養し、9月頃に再始動する予定とのこと。敗れた藤原は12戦5勝5敗2分。
第5試合 全日本フェザー級チャレンジマッチ/5回戦 | |||||||
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第4試合 全日本ライト級チャレンジマッチ/5回戦 | |||||||
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エキジビジョンマッチ/1回戦(1R2分)
横田志保(藤原) 対 手塚千晶(藤原)エキジビジョンマッチ/1回戦(1R2分)
太田秀(總武会本部道場) 対 浅野正樹(總武会真島道場)特別演舞
新格闘術連盟・總武会伊藤道場 少年部による空手基本と組手第3試合 ミドル級/3回戦
清水昇(藤原) 対 ジェット・デイビー(青春塾)
勝者:ジェット・デイビー KO 1R2分52秒第2試合 ライト級/3回戦
原田卓(藤原) 対 宮下晃(フリー)
勝者:原田卓 TKO 1R1分42秒第1試合 フェザー級/3回戦
上杉武信(藤原) 対 浦野隆昌(總武会)
勝者:上杉武信 判定3-0[30-28,30-27,30-28]
レポート:新小田哲 |