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　グライガンワーンは過去にも村浜武洋をKO、小野寺力に判定勝ち、最近ではＭＡ11月大会でラビット関に判定勝ちと、日本人キラーぶりを見せ付けてきた。しかし増田はタイ人相手でも自分の持ち味を殺されることなくペースをつかむことができる選手。「25日はクリスマス。皆に勝利というプレゼントをあげたい」と自信あふれるコメントを出した増田、SHANGURILAシリーズのトリ、そして 聖地・後楽園ホールでの20世紀最後のキックボクシングの試合を勝利で飾ることができるか。

　1Rグライガンワーンが右ミドル中心に攻めると、増田もミドルとハイでお返し。グライガンワーンが吹き飛びそうになるほど勢いのあるキックだ。だが2Rになるとグライガンワーンのエンジンがかかる。右ミドル、膝で一転増田を苦しめる。しかし増田も右ストレートをクリーンヒットさせ形勢を建て直す。4Rからは会場もヒートアップ。タイ人から“グライガンワーン”コールが巻き起こると、それを圧倒するような“増田”コールが会場を包み、その声援に後押しされるかのように増田がグライガンワーンの顔面にストレートを何度も命中させる。5Rになるとグライガンワーンは組み膝に持ち込むが、増田は落ち着いてストレートと肘を叩き込み圧倒。

　判定は増田に軍配。増田が見事日本人キラーを下した。グライガンワーン陣営は試合後判定に不満を示したが、蹴りの評価されるムエタイの判定とは異なるので、今回の判定は妥当と言えるだろう。増田は「この星を落とすと自分の評価が下がるので負けられなかった」とほっと一息。だが「来年はK-1中量級にも出たい。小比類巻はフリーで頑張ってて刺激になるし尊敬している。闘いたいのはチャモアペット。こんなんだとまだ負けちゃうのでもっと練習しないと」と既に次を見据えている。なおグライガンワーンのセコンドについていたチャモアペット自身も今回の借りを返したいと話しており、来年の両者の激突に期待がかかる。

　切り裂き魔と異名を取るカチャスックは、前回10.17後楽園ではライト級王者・西山誠人に自分の得意技の肘でカットされ無念のTKO負け。打倒西山に向け負けられない一戦となったが、小石原のローを受け様子を見た後、接近しての右フック一撃で相手をマットに沈め、あっさりと勝利を奪った。勝ったカチャスックは「アリガトウゴザイマシタ」と話した後タイ語で関係者にメッセージ。

　高島が膝蹴りで執拗に五十嵐を苦しめる。３Ｒには五十嵐１ダウン、さらに肘打ちで額を切られる。４Ｒは高島がミドル、ロー、飛び付きの肘打ちで圧倒。５Ｒには五十嵐が左右のストレートでばん回したが既に遅かった。試合後高島はリング上でマイクを渡されると「つまらない試合でゴメンナサイ。来年は無傷で勝ち続けるだけです」と淡々と話した。

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第７試合　J-NET・MAキック対抗戦　ヘビー級／3回戦
J-NETヘビー級3位　　　　　　　　ＭＡヘビー級3位
長谷川康也(アクティブＪ)　対　加瀬大策(八街／MA)
勝者：長谷川康也　KO 2R32秒
※長谷川のローブローに加瀬が何度も苦しむ。加瀬は1Rに膝蹴りでダウン。2Rにも膝蹴りの連打でダウンするが、この時右肩を脱臼し戦意喪失。

第６試合　J-NET・MAキック対抗戦　60kg契約／5回戦
蔵満誠(JMTC)　対　きんぞ〜(新潟山木／MA)
勝者：きんぞ〜　TKO 1R2分27秒
※ヒジによるカットでドクターストップ。きんぞ〜は入場時も勝利時も「おはロック」で踊りまくりだった。

第５試合　J-NET・MAキック対抗戦　レディース・フライ級／5回戦(1R2分)
ジェット・イズミ(アクティブＪ)　対　柴田早千予(白龍／MA)
ドロー　判定1-1[50-50,50-49,49-50]

第４試合　J-NET・MAキック対抗戦　60kg契約／3回戦
吉本光志(アクティブＪ)　対　竹村亮(山木／MA)
勝者：吉本光志　判定3-0[30-27,29-27,29-28]

第３試合　J-NET・MAキック対抗戦　ライト級／3回戦
北野裕治(ソーチタラダ)　対　泉ユーサク(山木／MA)
勝者：泉ユーサク　判定0-3[28-30,28-30,28-29]

第２試合　バンタム級／3回戦
浦林幹(アクティブＪ)　対　木下学(習志野)
勝者：浦林幹　判定3-0[30-25,30-26,30-25]

第１試合　52kg契約／3回戦(1R2分)
バーナル竹内(ソーチタラダ)　対　井上兼一(アクティブJ)
勝者：井上兼一　判定0-3[28-29,28-29,28-30]