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Report

新日本キックボクシング協会"KICK GENERATION 2"
2000年11月23日(木・祝)東京・後楽園ホール

「大逆転!飛見立久、前王者蔦を最終回KO」

 

第14試合 メインイベント 日・韓国際戦 64kg契約/5回戦 
日本ライト級1位
鷹山真吾
(尚武会)
3R2分52秒

KO
韓国ライト級
朴成煥
(韓国・大韓)
×

 序盤から重量感あふれる左右のハイキックを連打していく朴。これに対し鷹山は左右のフックを強打。足を使って後退する鷹山に対し朴はガンガン前に出てプレッシャーをかけていく。
 2Rまでは積極的ながら淡々としたやりとりが続いたが、3R序盤、鷹山が業を煮やして打ち合いに出たところに、朴の左がカウンターとなってヒット、鷹山ダウン。しかしこれで目が覚めたか鷹山、ダウンから立ち上がるやラッシュ。右ストレートでコーナーへ詰めると膝蹴りの連打。さらに右を顔面に当て、返しの左をボディに打ち込むと朴悶絶してダウン、そのまま大の字で10カウントを聞いた。
「やっと自分らしい試合が出来た」と試合後に語った鷹山は、階級アップを宣言。しばらく身体作りをしたあと、「暖かくなった頃に」スーパー・ライトもしくはウェルターで再起するという。甦ったハリケーンの、さらなるパワーアップに期待したい。

第13試合 メインイベント 55kg契約/5回戦 
× 日本バンタム級1位
蔦謙介
(藤本)
5R2分44秒

KO
日本バンタム級4位
飛見立久
(誠真)

 この試合の見所はなんと言っても11ヶ月ぶりに日本のリングに復帰する蔦謙介がどんな試合をするか、この一点だった。
 事実ゴング後は蔦の独壇場だった。開始直後から重いローをヒットさせると、身長差をものともせず得意のパンチと肘で攻め立て、1R終了時には早くも飛見の左目尻をカットさせる。
 飛見はリーチを生かして前蹴りで距離をとり、ローや左右フックを当てたいところだが、蔦のプレッシャーの前に徐々に後退。肘で蔦の額を切り裂くのには成功したものの、逆にそれが怒りを買い3Rには蔦のローから右フックでぐらつかされてしまう。なんとか左右のフックで突破口を切り開きたい飛見だが、蔦はそれを易々とダッキングでかいくぐり、ローや膝、パンチを面白いように叩き込んでいく。4Rに蔦ラッシュ、ローからパンチをまとめて右ストレートでダウンを奪う。さらに再三ロープに詰めてラッシュ、KOも時間の問題と思われた。
 それでも飛見も良く粘り最終ラウンドへ。蔦有利の展開は相変わらず、右ロー、右ストレートで効果的にダメージを与え、コーナーへ追いつめる。KOを意識してか少々大振り気味になってしまい、最終ラウンドも残り一分を切る。
 蔦の判定勝ちを観客が確信し始めたその瞬間。飛見の右が蔦のテンプルにヒット。思わずぐらついた蔦を見た飛見は一気にラッシュ。左右のフックから左を当てると蔦垂直にキャンバスに落下。場内が驚愕の喧噪に包まれる中、レフェリーは即ストップを要請。大金星の飛見は勝利のバク宙を披露。蔦は試合後もしばらく立ち上がれず。一時は担架も運び込まれたが、最終的にはこれを拒否、自力でリングを後にした。
 歴史に残る大逆転劇を演じた張本人の飛見は興奮した口調で「3ヶ月前からこの試合に備えていた。ローが効いててダメかと思ったけど、最後は右が効いったのがわかったんでここしかないと一気に・・・最後のパンチ?覚えてないです」
 前王者で現1位ランカーを倒したことにより一気にバンタム級のタイトル戦線に浮上することになったが、それについては「そのときに考えます」
 沈滞気味だったバンタム級戦線。新星の登場、そして蔦の巻き返しも含めて、面白くなりそうだ。

第12試合 セミファイナル 日・韓国際戦 62kg契約/5回戦 
日本ライト級4位
マサル
(トーエル)
2R2分44秒

TKO(ドクターストップ)
韓国ライト級
呂碩奉
(韓国・強虎)
×

※肘によるカット


第11試合 セミファイナル ライト級/5回戦
日本ライト級3位   日本ライト級7位
清水政和(治政館) 対 花村繁幸(トーエル)
勝者:清水政和 不戦勝
※計量時に花村にドクターストップがかかった為

第10試合 58kg契約/5回戦
日本フェザー級3位    韓国フェザー級
江森禎紀(治政館)  対  姜端勳(韓国・傳光)
ドロー 判定0-1[48-48,48-50,48-48]

第9試合 67kg契約/5回戦
日本ウェルター級6位  韓国ウェルター級
鈴木祐作(伊原)  対  文情雄(韓国・傳光)
ドロー 判定0-1[49-49,48-49,49-49]

第8試合 フェザー級/4回戦
今村歩(トーエル) 対 小川真(藤本)
勝者:今村歩 判定3-0[40-36,40-38,40-37]

第7試合 55kg契約/4回戦
タカユキ(トーエル) 対 風神和昌(野本)
勝者:風神和昌 KO 3R1分55秒

第6試合 フェザー級/3回戦
遠藤心平(治政館) 対 森田亮二郎(藤本)
ドロー 判定0-1[29-30,29-29,30-30]

第5試合 ウェルター級/3回戦
阿佐美義文(治政館) 対 大森省治(尾田)
勝者:阿佐美義文 KO 1R2分29秒

第4試合 ウェルター級/3回戦
作本鉄矢(伊原) 対 中西健太(藤本)
勝者:中西健太 KO 2R2分59秒

第3試合 69kg契約/3回戦
竹田友明(大分) 対 青木克真(トーエル)
勝者:青木克真 KO 2R1分29秒

第2試合 フェザー級/3回戦
北野正一(誠真) 対 エンペラー達志(ホワイトタイガー)
勝者:北野正一 判定3-0[30-28,30-28,30-27]

第1試合 フライ級/3回戦
小島裕由(ホワイトタイガー) 対 陰原猛(八景)
勝者:小島裕由 判定2-0[30-29,30-30,30-28]

レポート:新小田哲  写真:菊地奈々子

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