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日本キックボクシング連盟 

"2000年感動シリーズ" 2000年12月9日東京・後楽園ホール 

第11試合 メインイベント 67kg契約/5回戦
日本ライト級王者
小野瀬邦英
(渡辺)
判定3-0

50-41,50-40,50-39
関西ライト級1位
ガルーダ・テツ
(大阪横山)
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ガルーダ・テツは6月大会で久々に勝利を上げたリング上で引退を表明、この試合で引退となる。最後の相手としてガルーダは小野瀬を指名。これまでの戦績は小野瀬の4戦4勝。今年になってウェルター級で活動している小野瀬のウェイトに合わせての対戦となった。

入場時から大きな歓声に包まれたガルーダの特攻ファイトは変わらず。パンチを小野瀬に向かって繰り出していく。小野瀬も「裏で100万円くれるんだったら負けるけどもらってないんでぶったおします(笑)」と事前にコメントしたとおり、ロー、ボディと激しいラッシュを仕掛けていく。3R、コーナーに詰めての小野瀬のヒザがガルーダのボディに突き刺さりダウン。しかしガルーダは鬼気迫る表情で小野瀬の猛攻を凌ぐ。

4R、ヒジによりガルーダは目尻を切り、ドクターチェックを受けたがこのチェック中も観客から「止めるなよ!」と声がとんだ。5Rまで4回のダウンを喫しながら、ガルーダは最後まで前に出続けた。判定は大差で小野瀬の勝利を告げたが、連盟の「倒し倒され」を体現し続けたガルーダ・テツの壮絶な最後のファイトに会場から大きな歓声が沸き続けた。

試合終了後、ガルーダ引退式が行われた。関係者からの記念品贈呈のあと、引退の挨拶が行われた。

「これで5回、彼に負けました。人間は何事もやればできるっていうのをみなさんにお見せしたかったんですけども、やっぱ負けちゃいました。絶対勝って『どうだ見たか!みんなも頑張れよ!』って最後のメッセージとして伝えたかったんですけども・・・でもやっぱ負けました。でも、小野瀬も、いいやつです、ほんとうに。彼はこれから連盟を引っ張っていってくれると思います。これからも日本キックボクシング連盟を、俺の闘い方、魂を継承してくれる若者がどんどんどんどん出てくると思います。日本キックボクシング連盟はコアなファンの集まりです。そしてコアな選手の集まりです。たまにはうちの連盟も見にきてください。絶対激しいファイトをやります。ほんとに、日本キックボクシング連盟のますますのご発展を今後とも願っております。日本キックボクシング連盟、みなさま、そしてキックボクシング関係者ならびにキックボクシングファンのみなさま、これからも幸あれと祈っております。どうもありがとうございました!」

そして10カウントゴングが鳴らされた。


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レポート&写真:薮本直美

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